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オマケ 用語集その1

用語集その1です。

この物語は、固有用語が多いので、定期的に用語集を追加しようと思います。


今回は、第1章(少し第2章も含む)で話に登場する一部の用語を解説します。

単なる資料なので、ここは読まずにすっ飛ばしてもなんら問題はありません。


所々、余談的な感じで裏設定の記述が混ざっていますが、

そこはあくまでも裏側の話なので、本編に関係するかどうかは微妙です。

魔煌波(まこうは)

この世界(グラスティア)に満ちる謎の粒子。透明で無味無臭。

粒子に何らかの方法(方法は多々ある)を用いて干渉する事で、粒子構造が変化し、ありとあらゆる現象を極狭い範囲に引き起こせる。これを『調律(ちょうりつ)』という。

なお、同じ方法を用いて同じように調律した場合、変化結果も同じくなる。

この調律の規則性を利用したのが『魔法』(魔煌波を使った魔法)である。


ただし、干渉の方法によっては(調律に失敗した場合は)暴走して粒子構造が異常化し、物質や死骸をアンデッド化させるなどの問題を引き起こすというリスクもある為、現代では魔煌技術を用いて機械的に調律するのが基本となっている(機械=プログラム的に行うのであれば、人の手で行うよりも失敗しにくい為)



魔煌技術(まこうぎじゅつ)魔石(ませき)

中世末期に、古の魔道士が残した儀式体系を解析し、錬金術の魔石加工法と融合させる事で生み出された技術が魔煌技術である。

これは、魔煌波を調律する『術式(じゅつしき)』を封じ込めた宝石のような人工結晶『魔煌回路(まこうかいろ)』によって、様々な『魔法』を道具によって引き起こせる技術で、魔石(もしくは魔晶(ましょう))が動力源(兼調律の媒体)となっている。

この技術の登場より、地球と同等、もしくはそれ以上の文明レベルへと一気に引き上がる事になる。


魔石は、魔獣を倒すとその場に残る物で、どういう原理でそうなるのかは、現代の魔煌技術(魔煌技術の研究者の間)でも不明なままである。

なお、魔石には何種類かの色があるが動力源として使う分には色はどれでも構わない。

ただし、魔煌精錬水(および魔法薬(魔煌薬))や魔煌回路を作る際には色が重要となる。


ちなみに、魔石は『色+霊石(れいせき)』という名称が使われているが、これは、かつて霊力と魔力が同等と思われていた時代の名残である。

今では、霊力と魔力は異なる物であるという事が判明している為、研究者や技師の間では、名称の変更が議論されているらしい。

(実は『色+魔石』とするか『色+煌石』とするかで、意見が真っ二つに割れているだけだったりする)


余談だが、これ(魔煌技術)を最初に生み出した帝国は、圧倒的な武力により、世界征服という前代未聞の偉業を成し遂げ、世界全体を舞台に長らく争いが続いていた群雄割拠の乱世――中世戦国時代に終止符を打った。

もっとも、世界全土というあまりにも広すぎる国土を管理、維持する事など到底出来るはずもなく、この統一国家(世界に国が1つしかないという)体制は、初代皇帝1世代のみしか続かず、皇帝が崩御して次の世代に入ると、後継者たちの争いや反乱などで、早々に複数の国へと分裂してしまう事になる。

だが、そんな事もあり、今のこの世界(グラスティア)に存在している国の数は、あまり多くなかったりする。

(『一度は世界全体が1勢力によって統一され、全ての国が一応は1つに纏まった事』により、複数の国へと分裂しても、中世以前ほどの国の数にはならなかった)



魔法(まほう)

