ゴーストシスターズ
絶え間なく続く荒廃した大地。
私は歩き続けた。来る日も来る日も。
「もう・・・ダメだわ。休憩しよう。」
私は瓦礫の側で眠ることにした。
その時、大きな音が頭上で聞こえた。
ギューン、ブーン!
けたたましい音がする。頭上を見ると大きなブラックホールの様な穴が空いている。
そこから一台の近未来的な車が姿を現した。
車は私の近くで止まり、運転手が扉を開けて叫んだ。
「早く乗りなさい!」
運転手は私の手を掴んで助手席に引っ張った。
運転手は女。・・・私にそっくりだ。
というよりも私そのものだった。
「私は100年後のあなたよ!!」
!?また訳の分からないことを言っている。
「私は100年間この世界を旅し続けたわ。そしてこのタイムマシーンを見つけた。運良く核爆発から免れたのね。おそらく運転手は死んだでしょうけど。私といっしょに100年後の世界に来て!」
「!?どうして?どうしてあなたといかなければいけないの?」
「100年後の世界はね、キンメダイが世界の王者なの。」
「!?」
「あの核爆発によって地球の生命はほぼ死滅したけど、何故かキンメダイは放射能の力で巨大化して、全世界を征服する力を持ったの。今や世界はキンメダイに逆らえる生命体はいないわ。そして、運が悪いことに、私達が元の世界に帰れる方法をキンメダイの王、キンメダイ王54世が知っているらしいのよ。だけど私1人では心もとない。ゴーストが2人いれば百人力よ。私と一緒に来て!」
私が承諾の返事をするかどうか確認することもなく、100年後の私はタイムスリップのスイッチを押した。
ギューーン。ガガガ・・・
「あ!しまったわ!!」
「どうしたの?100年後の私?」
「行く時代を間違えたわ!!間違えて紀元前2200年にしてしまった!!」
「ちょっ、何やってんのよ!!」
グウォーーン!ドゥアアアアン!
スガズガズガスガ、グゥアッシッュアーーン!
プスプスプスプス・・・
「ここが・・紀元前2000年・・・。」
「あっティラノサウルスよ!!逃げるのよ!!」
100年後の私が叫んだ瞬間、大きな牙を向いた怪物が頭上から襲いかかってきた。
どうなるゴーストシスターズ!!絶対絶命!!




