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1話

俺たちはそれからギルドに向かった。

俺はメルルからギルドの説明を聞いていた。


「マキシムさんも知っているとは思いますが、もう一度説明させて下さい!ギルドにはランクがあります。F・C・B・A・Sの5つのランクがあって、初めはFランクから始まります。ランクに適したクエストしか基本的に受注できないんです!!ランクを上げるには昇格クエストを受注しなくてはいけません。ただ、昇格クエストを受けるには一定数のクエストをクリアする必要があります!!それで私達のランクは...」


「F...だな」


と俺は答えた。


「ええ...なので、まずはCランクを目指してFランク用のクエストを3つ受注する必要があります!!」


「そんな時間はないぞ...やれやれ」


「説明上手くなったじゃないか、メルル」


ギルドマスターがメルルを褒める。


「そ...そうですか??えへへ」


分かりやすく、メルルは照れて見せた。


「それで、受付嬢は卒業か?それに学校はもういいのか?」


「ちょっとお休みすることになりました!」


「そうかい、所でこの男とパーティー組むってわけか?」


ギルドマスターは顎で俺を指した。


「ええ...そうですよ!」


メルルは笑顔で答えた。

「大丈夫かいその男で...ずっとFランクだったじゃないか」


「そんな事ないです!!マキシシムさんはドラゴンを倒したんですから!!」


メルルは前のめりになって、両手でガッツポーズしながら俺を庇う。

力が入ったらガッツポーズするのが癖なのだろうか?


「っちょ...、メルル...」


俺は辺りを見回す。

メルルの発言で皆が一斉にこちらに視線を向けた。


「おいおい、メルルちゃん。それは聞き捨てならねえな、この男がドラゴンを??

Aランクの男でも倒せなかったドラゴンをこのFランクの男が?俺はこいつをよく知ってるぜ、マキシムだろ?サンライト一族の出来損ない」


山賊のような鎧を着た禿頭の男が俺に突っかかってきた。

俺は静かに睨みつける。こういう輩は相手にするだけ無駄だ。


「おいおい、びびっちまって声もでねえか?なあ、嘘をつくならもっと小さい嘘をつくんだな、バレないような嘘をな」


そういって男は俺の耳元で囁いた。


「ちょっと、ザラム!!揉め事は勘弁だよ」

ギルドマスターがそう言うとザラムは俺から離れた。


「はいはい...何もしねえよ。それよりクエストを受けさせてくれ。なあ、メルルちゃんあんたから受注したいな。そうだ!なんなら俺のパーティーに入らないか?メルルちゃんには素質があると思うんだ。ほら...大きいしな」


そう言ってザラムはメルルの胸をやらしい目つきで見ていた。

俺は思わず固唾を飲んでしまった。確かに大きい...


「受けるなら私からだよ!!さっさときな」

そう言ってギルドマスターはカウンターに向かった。ザラムもそれに付いていった。


「むぅー!!やな感じです!!」


メルルは分かりやすく口を膨らませて不満そうな顔をしていた。


「ありがとうな、メルル」


俺がそう言うとメルルは嬉しそうに笑った。


その後俺たちはFランクのクエストを受注した。

クエストの内容はエリクサー製造工場で発生している害獣の駆除だった。

基本的にFランクのクエストは魔物ではない。動物や植物などそこらへんの生き物の駆除などが対象になる。


俺とメルルはギルドから出ると、またザラムの奴が絡んできた。


「やっぱりおめえ、気に食わねえな」


「ちょっとしつこいですよ!!」


メルルが注意して近づくと、ザラムはメルルを突き飛ばした。


「うるせえ、女がでしゃばんな!!」


ザラムがそう言うと剣を取り出した。


「てめえ、アイン達とクエスト受けてたよな。アイン達の死体が見つかった。あのクエストで無事なのおめえだけだった。何をしたお前?」


「知らないね」

と俺は答えた。


「言わなきゃ殺すぞ?」


「へえ、やってみろよ」


「じゃあ、死ね」

ザラムはアドバンス魔法「フィジカ」で身体強化を行った。そうして俺に向かって剣を振りかざしてきた。


俺はすぐに「フィジカ」を唱え、済んでの所で回避する。そうして、攻撃魔法の「ファイア」でザラムを発火させようとした。


しかし、ザラムの体は全く燃えない。


「効かねえな...」


「それがお前のタレントか...」


タレント...それはいわゆる才能に近いものである。

この才能によって使える魔法の種類も変わってくるのだ。


「そう...俺のタレントは【鉄の体】どんな炎属性の魔法も通らない。それより、お前なぜ魔法が使えている...お前は魔法が使えなかったはずじゃ...」


「内緒だよ」


俺は笑って、ザラムの右手を掴み、そうして恋人繋ぎをした。


「どういうつもりだ、お前!?離せ!?」


「さあさあ、そしたら我慢比べと行こうか?」


俺は「サンダー」でザラムの体に電流を流し続ける。


ザラムは感電しながら叫び声を上げる。


「ゔぁゔぁゔぁゔぁあゔぁゔぁ...」


「まだまだいけるよなぁ?」


「ゔぁゔぁゔぁゔぁあゔぁゔぁ...」

ザラムは丸焦げになり意識を失った。そうしてその場で倒れ込んだ。

ザラムのパーティ仲間の連中が駆けつけてくる。


「大丈夫だ。殺していない」


ザラムのパーティー連中は急いでザラムを担いで去っていった。


「メルル大丈夫か?」


俺はメルルに駆け寄って声をかけた。


「全然大丈夫です!!それよりありがとうございました」


「そうか」


俺はメルルに手を貸して起こした。


「マキシム、あんたその力...」

どうやら騒ぎを聞きつけてギルドマスターもこの騒ぎを見ていたようだった。


「今回渡したクエストをクリアしたら、一度私のところにおいで。あんたらAランクを目指してるんだろう?」


「どうしてそれを?」


「メルルから聞いたよ。裏技がある」


「裏技?」


「違法クエストさ。正式に発行されていないクエスト。まあ、詳しい話は後だ」


「ありがとございます」


「うん、まあとりあえず受けたクエストはしっかり頼むよ」


そういってギルドマスターはギルドに戻っていった。


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