古の魔道士が生み出した魔煌波の粒子を変化させ、様々な現象を起こす『儀式』が始まりだと云われる術。

更に元を辿ると、害獣の使う特殊な力に目をつけ、それを模倣しようとした者がいた事が始まりである。

『魔煌波』という存在に気づいた事で、儀式で行っていた事を簡易的に実行可能にする『術式(じゅつしき)』が生み出された。


魔煌技術の出現により、魔煌回路を用いて任意に魔煌波の粒子を変化させる『調律』が可能になった為、魔煌具(まこうぐ)を使えば誰でも扱えるようになったが、最初の頃は、戦闘用の魔法は魔煌回路(まこうかいろ)が負荷に耐えきれず、使う事が出来なかった。


その為、最初は火を(おこ)したり、明かりの代わりにしたり、水を生み出したりと、生活に使う程度のものだったが、のちに世界征服を成し遂げ統一帝国初代皇帝となる、選帝侯(せんていこう)でありながら魔煌博士(まこうはくし)でもあったクシフォス・ゼロス=ヴェルンディードの生み出した特殊な魔煌回路により、戦闘用の魔法も誰でも使用する事が可能になった。

ただし、戦闘用の魔法は大元が害獣の使う攻撃手段であるからか、瞬時に傷を塞いだりするような『回復魔法』は存在しない。

これは、魔煌波はどのように変化させても、なにかを再生したり復元したりする様な事は出来ない、という事も関係している。


例外的に、対象の生命力(生体エネルギー)を吸い取り、変換して自身に取り込む『吸収魔法』による自己回復は可能。

ただし、吸収による自己回復は、あくまでも生命力の回復(および増大)なので、傷を塞いだりする事は、やはり不可能。

(もっとも、生命力が増大する事で自然治癒力が大幅に増幅され、凄い速さで傷が塞がるという事はありえる)



防御魔法(ぼうぎょまほう)紋章(もんしょう)

魔煌技術の出現よりも前に、錬金術の研究の中で生み出された物。

決められた手順で描かれた紋章を、肉体や物に刻印(付与)する事で、紋章に応じた術式の効果が発揮される。


生み出された当時は、防御魔法という呼び名も技術も存在しておらず、現代になって登場した呼び名と技術である。

現代では防御面(耐性)を向上させる紋章付与のみ、『魔煌精錬水(まこうせいれんすい)』と『印』を使って簡易的に行える様になった為、これらの簡易的な紋章を本来(古来)の紋章と区別する目的で、『防御魔法』と呼ぶのが一般化している。


なお、シャルロッテの『絶霊紋(ぜつれいもん)』は、本来(古来)の『紋章』付与の手法(技術)に則って刻印(付与)されている。



魔力(まりょく)

魔石や魔晶に宿るエネルギーの事。

そのまま加工して利用する他、溶かして液体化してから利用するという方法もある。

近年の研究では、魔石由来の魔力と魔晶由来の魔力とでは、微妙な差が存在する事が確認されている。


もっとも、魔煌具の動力(調律の媒体として)や魔煌精錬水(まこうせいれんすい)、および魔法薬(まほうやく)魔煌薬(まこうやく))として使う分には、この微妙な差が何らかの悪影響を及ぼす、というような事は一切ないので、作り手にはあまり気にされてはいない。


ただし、呪紋鋼(じゅもんこう)を作る場合は、魔石ではなく魔晶を使わないと失敗する為、非常に注意が必要とされている。



魔煌精錬水(まこうせいれんすい)魔法薬(まほうやく)魔煌薬(まこうやく)

錬金術由来の特殊な器具を使い、魔石や魔晶を溶かして液体にした物を魔煌精錬水という。

高濃度の魔力を有しており、一部の魔煌具を動かすエネルギー源(調律には用いられず、機械的な部分を動かす為の燃料)となっている。


また、薬草や鉱石と混ぜ合わせる事で薬にもなる。

この薬は、薬草や鉱石のみでつくられる薬と区別する為、『魔法薬(まほうやく)』と呼ばれている。

正式名称の『魔煌精錬水(まこうせいれんすい)複合反応(ふくごうはんのう)調整型(ちょうせいがた)治療薬(ちりょうやく)』を略して『魔煌薬(まこうやく)』とも呼ばれる。

