目覚め-2
翌日の早朝、香は飛び起きた。時計を見ると、なんだあと思いまた寝た。
香は今日がデートする日と寝ぼけて間違えたのである。
そんなことは誰もいないので別に気にしなかった。時間は7時だ。
「ん!?7時ぃ!!!」
今度もまた飛び起きた。いつもは6時半に起きているのでかなり寝坊した。
大声を出したので峰子が1階から香のことを呼んでいる。
「香ー?やっとおきたー?」
そういったちょうどその時に、ドアを勢いよく開け、1階に駆け下りた。
「ご飯はやく食べなさあい。」
「どうして起こさなかったの!」
香は降りて、峰子の言葉をむしり、そう言った。
「え?いやだって、今日学校に行く時間がいつもよりも遅くてOKかなって思ったから。」
「勝手に想像して、勝手に自己満足しないでよ。」
「はいはい。それより早く食べなさい。」
香は急いで朝食のトーストにジャムを塗り、一気に平らげた。その時間わずか1分だ。
「あら、早いわねえ。」
それを香はまた無視して、洗面所へ行き、歯を磨きながら、寝癖を直した。その時間わずか4分だ。これは今までで最高記録。
香は本気を出せばこんなこともすぐにできるんだなーと思いながらパジャマ姿から、制服に着替えた。
「行ってきまーすっ!」
台所で皿を洗っている峰子に、香は挨拶をし、出て行った。そして、自転車に乗って、猛ダッシュ。家から学校まで普通に走っていると時間がかかってしまうのでかなり急いでいるのだ。いつも会う友達の姿もない。かなり遅れてしまったと改めて実感した。
そして、6分で高校につき、駐輪場に止めた。
「ふぅ・・・。」
香は深呼吸をして、乱れた呼吸を整えながらも、腕時計で時間を確認した。
7時20分。・・・。・・・・・・。・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
早すぎた。異常なぐらいに早すぎた。どうやらまだ誰も来ていないようであり、教師たちもほとんど来ていないようだ。
香は額の汗をハンカチでぬぐうと、教室に入った。まだ誰も来ていなく、シーンとした空気が流れている。
「すご・・・。」
香は自分のあまりにも早い行動を高く評価した。しかし、誰もいないのでなんだかさみしい。
香は廊下に向かった。そして教室に振り向く。3年A組と書かれている札がドアの上のほうにある。光は3年B組だ。2年の時もクラスが違っていたので、3年になってクラスが違うとわかってからも別に残念だとは思わなかった。
香は下駄箱にいった。誰か来るのを待つためである。誰でもいいのでとにかく自慢したい衝動に駆られてしまい、つい来てしまったのだ。
誰でもいいと言ったがもちろん友達だ。香自身、友達はかなり多いほうなので、誰でもいいと言ったのだ。後輩でも同学年の人でもいい。教師でも自慢話相手にはなるので別にいいのだが、なんだか変な空気になるような気がして教師には自慢することをやめた。
10分後。
ようやく誰かが来た。
「おっはよ!」
大きな声でその人に挨拶をすると、驚いたらしく、びくっと肩を揺らしていた。
「や、やあ。」
彼の名前は、早瀬純だ。もちろん性別は男性で、小柄だ。女性の香よりも少しだけ大きいくらいなのでそうといえるだろう。
ともかく、純はおどおどとしながら、そそくさと逃げるようにいってしまった。自慢する時間を与えさせてくれる暇もないほどにである。
香は何だあいつと思いながら、次来る人を待っていた。
約2分後、次のターゲットになろうであろう人が来た。




