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第1日 転生前
私は信じてなかった。
UFO、幽霊、ゾンビなんて非現実的なもの。
アニメ?漫画?小説?
あんなの空想の中の出来事でしょ。
私にはなんも影響ない。
そう、思ってたのに。
鈍い音と共に飛ばされる身体。
様々な悲鳴のコーラスに血の花火。
ああ、ドラマでよく見るヤツだ。
こんな在り来りな死に様、私にはお似合いだ。
つまらない人生を送った。
友達なんてもちろん居ない。
悲しむ者も居ないだろう。
(ああ、来世は真逆の人生を送ってみようかな、なんてね。)
段々と薄れていく視界の端に、緑の生き物が見えた気がした。
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