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くらいくらい  作者: 本間えるは
2/11

 公園に着くと、まずはブランコ。二人並んでこぐと、ユリちゃんの長い髪が風になびいて、それを眺めるのが僕は好きだった。

 ブランコに飽きたら次は滑り台、砂場に、鉄棒。ある限りの遊具で遊んだ。

 時々、縄跳びやボールなんかも持って行った。公園は、僕たちの広い遊び場だった。

 そういえば。

 不思議なことに、その公園でユリちゃん以外の人に会った記憶が無いんだ。遊具やベンチはそこそこあったから、他にも人がいてもいいはずなのにね。

 


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