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看病大作戦

前回の続きです。

「ただいまー!お母さん!お兄ちゃん良くなった!?」


「大分良くなったよ。まだ熱はあるけどね。でも昼から大して食べてないからうどん作ろうかなって」


「あれ?お粥…」


「米より麺が良いって」


美味しいお粥を作る予定だったのに…

でも、流石にお兄ちゃんが嫌がるのは作れないから、ちょっと予定変更かな。


「とりあえず作るか…あんたも宿題とか早くやっちゃいな」


「あ!私作る!宿題も学校で終わらせてるから大丈夫!」


お母さんは少し驚いたような顔をしていた。…そんなに変かなぁ…


「別に良いけど…作れる?」


「大丈夫!」


もう中学生だもん!うどんくらい作れないと恥ずかしいし…

友達ちゃんとかも味噌汁とかはたまに作ってるらしいし、私も負けられない!


「じゃあお願いしようかね。火だけは気を付けてね」


「任せて!」


「じゃあ今のうちに少し買い物行ってこようかな。すぐ戻るから」


よーし…お兄ちゃんがびっくりする様な美味しいうどんを作るんだから…!






「はーい…あ、弥生さん」


「幼馴染くんのお見舞い来ちゃった!」


「お見舞い…お兄ちゃんもきっと喜ぶよ!」


すると家の奥から何かが吹き出す様な音が聞こえてきた。


「あ、お湯が…!勝手に上がってて良いので!」


お湯?もしかして何か作ってるのかな…?

ま、いっか!とりあえず幼馴染くんの所に行こっと!







「やっほー!お見舞い来たよ!」


「ん?何だ弥生か…」


部屋に入るとベッドに居るものの、座って本を読んでる幼馴染くんが居た。


「あれ?割と良くなってる?」


「薬飲んで結構寝てたからな。本調子では無いけど幾分かマシだ」


んー、もっと重症を予想してたけど、思ったより普通で良かった!

それでも風邪は風邪だから、計画に変わりは無いッ!!


「それより差し入れいっぱい持ってきたからさ!一緒に食べない?」


「お前は差し入れの意味を一回調べてこい…まあ今は要らんから冷蔵庫にでも入れといてくれ」


見た目は元気だけど、思ってる以上に無理してたのかな…?

とりあえずプリンとか豆腐は冷蔵庫に入れさせて貰わないと…








「ネギ…ネギ…あれ、どこ置いてあったっけ…」


「妹ちゃーん!冷蔵庫…あれ?何か作ってる?」


「あ、弥生さん…!よければ手伝ってくれませんか?」


そう言うと、リンゴと小さい包丁を渡してきた。あ!もしかして切って欲しいってこと?


「うどん作るのちょっとかかりそうだから、リンゴの兎切りをお願いしたくて…切るだけだから弥生さんでも出来るかと…」


あれ!?完全に下に見られてない!?確かに前に醜態は晒したけど…

まあ、お嫁さんになるならリンゴくらい剥けないとね!


というか普段よりちょっと当たりが強い気が…もしかして根に持たれてる…?

でも考えても仕方ない!今は幼馴染くんが最優先!!


「よし!お姉さんに任せなさいッ!!」


2人で頑張れば100人力!!完璧な病人食が出きるに違いないッ!


2人で頑張って…


「かまぼこも切って…あれ?繋がってる…」


「そーっと…そーっと…あ…切りすぎた…」


頑張っ…


「よしっ!煮えたかな…あれ!しょっぱい!?何これ!?」


「ウサギ…ウサギ……絶対違う気がする…」


頑…


「あれ…?お椀どこにしまってたっけ…?」


「お薬には白湯だよね…って熱っ!!」






「どうしてこうなった…」


「あはは…」


うどんとウサギリンゴのはずなのに…


味加減を間違えて、尋常じゃないレベルでしょっぱいうどん。

もはや何なのか班別が付かない形をしたリンゴ。


「これ…出す?」


「こんなのお兄ちゃんには出せないよ…」


「デスヨネー」


でもどうしようかな…材料はもう無いし…妹ちゃんは涙目になってるし…

あわわ…どうしたら…


「ただいまー」


こ、この声は!!もう頼るしかないッ!!


「お母さーん/おばさーん!!」







「成る程ね…でもね、これくらいなら何とかなるよ」


「ホント/本当ですか!?」


おばさんは冷蔵庫を開けて調味料を用意し始めた。すると私の持ってきた差し入れに気が付いたらしくて…


「弥生ちゃん。豆腐貰っても良い?」


「え?良いですけど…」


手慣れた手付きで豆腐を切ると、うどんの中に入れた。しょっぱい内に入れて、染み込ませるって事なのかな?


「うどんは水を足して…次に豆腐入れて…うーん…これなら砂糖足して…うん、悪くないかな」


「リンゴもここを取って…ほら、兎に見えるでしょ?」


す、凄い!ウサギモドキがウサギになった!


「ほら、出来たよ。看病したいんでしょ?早く持ってってあげな」


お義母さん…ありがとう…本当にありがとう!すぐに妹ちゃんと持ってくよ!









「お兄ちゃん!うどんとお薬持ってきたよ!」


「幼馴染くん!私はりんご剥いたよ!」


「弥生は良いのか、こんな時間まで」


そういえばそろそろ夜の7時だっけ?でもね…


「ママには言ってあるから大丈夫!」


ふふーん!今回は抜かりないよ!!


「ならいいか。とりあえず腹は減ってきたし、貰うわ」


そう言うと幼馴染くんは、うどんのお椀を手に取った。

でも妹ちゃんは凄い心配そうな顔してる…


「お、旨いぞ。妹が作ったのか?」


「うん。お母さんに結構手伝って貰ったけど…」


「ははっ、まだまだだな」


幼馴染くんは妹ちゃんの頭をポンポンと叩いていた。むぅ…ちょっと羨ましい…私だって頑張ったんだから!!


「じゃあリンゴも…個性的なウサギだな」


「私不器用だし…」


「そんなの今更だろ。作ってくれただけ俺は嬉しいよ」


…ま、まあ!?未来の妻として当然の事をしただけだし!?


…でも嬉しいかな♪














「弥生ちゃーん!お母さんがそろそろ帰って来なさいってよー!」


それもそのはず。時計の針は22時を指していた。いくら隣とは言え、そろそろ帰らないと駄目だろう。


「弥生ちゃん。聞こえてる?」


そういうと、幼馴染の母は部屋に入った。


「あらまあ…」


そこには幼馴染の寝ているベッドに突っ伏して寝てる妹と弥生が居た。

横の小さいテーブルには幼馴染が食べたであろう、うどんのお椀とリンゴのお皿。

それと、はちみつレモンの空缶が置いてあった。


どうやら片付けないで、寝てしまったようだ。


「全く…2人とももまだまだね」










2日後…


幼馴染くんは確かに治った。治ったけど…


「う゛ー…風邪移っちゃった…」


代わりに妹ちゃんに移ったみたい…


「あれ?私は?」


「バカは風邪引かないって言うだろ」


「酷い!?」

知らぬ間にPV1800!ありがとうございます。

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