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2話

 俺は背筋が凍った。明かりがドラゴンを灯して初めて、その全貌が現れ始めた。

赤く分厚い鱗を体に身に纏い、鼻息を荒く呼吸をしている。その呼吸のたびに俺の髪は大きく揺れるのだった。


「よ...用はない。上から突き落とされただけだ...」


 俺は後退りしながら答えた。ドラゴンは鼻息を荒げながら近づいてくる。

一歩一歩後ろに下がっていくと、壁にぶつかった。どうやらもう、逃げ場はないようだ。


「貴様...サンライト一族の人間か?」


「い...いや、も...もう違う」


俺がそう言うと、ドラゴンは鼻を効かせた。


「なるほど...貴様、そういう事か...」


「俺を...殺すのか?」


と俺が尋ねるとドラゴンは鼻で笑った。


「お前を殺す?今の私では無理だな...」


「ど...どう言う事だ?」


「見てみろ、自分の力を」


 この世界では、自身の能力を数値化してくれる魔法が存在する。上限値を99とし、それぞれの能力に合わせてステータスが参照できる。習得している魔法やスキルなどもマインドマップのように技一覧で確認できた。


 また、生まれ持った能力「タレント」というものも存在する。


 例えば、サンライト一族だと、【タレント:太陽の申し子】と表記されるのだ。

 俺は自分のステータスを確認するため、詠唱を行った。


「ビジュアル!!」


俺の視界に白い文字が浮かび上がる。


___________

名前:サンライト・マキシム


LV 16


体力:22

魔力:25

持久力:19

筋力:13

技力:11

祈祷力:4


【タレント:※】


 そう俺には【タレント:太陽の申し子】が存在していない。俺にはサンライト一族のタレントを引き継げていなかったのだ。


ステータスを指で上から下にスクロールしていると、【タレント】の欄に※印が付いているのが分かった。


「何だ?これ?」


俺は【タレント】の欄をタップし、詳細を確認する。


「※※※※を解放しますか?」


と表記されいる。俺は「はい」と選択する。

すると、※印から文字が浮かび上がってくる。


【タレント:闇の契約】


 その瞬間、体の中で何か熱いものを感じた。視界がぼやけけ、ステータスの文字が二重にも化ける。やっと焦点があってきて文字が読めるようになってきた。


 ステータスの文字は書き変わっていた。

体力、魔力、持久力の3つがカンストしていた。


俺は慌てて右にスワイプして、技一覧を確認する。

するろ、蜘蛛の巣に火が燃え移ったかのように、あらゆる魔法が解放されていく。


「な...なんだこれ?」


「それが、お前の力だ」


ドラゴンは静かにそう言った。


俺が技一覧をスワイプしていると、一つの魔法に目がいった。


「マグマライト」


それはとても嫌な記憶の魔法だった。

魔法には基本的に大きく4つの分類からなる。


攻撃魔法・アドバンス魔法・製造魔法・操作魔法の4つである。


その中でも攻撃魔法は3段階存在し、その中でも「マグマライト」

の「マグマ」は炎魔法の中でも最上級に位置する。


俺は喉を鳴らしながら唾を飲み込み、詠唱した。


「マ...マグマライト!?」


 すると、地面が揺れた。何か煮え立つような響きと振動が伝わる。頭上で何か物音と熱気が伝わってきた。

俺は確信した。これは...本物だ。


「我が名はサラマンダー...お前は何を望む?人間...」


 俺はサラマンダーの言葉を聞き目を瞑った。何をするべきか。何をなすべきなのか。

しかし、思い当たるのはこれしかない。この胸のどす黒い塊が俺に訴えかけてくるのだ。


「ふ...復讐だ。」


「一族へのか?」


 サラマンダーは問いかける。

俺は首を振り、小さく詠唱をした。


 すると周りに黒い炎が立ち上る。その黒炎は辺りを燃やし尽くすまで消えない。

ゆらゆらと燃え上がる火先が心地良い。


「いや、違う。一匹残らずだ...一匹残らず、ぶっ殺す...鏖殺だ」


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