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サイキッカーの異世界調査録(サーベイレコード)  作者: TOMA
第2部 黄金守りの不死竜と調査録 第2章 遙かなる古の遺産編
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第2話[裏] ルクストリア中央駅へ

<Side:Souya>

「エレンディアも大都会だと思っていたけどぉ、ルクストリアは更に大都会だねぇ……」

 と、車窓から見える風景を眺めながらそんな感想を口にするアリシア。


「ちなみに、まだルクストリアに入ってないよ?」

「えぇっ!? こんな大都会って感じなのにぃ!?」

 アリシアがマーシャの発言を聞いて驚きの声を上げる。

 そんなアリシアに対し、ロゼがちょっと自慢げに胸を張って答える。

「ん、世界最大の都市は伊達じゃない。うん。ルクストリアだけじゃなくて、その周辺の街も巨大で、最早その境目はない。うん」


 ロゼとマーシャがこの場にいるのは、イルシュバーンへ行くのならロゼがいた方が良いだろうと考え、あの後呼んで来たからだ。

 

「ルクストリアとその周辺の街は『首都圏』だの『ルクストリア都市圏』だのと引っくるめて言われるくらい、ほぼ繋がっているようなものだからな。周辺の街に入った時点で、もうルクストリアと大差はないな」

「だからなのか、駅と駅の間も短いですね。この列車は止まらないですが」

「まあ、快速列車だからな」

 ユーコに対してそう返事をすると、

「快速って地味に久しぶりに聞いたわね……」

「たしかにそうだな。エレンディアだと特急か各駅停車しかないし」

 なんて事を灯とロディが言ってくる。

 

 そう言われてみると、別料金なしで乗れる停車駅の少ない列車って、イルシュバーンとクスターナくらいしか走っていないな……

 と、そんな事を考えていると、

「――まもなくルクストリア中央駅、地上2階7番線ホームに到着いたします。西方本線、ロンリア線、アーカルド線、ミュルグス線、クトゥカッサ線、テルクレー線、フェルゼン線、エテリオ線、ヴェルカーノ線、イゼルマ線、メローツェン線をご利用のお客様は、当駅でお降りの上、お乗り換えください。なお、空港支線をご利用のお客様は、当駅ではなく北ディーグラッツ駅でのお乗り換えが――」

 なんていうアナウンスが聞こえてくる。

 

「路線多すぎぃぃっ! しかも2階って何ぃ!? ホームが2階にあるってどういう事ぉ!?」

「乗り換えで迷いそうですね……」

 再び驚きの声を上げたアリシアと、ユーコの呟きに対して、

「うん、まあ……地上2階地下3階とかいう構造だし、うん、プラットホームが全部で30近くあるしで、うん、ややこしいのはたしか。少し前に2路線ほど増えたし。うん」

 と、ロゼがそんな風に答える。


 ……そう言えば、エレンディア方面には2階とかにホームがある路線ってなかったな。

 なんて事を思いつつ、

「もっとも、全てのホームが地上も地下も縦横こそ違うが、全て駅の中央から伸びる一直線の通路に並んでいる形になっているからな。各ホームへの移動は乗る列車の乗り場番号さえ覚えておけば、そうそう迷う事はないぞ。各フロアの端のホームだと移動がちょっと面倒だが……」

 と補足するように言う。


「なるほど……。オルティリアやエレンディアに比べて、分かりやすい構造になっているのね。たしかにそれならホームの数が多くても安心だわ」

「うん、安心安全。一直線にレッツゴー!」

 灯の言葉に頷きながらそんな事を口にするマーシャを見ながら俺は、

「まあ……もうすぐ到着だ。ルクストリア駅は首都の中心の駅ではあるが、終着駅ではなく停車駅でしかないから、そこまで停車時間は長くない。到着してから降りる準備……とはいかないから、今の内に降りる準備をしておいてくれ」

 と、そう告げた。

前回(第1部)で来た時は、駅や路線、沿線の説明をすっ飛ばしたのですが、この章でもそこそこ鉄道で移動する事になるので、ここで改めて説明として入れてみました(……正直、ちょっと長くなりすぎてしまった気もしますが……)

ちなみに蒼夜たちの乗っているのは『南方本線』なのですが、ルクストリアからは『東方本線』へと変わります(なので、ルクストリアが終着駅ではない感じです)


とまあ……そんな所でまた次回! 次の更新も平時通りの間隔となりまして、3月8日(水)を予定しています!

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