プロローグ
今回は長編になる予定です。
「これがお前ののぞんだ世界なのか?」
金本光の問いに香は答えない。目の前のW高校には、もう人間がいなかった。これは、すべて香がやってしまった。もう手遅れだった。
「なあ?」
光がしつこく聞いてくる。
こいつ、うぜぇな。
「そうだよ。」
「・・・。どうして・・・おまえはそうなっちゃったんだよ・・・。昔のお前のほうが良かった。今のおまえはただの殺人鬼だ。この世界ももう・・・終わる。」
昔のほうがよかった?んなわけねーだろ。
香は黙っている。
「きいてんのか!」
聞きたくねーよ。
恨んでやるよ。フフフ・・・。光・・・シネ。
「おい!・・・うっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
光はどさりと倒れた。息はもうしていない。
香は光の顔を足でふんづけた。
「あぁ・・・楽しい。」
光は相変わらず動かない。
こんなに簡単に人を殺せるなんて、今まで考えたこともなかった。というよりも人を殺すことは罪だと思ってきた。しかし、今の香の考えは違う。人を殺すことは・・・一種の快感だ。
「さて。」
香は光の頭から足を離すと今度は思いっきり光の頭をけった。変な音をたてる。そして、ありえない方向へ向く。
香は歩き出した。高校とは反対の方向だ。
この高校にはもう誰もいない。香の殺人衝動が抑えきれなくなり、次のターゲットを探しに行くのだ。次のターゲットは・・・、あ、あそこがいいな。
香は今、マンションに向かっている。




