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プロローグ
ーそれは突然の事だったー
はあ……。ほんと、、生きてる理由がわからない、、。私の名前は辺里歌。こんないかにも歌が上手いみたいな名前のやつが聞いて呆れる。ずっと夢を見ていた歌手。だが私は特別歌が上手い訳ではない。もちろん下手とも言われた事はないしそれなりにピアノ教室に通ったりして音感を身につけてきたつもりだ。だが、必ず一律してみんなに言われること。君には心が無い、その名前は持ち腐れだと。それでも私は諦めきれず、親の反対を押し切り、まずは歌手からじゃなくても芸能界に入ることだからはじめようと思い、歌手のマネージャーに受かり、なんとか芸能界に漕ぎ着けた訳だが……。その歌手が……うん、なんていうか、所謂セクハラ気質な子である。いつも会う度、「ねぇねぇ、いつになったらLINE教えてくれんの?」 「ご飯は?デートは?ねぇ、マネージャー!」……とにかくしつこい。はあ……こんなはずじゃなかったのに、、、。そりゃあ、半ば諦めてるのは自分の所為だがどうせならもっと可愛い子をプロデュースしたい。