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本棚の向こう側【短編予告】
本の壁は天に沿って曲がり、梯子も曲線を描く様に伸びている。登れば落ちてしまいそうだが、錯覚だ。快適にどこまでも行ける、ありふれた梯子だった。振り返れば、館長の頭頂部が遥か真下にある。
ここは球体をした、訳ありの図書館。そこに灯るのは、火でも、照明でもない。数数多の、可能性を秘めた本だ。
「ようこそ。本棚の向こう側へ。
さて、あなたは何故、書くのですか?」
ふと辿り着いた作家に問う事が、館長の決まりだった。
いつかのインスタ小説かもしれない予告を書き置きました。




