表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GOD SLAYER’S  作者: ネコのうた
― 第二章・それぞれの成長 ―
28/348

第二十八話 敵国へ

ひと際大きなテント内には、国主である清虎きよとらに、虎政とらまさ晴清はるきよと、東西南北の領主が集まり、軍議用のテーブル席で飲酒していた。


みなが談笑しているところ、清虎が、


「このまま北上しようと思う。」


と口を開いたので、その場が静まり返ってしまったのである。


晴清の、


「制圧なさるので?」


との問いに、


ゆくゆく(・・・・)は、の。」

「まずは国境付近の城塞都市を手に入れ、少しずつ版図を拡げていく算段である。」


と、答えた清虎が、更に、


「嫡子である虎政に家督を譲り、ヒーゴン国を任せる所存じゃ。」


と告げたのだ。


これには、虎政が、


「親父殿が乗り込むつもりで!?」


と、目を丸くし、晴清が、


「逆に、我らが敵国を攻略しますので、父上は首都に戻られては?」


と続いたのである。


しかし、


「いいや。」


と、首を横に振った清虎が、


「最終的には、かの国を晴清に治めさせるつもりではあるが…、それまでの間は虎政を補佐して政務を学んでおいてもらいたい。」

「これから年老いていく儂ならばいざ知らず、将来のあるお前たちを失う訳にはいかん。」

「何が起きるから分からんしのぉ。」


と述べたのだった。


数秒の沈黙を経て、


「ならば、父上に目付役を付けておきましょう。」


と、言いだした晴清に、


「なぬッ?!」


と清虎が反応を示したのである。


「ふははははッ!!」


と、豪快に笑った虎政が、


「それは良いッ!」


と何度も頷く。


「では、姉上と、涼にも、伝えて、それぞれの子を一人だけ送らせましょう。」

「跡継ぎ以外を。」


と、促す晴清だった。


ちなみに、彼らは4兄弟で、長男:虎政/長女:さち/次男:晴清/次女:りんの順である。


東方領主で【狙撃手】の女性が、清虎に、


「国境を超える人員は、どのようになさるおつもりでしょうか?」


と尋ねた。


37歳の彼女は、スレンダーな体型で、白金の髪を背中あたりまで伸ばしており、瞳はライトブラウンだ。


なかなかに美形である東方領主の質問に、


「今から選別したとて、時間がないしのぉ…。」

「う~む。」


と、清虎が悩む。


そこで、よわい61の西方領主が、


「ひとまず、全軍を投入し、城塞を陥落してから、そこで生活する者たちを決めれば宜しいのでは?」


と提案したのだった。


こちらは、白髪交じりの髪を〝お団子〟にしている。


瞳が青く、小太りである彼女のジョブは【クレリック】だ。


そんな東方領主の意見に、北方領主と南方領主の男性陣が同意する。


【騎士】である北方領主の年齢は58で、ダークブラウンの髪を短く刈っており、瞳は金色だ。


南方領主は33歳の【魔術師】で、華奢な体つきであり、眉辺りまでの長さの髪と瞳は黒い。


何はともあれ、


「うむ。西方領主の案を採用しよう。」

「それでは明日あす、“南陸なんりく第十神国(しんこく)”へと足を踏み入れようぞ!」


と、まとめる清虎であった。



翌日、朝食を済ませたヒーゴン国が進軍を開始する。


小一時間後のAM9:00頃に、目的地に到着した軍勢が、城塞都市を包囲していくのだった―。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