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異世界革命 〜龍馬転生〜  作者: チェック
13/14

第13話 『経済大公国レボランス』

 

 リョーマが王位に就いてから一年が過ぎた頃…商業ギルド レボリューションが売り出しているシャンプーとコンディショナーが女性にウケ、瞬く間に各地に広がりかなりの利益を上げていた。またカスミの提案でレボランス政策として保険制度を導入し、レボリューションの扱う商品として売り出している!保険の適用に該当する商品としてはまだ庶民用の死亡保障しかないが低価格から入会できる為、妻子のいる民は迷わず入っていた。


 こういった民の為の政策と高収入を得る事の出来る仕事が増え、噂を聞きつけた貧しい者の移民希望が年間1万人を超えていった。リョーマは〝人は宝〟という意識を持っていた為、簡単な審査を通過させ仕事を与え受け入れている。勿論みんながみんな商売で生計を立てれるはずもないのでレボランス周辺の領土に集落を作り、国の農業政策として予算を出しレボリューションに商品を卸して売る事にした。


 レボリューションは今やポーション売買から始まり…卸売事業、保険事業、農作物小売事業、人材派遣事業、独自商品開発事業etc…に手を広げ経済大公国レボランスのかなめ的企業へと発展していった。



 そんなレボランスの周辺の森では近頃……



「魔物の動きが活発になっている?」


「はい! 最近になって我ら冒険者ギルドの冒険者達よりその様な報告が多く上がってくるもので…陛下のお耳に入れておこうと思いまして!」


「そうか…… 最近クロノスト帝国の動きが全くないのが気になっていたんだが、もしかして帝国の仕業かも?……どちらにせよ即急に調べた方が良さそうですね」


「では国からの依頼としてA〜Sランクの者に依頼を出しておきます!」


「宜しくお願いしますね オンリドさん」


「お任せ下さい陛下!」


「………………」


「陛下?」


 さて…どうしたものか…… 急成長しているレボランスに今攻撃を加えられたら厄介ぜよ。これは防衛にかなり力を入れておいた方がいいかもしれん!


「オンリドさん! 至急集めてほしい人達が居ます」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー


「こんな夜中に呼び出しとは…」


「あれ?お前も居たの?」


「陛下が頼みたき事があるという話だがお前もか?」


「皆さん夜分遅くにお集まり頂き感謝します! 私がレボランスを治めるセントランス・リョーマです」


「陛下ッ!」



 集められた者たちは皆、腰を低くし頭を下げた。



「楽にして下さい! 今夜は王としてでなく経済大公国レボランスのいち国民として皆さんとお話したいのです」



 リョーマは集めた6人の国民を密かに招集し部屋に通した。その6人は皆歳もバラバラで性別も出身も仕事すらバラバラであった!唯一共通しているのが能力スキル…皆〝結界魔法〟のスキルを有していたのだ。



「レボランスは今脅威に怯えている! 唐突にこんな事を言って申し訳ないが…現在経済大公国としてかなりの発展をしている我が国だが、脅威に感じる存在を皆さんは御存知だろうか?」


「脅威ですか? 何だろ? 病気とか?」


「盗賊じゃね? それとも魔物?」


「あぁ〜 魔物かぁ〜確かに最近活発に活動してるってギルドの人が言ってた!」


「帝国じゃない? ジェネシス大連合に敵対する国があるとすればクロノスト帝国ぐらいしかないもの!」


「成る程…その線が濃厚だな! 陛下が仰る脅威とはクロノスト帝国ですか?」


「うむ… その答えだと半分正解ですね」


「では残る半分は?」


「それは……… 魔人です!!」


「———————ッッ!!!」


「魔人って実在するの?」


「古来からの伝承や御伽噺の世界の話じゃないのか?」


「………その御伽噺や伝承の類いの魔人をジェネシス大連合は脅威と認識しております! 実は一年程前からクロノスト帝国が魔人の研究に国を挙げて取り組んでいる事が判明しました」


「ウソッ!?」


「マジかよ?!」


「聞けば魔人の細胞や遺伝子を人間の体内に取り込み、それを兵として作り上げようとしているのです」


「魔人の細胞…ってそんな非道な行為が許されていいのか?」


「その通りッ! 許されるべきではありません!! ですのでその脅威が我が国へ向けられる可能性がある今… 対策としてレボランスに防衛機関を新たに設ける事にしました!」


「そうか… だから僕らがここに集められたのか…… しかし相手は魔人…… 見たこともなければ会った事もない相手にどうすれば?」


「ですのでひとまず貴方達6名の結界魔法を先駆けに強固な防衛ラインを構築し、組織化したく思っているのです」


「私達だけでそんな事が可能なのかしら?」


「大丈夫! 僕も結界魔法は使えますし実質7人で極秘裏に進めましょう」




 こうしてひと月後…魔人対策結界を施したリョーマは集めた6人を中心に〝防衛結界部隊〟を編成し結界魔法強化に努めさせた。




ーーー《クロノスト帝国 王城》ーーー



「————陛下! 御報告致します」


「ベネシスムか… 良い報告なのだろうな?」


「はい! 遂にクロノスト魔人兵プロトタイプが完成致しました」


「何と! …そうか良くやったわ! やっとこの時が来たのね」


「プロトタイプは何体出来ているの?」


「1体は完成してありますがその1体をベースに只今量産型の可能性について研究を進めております!」


「うむっ…… ならばそのプロトタイプの力を見せよ!」


「畏まりました! どちらに配置致しましょう?」


「ふふふっ…力試しに丁度良い武闘の国があるではないか!直ちにライオネルを攻めさせるのよ!!」


「ハハッ!」


「その後の本番は勿論…… 憎っくきレボランスよッ!!」

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