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解けない知恵の輪 出題編

探偵倶楽部部長、大崎レイに挑戦しよう!


 それはとある放課後の探偵倶楽部の部室。部長大崎レイと沢村かごめは、対面する机の上で、いつものように過ごしていた。


 もう少し詳しく言えば、大崎は知恵の輪を作り、かごめは本を読んでいる。


 もっと詳しく言えば、大崎は「あーでもないこーでもない」とブツブツ言いながら、マヌケな顔で誰にも解けない知恵の輪を作っている。かごめはくだらないギャグ漫画を読みながら、おなかを抱えて笑っていた。


 さらに詳しく言えば、って面倒臭いしもういいや。そんな感じでこの物語は始まる。


「うけるう!って言いながら漫画を読めばいいんですか? なんだか地の文がひどくありません? 投げやりだし」


「今日は特にひどいな。だが、かごめくんはまだマシだ。僕なんてマヌケ呼ばわりされている」


「それは部長が、知恵の輪ばかり作ってるからですよ。主人公の趣味が知恵の輪だなんてありえません」


「趣味ではない。これは訓練だ」


「へ? なんの訓練ですか?」


「では逆に質問しよう。トリックを見破る秘訣はなんだと思う?」


「トリックを見破る秘訣? えっと……知識……かな?」


「知識も大事だが、それよりも頭を柔らかくすること。要は発想の転換だ」


「なんだかよくわかりません」


「そういえば、まだ見せていなかったな。いい機会だ。前に僕が作った{解けない知恵の輪}を、解いて見てくれ」


大崎は机の中から知恵の輪を取り出し、かごめに手渡した。


その知恵の輪は、二つの鉄の輪が鎖状に繋がっているだけのシンプルなものだった。


「これが、解けない知恵の輪ですか?」


「そうだ。これが解ければきっと君にも、僕の言いたいことがわかるはずだ」


「でもこれは……。知恵の輪と言うのでしょうか?」


「直径は約七センチ、幅は五ミリ程ある。片方のリングには合わさり目がない。もう片方のリングには合わさり目はあるが、ピッタリとくっついて隙間が無い。条件として、力技に頼らずに外してもらいたい」


「わざと解けないように作ったのなら、無理に決まってるじゃないですか。一日考えたって外せませんよ」


「いや、この知恵の輪は解ける」


「解ける解けないどっちなんですか?」


 かごめは果たして、解けない知恵の輪を、外すことができるのだろうか?―――。


次は解答編!行ってみよう!

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