その区別はほとんどないが、治療薬系の物を魔煌薬、それ以外の物(爆発薬や毒薬など)を魔法薬と呼ぶのが一般的には多い。


人間には持ち得ない程の、強力な再生力を肉体に与える薬液もあり、これらを用いれば、例え腕が吹き飛ぼうとも再生させられる。

さすがに死者を蘇生する事は出来ないが、生命活身薬(せいめいかっしんやく)などの増血、止血、賦活(ふかつ)といった効果を、同時に対象者にもたらす薬液も存在する為、死んでいなければどうにか出来る事は結構ある。


そんなわけでこの世界(グラスティア)での戦いでは、防御魔法や回復系の薬のお陰でそう簡単に死んだりはしないのだが、即死だけはどうにもならないので、即死するような攻撃をしてくる相手と対峙する場合は、要注意である。

(無論、回復役(回復系の薬の所有者)が居ない場合や、回復前に生命力が尽きた場合は、即死でなくてもどうにもならない)


また、短い期間に多量の魔煌薬を体内に摂取すると、吸収融合現象というものが発生してしまい、本来の効果よりも弱くなってしまう。

これは、摂取すればするほど弱くなっていき、最終的にはほとんど効果がなくなってしまう。

ただし、この状態は魔煌薬をしばらく(最小で半日、最大で10日程度)摂取せずにいれば自然に解消される。

一般的にはこの状態を『魔煌系薬品(まこうけいやくひん)摂取負荷(せっしゅふか)過剰状態かじょうじょうたい』、もしくは省略して『過剰状態(かじょうじょうたい)』と呼んでいる。



幻燈壁(げんとうへき)蜃気滝(しんきろう)

太陽光が魔煌波の粒子に当たると、幻煌反射波(げんこうはんしゃは)幻煌散乱波(げんこうさんらんは)という物が発生する。

この2つの波動によって、遠くから見た場合に白く見える。

太陽が雲に遮られていても、ある程度は発生する為、やはり遠方は白く見える。

この現象を幻燈壁という。


海では白くなる以外に、海面の温度や時間帯などの影響で、遥か彼方の海が投影される事がある。

滝のようにも見える事から、こちらは蜃気滝という。

なお、最も発生しやすいのは、日の出と日の入りの前後。


海や荒野といった、だだっ広い場所でのみ起こると言われているが、山頂などの高所から遠くを見た場合にも実は少し見える。

この現象のせいで、この世界(グラスティア)では地平線や水平線を視認する事が出来ない。



属性(ぞくせい)

地、水、火、風、氷、雷、光、闇、幻、音、呪、毒の12属性が一般的に『属性』と言われる。

他にも、金、木、空、時、星、気、命、聖など多くの属性があるのだが、これらを持つ魔法や術が少ない上、これらに対して完全に無効化する障壁などは存在しない為、ひっくるめて『無属性』と言われている。


古の時代に行われた儀式や、生み出された術式などは、火や水といった属性の力を励起(れいき)させる物であり、場の属性力(ぞくせいりょく)が『ある一定の強さ』まで高まる事によって魔法や術は発動する。

(ちなみに、魔煌波を介した『魔法』では、この属性力を高める行為を『魔煌波の調律』と呼んでいる)


その為、全ての魔法と術には火や水といった属性が存在しており、戦闘時においては、攻撃側(武器や魔法などの攻撃手段)と防御側(防具や属性膜などの防御手段)の属性によって強弱関係が発生する。


その強弱関係は以下の通り(縦が攻撃側、横が防御側)

※◎=ダメージ特大アップ ○=ダメージアップ 

 ―=ダメージ変化なし  △=ダメージダウン

 ×=ダメージ特大ダウン(ほぼ無効化される)


