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サイキッカーの異世界調査録(サーベイレコード)  作者: TOMA
第2部 黄金守りの不死竜と調査録 第2章 遙かなる古の遺産編
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第3話[Dual Site] クルマとロゼの家

<Side:Souya>

「すげぇクルマの数だな……。エレンディアですら、まだそんなに走っていないってのに……。さすがは最先端の魔煌技術を誇る国だけはあるって所か」

 ルクストリア中央駅から外に出た所で、ロディがそんな風に言う。


「まあ、ここ1~2年だけどな。ここまでクルマが一般的に普及したのは。――レビバイク専用道路を、都市間高速道路や都市内車両道として、クルマも通れる用に整備しなおしたのが、一番大きいな」

「待て待て。そんなもん1~2年で整備しなおせるような代物じゃない気がするんだが……?」

 というもっともな疑問を口にするロディに、

「イチからやるとしたら無理に近いだろうが、そもそもレビバイク専用道路を作る際に、いずれもっと大型の物も通れるように……という考えで設計されていたから、割と簡単に出来た感じだな」

 と返す俺。

 

「なるほど……。それはまた良い先見の明を持っているな」

「そりゃまあ……道路を設計したのは、レビバイクを生み出した人間だしな」

「ふーむ。つまり最初から全て織り込み済みってわけか。それはすげぇな」

 そう感嘆の声を口にしたロディだったが、すぐに顎に手を当て、

「……いや、レビバイクの発明者はニホ……アカツキ皇国の人間みたいな名前だったな。もしかして?」

 と、思考しながら問いかけてきた。

 

「ああ、『そういう事』だ」

「まさにチートという奴だな……」

 頷く俺にそんな風にロディが返してきた所で、

「ところで、そろそろ日が沈みそうですけど、私たちの泊まる宿はどこにあるんですか?」

 という疑問を、夕日を見ながら投げかけてくるユーコ。

 

「ん、ウチ」

「え? ロゼさんのお家なんですか?」

 サラッと返事をしたロゼの方を見て驚くユーコに、

「うん。ウチ、広い。10人くらいまでなら余裕で1人部屋を用意出来る。うん」

 と、告げるロゼ。

 

「それ、広すぎでしょ……。さすが、元国家元首の家ね……」

「最近、大浴場も増設したってアルヴィンスさんが言ってたし、ちょうどいいと思ってな」

 ちょっとだけ呆れ気味に言う灯に対し、俺がそんな風に言うと、

「ん、内装もリフォームした。うん、アカツキ皇国から畳を取り寄せて、部屋の壁や床も色々変えた。うん。今はもうほぼ外も中もアカツキ風の屋敷になってる。うん」

 なんて事を俺に続いて告げるロゼ。

 

 ……いつの間に……。というか、そこまでガッツリとリフォームしていたとはな……

 さすがというべきかなんというべきか……

 とりあえず、アリーセが戻ってきたら驚くのは間違いないな。

 

                    ◆

 

<Side:Akari>

「ん、ここがウチ」

 ロゼがそう言って、和風感漂う立派すぎる木製の門を開けつつ、その先――途轍もなく広い庭園の中に建つ、巨大な屋敷……武家屋敷を指さす。

 と同時に、「広すぎぃぃぃ!」と、アリシアがある意味予想通りな驚きの声を上げた。

 

 ……うんまあ、たしかに広いわね。

 でもそれ以上に気になるのが――

「……周囲の建物との差が激しいわね……」

 という点だった。

 周囲は洋風なのに、ここだけ和風ってのがなんともまあ……


 もっとも……隣の家すらもの凄い離れているから、そこまでインパクトが強いわけじゃないけど……

 

「ある意味私たちには馴染み深い家ですけどね」

 私の呟きにそう返してくるユーコ。

 

 たしかにここまで日本風というのもあまり見ないわね。

 ヴァロッカの温泉街もだいぶ和風な感じだったけど、これはそれ以上な気がするわ。

 なんて事を思う私だった。

前話は説明が長すぎたと感じたので、今話のクルマと道路の説明は抑えました。

展開的にはあまり関わって来ませんし……


といった所でまた次回! 次の更新も平時通りとなりまして、3月11日(土)を予定しています!

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