6話
私はギルド受付のメルルンです。
いつもクエストを受けに来られる方にはメルルちゃんと呼ばれてます!
私は見習いの召喚士です!
召喚士を目指して、日々勉強をしているのですが、
おうちの家計があまりよくなくて・・・
学費の分も稼がなくてはならないのです!
学校の先生に紹介されてギルドの受付の仕事をさせてもらってます!
今日は久々のお仕事で、私は鏡の前で髪型がきまらなくていつも困ってます。
でもいつも、時間がなくなってしまって、ツインテールにしてしまいます。
今日も遅れそうでバタバタしてしまいました。
ギルドの受付は今日もにぎやかです。
「メルルちゃ〜ん、今日もかわいいね〜」
「ありがとうございます!」
「今度の休みに一杯やろうよ!ね!」
こ・・困ったなぁ〜と思ってると、いつもマスターが助けてくれます。
「ちょっと、うちの看板娘に手を出さないでください。
この子の親とは顔見知りで信頼して預けてもらってるんだから」
「つれないね〜。結構なべっぴんさんだぜ。顔は小さくてスタイルもいいし、目も大きくてクリクリだ!
髪は綺麗なブロンドだしな!俺のタイプなんだよお〜!
でも・・・その髪型は変えた方がいいかもな」
「失礼ですよ。女性に」
マスタはいつも厳しく言ってくれます!さいこー!
「悪い悪い。まあいいや、今日のクエストみしてよ」
「えへへ・・・クエストはこちらになってます」
私は丁寧に説明するのです。このクエストの説明は何度も練習してなんとか身につけられました!
最初はあたふたして上手く説明できなくて困ったけど・・
私がクエストの説明をしている時です。一人の男性がギルドに飛び込んできました。
「た・・大変だ!!ド・・ドラゴンだ!?」
「え?」
誰かが驚いて質問します。
「だから、ドラゴンが現れたんだ!!だ・・誰かこの中で一番強い奴はいないのか!?
S級ランクはいないのか!?」
ギルドにはランク制度があります。F・C・B・A・Sの5つのランクがあり、
初心者の方はボーダーフリーでFランクから開始になります!
・・・といつもの説明をしてしまいました。
えへへへ。
「今、うちにS級はいないよ。いるのは・・・」
とマスターが答えます。
「Aランクの俺だな。」
と先ほどクエストを受けようとしていた方が答え、外に向かいました。
私たちも彼についていって、外の様子を伺いにいきました。
「たっく〜大袈裟なんだよ。そもそもドラゴンなんてこんな街に出るはずないだろ。
国の危機だぜ・・・全く」
すると、空には大きな赤いドラゴンさんが飛び回っていました。口からは大きな炎を出して、気づくと街は燃えていました。街からは悲鳴が聞こえます。
「ど・・どういうことだよ!?本当にドラゴンじゃねえか!?」
「だから、言っただろうが本当だって!?」
みんさん同様しているのか言葉使いが荒くなってしまっています。
私も困って周りの人の様子を伺いますが、みんな顔が真っ青です。
さっきの頼もしいAランクの方の様子を見ると体が震えていました。
「う・・・うそだ。こんなの・・・そ・・・そんなドラゴンなんて・・」
「頑張ってください!Aランクの人!!」
私は精一杯応援します。
でもその応援があまりよくなかったみたいでした。
「や・・やめろ!!ドラゴンに気づかれたらどうする!?」
顔を赤くして怒られました!
すると、私のせいでドラゴンさんに気づかれてしまいました。
「ほう・・・人間風情が私に挑もうと?」
ドラゴンさんの口には男の人と女の人がぶら下がっていました!
「・・・っひ!」
そういってAランクの人は私の後ろに隠れてしまいました。
「お・・俺じゃないです。この子です!」
Aランクの人は私をの事を指さします。
「ええ〜!!」
私は困って頭を抱えてしまいました。