 地水火風氷雷光闇幻音呪毒 ←防御側

地×◎―△―◎―△――――

水―×◎○―△――――――

火―××◎◎―△○――――

風◎○△×△○――――――

氷○○×◎×―――――――

雷×◎――○×―○――――

光――――○△×◎――――

闇△○――――◎×――――

幻――――――――×―○○

音――――――――○×―○

呪――――――――○○×―

毒―――――――――○○×


↑攻撃側



害獣(がいじゅう)魔獣(まじゅう)霊獣(れいじゅう)幻獣(げんじゅう)

害獣とは、動植物に似た姿形をしたモンスターの事を指す。

なにをもって動植物と害獣を区別するかというと、魔法を使うか使わないか、である。

害獣は本能的に魔煌波を調律し(変化させ)、魔法を行使する特殊な器官を有しており、種族単位で異なる魔法を使う。

~~~~~

魔獣とは、魔瘴(ましょう)から発生する謎のモンスターの事である。行動原理は破壊と殺戮のみ。


複数の動植物が融合したかのような姿や、動植物の一部分が歪んで進化したような姿形をしている。

例えば狼と一角獣を組み合わせたような姿であったり、ハサミだけ巨大化したカニのような姿であったりと、簡単に言えば異形化した生物といった感じである。


中には魔獣に近い姿形の害獣も存在するが、それらとの区別は簡単で、血を流すか流さないか、

もしくは、倒した時に死骸が残るか消えるか、である。


魔獣は血液という物を持たず、その肉体にダメージを受けると血の代わりに魔瘴を噴き出す。

倒すと、大量の魔瘴を放出し、魔石を残して消滅する。


属性膜(ぞくせいまく)という強力な障壁を持ち、属性相性によっては全くダメージを与えられないのが特徴。

属性相性が悪いと、序盤のロゼの様に戦闘能力がいかに高くても、攻撃が効かずに雑魚相手に押し負ける事も珍しくはない。

逆に属性相性次第では大きなダメージを与えられる為、戦闘時は武具の属性力(ぞくせいりょく)が重要となる。

その為、魔獣を相手にする場合は、属性の異なる武器を複数用意しておく者が多い。


なお、この障壁は無属性に対しても非常に堅牢で、並の武器ではダメージを与えられない。

更に、呪紋鋼(じゅもんこう)霊幻鋼(れいげんこう)といった魔力や霊力を秘めた錬金合金(れんきんごうきん)で作られた武器なければ、単純な物理攻撃はまず通らない。


属性膜(ぞくせいまく)は、地水火風氷雷光闇の8属性のいずれかであり、幻音呪毒の4属性の属性膜の存在は、現時点では魔獣からは確認されていない。

その為、属性相性の良い武器や魔法を用いる他、毒や音波を用いた攻撃も、それなりに効果がある。

