2話
俺たちがいるバルベニア帝国はユラール大陸の西寄りに位置する。今回のクエストのエリクサー生産工場はバルベニア帝国の北に位置する。
俺とメルルは馬車屋に掛け合い、北へ向かった。
俺達は馬車に揺られながら外の景色を眺めていた。
菜の花畑や農場が広がりのどかな景色が広がっていた。
汗水を流しながら農家が畑を耕している。
遠くで風車が回っているのが見える。
まるで風物詩のようである。
「のどかですね〜」
メルルは足をぶらぶらさせながら、外を眺めていた。
「そういえばメルル、学校はいいのか?」
「ええ...学校には休学申請だしましたから」
「確か召喚士になるための学校だったよな?」
「ええ、そうです。私の家は代々、召喚士の一族で私もタレントが召喚士でした」
俺は「ヴィジュアライブ」で、メルルのステータスを確認する。
___________
名前:メルル・シェイダー
LV 40
体力:20
魔力:40
持久力:17
筋力:15
技力:20
祈祷力:60
【タレント:召喚獣の契り】
「ちょ...恥ずかしいです!!」
メルルは赤面しながら、両手で静止しようとする。
「祈祷力:60!?す...すごいな」
「生まれつき祈祷力は高かったんです!!」
「タレントの影響か...ちなみにメルルは魔法は何が使えるんだ?」
「アドバンス魔法と製造魔法なら!!回復系とかステータス強化とかは使えます。属性魔法はあまり得意ではないです。」
「まあ、攻撃魔法や基本、タレントに依存するからな...」
「そういえば、マキシムさんは属性関係なく使ってましたよね...炎と電気の...」
「ああ、俺のタレントの影響だろうな。俺は多分全ての魔法を使う事ができる」
俺は「ヴィジュアル」で自身のステータスを見ながら答えた。
【闇の契約】...
このタレントの出現条件は多分、光を受けない、暗闇にいる事だろう。
一度契約してしまえば、特に上記条件は関係ないらしい。
太陽の光を受けても能力の弱体化なども特段感じない。
俺は一体何者なのだろうか...
そもそもタレントは血筋などに依存する事が多い。
サンライト一族として生まれ、そのタレントを受け継がなかった俺にどうしてこんなタレントが出現したのかわからない。
サラマンダーが関係していたのか?
確か...サラマンダーは言っていた。
預言者の助言で、ある人を待っていると...
そもそもドラゴンがなぜあんな場所に身をかくしていたのか?
謎が謎を呼ぶ。俺は思考の渦にのまれていった。
「マキシムさん!マキシムさん!!おーい!!」
メルルが俺の目の前で手を振りながら話かけていた。
どうやら俺は気づかないうちに考え込んでいたようだ。
「つきましたよ!!」
そう言ってメルルは馬車を降りていった。




