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GOD SLAYER’S  作者: ネコのうた
― 最終章・疾風怒濤 ―
332/336

第三百三十二話 大規模戦・其之弐

ソイツは、もともとは“中級神”であった。


しかし、[北陸(ほくりく)第五神国(しんこく)]の王に即位したとき、“上級神”に進化したのである。


そんな“新王”は、憤っていた。


自分の許しを得ずに撤退した[第二/第四/第六]の神どもに。


しかも、連中が前もって命令していたようで、人間が次々に投降している。


その様子を空中で確認しつつ、


「おぉのぉれぇ~ッ。」


〝ギリッ!〟と歯軋りした“第五の王”に、二発の【光線】が同時に放たれた。


王は、


「むッ?!!」


体を捻って()ける。


これらは、“女性機工士 スリア”の[鳥型ロボット]が、背中に搭載されている左右のビームライフルから撃ったものだ。


下ばかり見ていた王は、正面から敵が近づいて来ていたことに、ようやく気づいた。


それは(おも)に[GOD SLAYER’S]と[PEACE MAKER’S]の“サーヴァント達”である。


王に従っている“五十柱の中級神”に“千柱の下級神”も状況を理解し、“黒龍の新羅(しんら)”などの突撃を防ごうと、急ぎ構えだす。


こうしたところに、陸地から、幾つもの【スキル】や【魔法】に【ビーム】などが飛んできた。


[ゴッド・スレイヤーズ]と[ピース・メーカーズ]によるものだ。


そちらに注意を奪われた神どもへと、新羅たちが【スキル】を扱う。


この事態に、神々が慌てだす。


(ん??)

(かなりパニクってねぇか?)


素朴な疑問を抱いたのは“男性騎士のグーラン”である。


いささか離れた位置では、“男性武士の紫蓮”が、


(さてはアイツラ、戦い慣れてねぇな。)


そう睨んだ。


実際のところ、この推理は正しかった。


もともと[北陸(ほくりく)第三神国(しんこく)]で暮らしていた彼奴(きゃつ)らに、本格的な戦闘経験は無い。


それは、[第一]と[第二]もだ。


長いこと国境付近で魔族と争ってきたのは[第四/第五/第六]である。


これら以外の神どもは、割と平穏に生活してきた。


個の強さはあっても、組織になると弱い。


上手く連係できないがために。


そんな神々を、紫蓮達が攻める。


これに、“第一魔王子 ハールストー”の[先陣]が続く。


他の各部隊は、捕虜を捉えていた。


そうしたなか、


「くッ!」

「致し方ない…。」

「退却だ!!」

「立て直すぞ!」


“第五の王”が決断する。


これによって、神どもが逃げ始めた。


そこへ、新羅が【黒雷】を用いる。


何十柱かの神は、これが背中にヒットした。


そのなかには王もいたようだ。


結果、墜ちてくる。


これが視界に入り、


「でかした。」


〝ニヤリ〟と笑みを浮かべる紫蓮だった―。


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