~~~~~

霊獣とは、霊力を持った生物(モンスターを含む)の事を指す。

霊力を持つが故にか知能が高く、中には人間と意思疎通が可能な個体も存在する。


人間に友好的な場合は、霊獣ではなく精霊(せいれい)と呼ばれる。

霊力を使った術を使い、学習によって更に新たな術式(もしくは術そのもの)を生み出す事もある。


また、魔獣と同様に属性膜を有し、魔獣では確認されていない幻音呪毒の4属性の属性膜も確認されている。

この為、魔獣に対して確実な優位性を持つ霊幻鋼や呪紋鋼の武器が、逆に無効化されてしまう事もある。

~~~~~

幻獣とは、一般的に存在が確認されていない、伝説や神話に登場する生物の事である。

イルシュヴァーン共和国で語り継がれるイルス神話に登場するヴェヌ=ニクスなどがそれである。


見た目が魔獣にそっくりな幻獣が伝説や神話にも登場する為、近年では魔獣の一部が幻獣と言われているのではないかという説もあるが、その場合、何故その伝説や神話に『魔石』が出てこないのかが謎とされている。


余談だが、何気にソウヤは第1章で何度も遭遇し、更に撃破もしている。

この世界の住人(アリーセやエステル)が近くにいれば、撃破した時点で、()()()()()に気づいたのだろうが……



魔物(まもの)

異界(いかい)異世界(いせかい))の存在で、こちらの世界(グラスティア)の住人に害をなすもの全てを指す。

冥界の悪霊(めいかいのあくりょう)(ヴォル=レスクやデム=ウォードといった存在)などがこれに分類される。

何故か、魔物の出現する所では魔法が使えない(魔煌波が希薄、もしくは全く存在しない)

その為、魔物には魔煌波を食らう力があると言われているが、実際にはそんな事はない。


基本的に次元境界の歪みが発生している場所に対し、異界(異世界)側から次元境界に干渉してきた存在が、こちらの世界(グラスティア)に這い出してきた(顕現(けんげん)する)事で姿を現す。

その為、ディアーナの次元干渉阻害結界のような、なんらかの方法を用いて、異界(異世界)側からの次元境界への干渉を阻害すれば、出現(顕現(けんげん))を阻止する事が出来る。



次元境界(じげんきょうかい)(ゆが)

霊力に満ちた場所ほど発生しやすい空間の異常化現象で、これを次元境界の歪みと呼ぶ。


基本的には、短時間でこの現象は解消される事が多いのだが、なんらかの要因によって、この現象が特定の地点に固着すると、『逢魔(おうま)封域(ふういき)』と呼ばれるようになる。


次元境界の歪み=魔物の出現する場所であり、これらの場所では、『次元を歪める何らかの力』がバリアの様になって魔煌波を寄せ付けない状態になっている為、魔法などの魔煌波を用いたあらゆる手段が無効化(使用不能に)される。


霊力を行使する術や異能サイキックなどは、次元を歪める何らかの力の影響を受けない上、

魔煌波も必要としない為、特に問題なく使う事が出来る。

また、魔法薬(まほうやく)魔煌薬(まこうやく))は次元を歪める何らかの力の干渉で効果が弱まってしまうが、使う事自体は可能。


紋章は本来(古来)の方法によって付与された物であれば、問題なく効果が発揮されるが、現代の簡易方式(魔煌技術を用いた方法)で付与された物――例えば印による防御魔法などは、効果が一時的に消失してしまう。



魔瘴(ましょう)

魔獣を構成する粒子の集合体の事で、黒い靄のように見える。

原因は不明だが魔煌波の構成が乱れている所ほど発生しやすく、ある程度の量になると破壊と殺戮の意思のみを持った存在――魔獣へと転じる。


その為、魔煌波を調律して変化させている魔煌具や魔法が多用された場所では、当然のように魔煌波の構成が乱れる為、高い確率で魔瘴が生まれ、そしてあっという間に魔獣化する。


現代において魔煌具や魔法は一般的であり、都市部では大量に使用されている為、ほとんどの都市では魔獣が結構な頻度で出現しており、高ランクの討獣士(とうじゅうし)や、戦闘能力の高い国家機関の人間(イルシュバーンなら護民士(ごみんし)や国軍など)によって、日々撃退されている。


魔瘴の発生は、現代ではそれなりに解析されており、発生場所の誘導がある程度可能な為、決められた場所に魔獣を出現させ、住民に被害が出ないよう対策を施している国や都市が大半である。


しかし、アルミナの事変の様に、解析不明(原因不明)な発生の仕方をする場合もある為、現在の対策が不完全である事は認識されており、世界全体の問題として、さらなる対策の研究が、各国共同で進められている。



霊力(れいりょく)

『霊的な力』を略した言い方。


魔煌波、および異種族間での血の交わりが、遺伝子に何らかの変化を与え、その結果、産まれた子供の何割かに宿る事になった、と言われている正体不明のエネルギー。


また、霊力は人間のみならず、一部の遺跡や特殊な場所などでも観測されており、そういった霊力(霊的な力)に満ちた場の中で、特に霊力の強い地点を『龍穴(りゅうけつ)』と呼ぶ。

大地を流れるエネルギーである『地脈(ちみゃく)』も、それに合わせて『龍脈(りゅうみゃく)』と呼ばれる事が近年では多くなっているが、これは、龍穴が必ず地脈の流れの上に存在している事から、何からの関連性があると考えられている為でもある。


なお、2種類の霊力が存在しているという事が、最近の研究で明らかになっており、『(いん)の霊力(陰の霊的な力)』と『(よう)の霊力(陽の霊的な力)』で区分されている。

とはいえ実際の所、そのエネルギー構成の8割は同じで、残り2割の差でしかない為、一般的には、特に区分する理由がない場合は、両方をひっくるめて、『霊力(霊的な力)』とだけ呼ばれている。

ちなみに、ディアーナのオーブは『陽の霊力(陽の霊的な力)』にしか反応しない。


霊力の詳細については、現代の魔煌技術では、どの理論も仮説レベルで止まっており、証明には至っていない。

このエネルギーの持ち主には、自らの中に『それ』が存在している事を認識出来る者と出来ない者とがいるが、認識出来ない者も、訓練などの何らかのきっかけによって、認識出来る様になる事が大半である。


なお、昔は魔力と霊力が同一の物であると考えられており、ディアーナの本でもその名残が見られる。

また、フェルトール大陸において、巫覡(ふげき)を魔女という呼ぶのもまた、そう考えられていた時代の名残である。



*霊力を行使する術と所有者(巫覡(ふげき)

霊力持ちの事を、巫覡(ふげき)という。

ただし、フェルトール大陸では、魔女と呼ぶ方が一般的である。


持ち主は、自らの意思(強くイメージする事)で、そのエネルギーを『物質』に使う(付与する)事が出来る。

古の巫覡(ふげき)(霊力持ち)が生み出した様々な術式や術体系(幻術など)は、この『物質』を擬似的に生成し、付与された霊力を特定の現象へと変換するという物である。

その為、これらの霊力を使う術式は、害獣が魔法を使う際のプロセスに近い。


魔法と違って、対象者の傷や病などを治す、回復(治癒)の術も存在する。


ソウヤの周辺で霊力を持つのは、第1章ラスト時点までの登場人物の中では、ロゼ、シャルロッテ、クライヴ、そしてディアーナとなっている。

ロゼとクライヴは陽の霊力を、シャルロッテは陰の霊力をそれぞれ有する。

ディアーナは、双方の霊力を有するという極めて特殊な存在となっている。


なお、霊力を行使する術を誰でも使えるように道具化したものが『霊具』と呼ばれている物だが、その製法はアカツキ皇国の秘中の秘であり、大半が謎に包まれている。

なお、ディアーナのオーブも、ある意味では霊具に近い代物であると言えなくもない。

第1章ラスト時点では未登場だが、シャルロッテが所有している。

また、同じく未登場ではあるが、クライヴがアカツキ皇国の製法とは異なる製法で生み出された特殊な武器型の霊具――霊具とは呼ばれていないが、構造的には近しい物――を所持している。



霊幻鋼(れいげんこう)(および呪紋鋼(じゅもんこう)

霊幻鋼は、錬金術の極みである『賢者の石』と同等の扱いをされており、錬金合金(れんきんごうきん)と呼ばれる合金の1つ。

精製方法は現代に伝わっておらず、謎に包まれている。

魔晶(ましょう)(魔煌波が結晶化して魔力を帯びた物)と、超高純度の鋼――つまり玉鋼(たまはがね)を融合させる事で作り出せると言われているが、それを行って生み出された物は劣化品(呪紋鋼)であり、完全再現には、今1つ何かが足りていない。

霊幻鋼は幻属性を、呪紋鋼は呪属性をそれぞれ帯びている為、魔獣や霊獣の属性膜を無視出来る。

ただし、霊獣の場合、幻属性や呪属性の属性膜を持つものも存在する為、逆に無効化されてしまう場合もある。

ギリギリ『本日中』に出せました……


追記:ルビを大量に振りました。

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