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ボンバーヘッド

「2100年・・・?」


訳が分からなかった。この男は何を言っているのだろう。


男は相変わらずその場に立ち尽くしてニヤニヤしている。


「もうお前は元の世界に帰ることはできない・・俺と共に来い。」


嫌だ。そう直感が叫んだ。その瞬間、私は男の脳天目掛けて側にあった鉄パイプを直撃させていた。


男の頭が挽肉の様にミンチになった。血と肉の匂いが私の頬をかすめていく。頭蓋骨と眼球は独立した生命体となって襲いかかってきた。


「シャシャシャッ、逃さないでゲス!」


させるか。血だらけの髑髏に対して、私は全力のフルスイングをかました。髑髏は建物を突き抜け、遥か彼方に飛んでいく。今度現れたら大気圏まで飛ばしてやるぞ。


勝利に酔いしれている場合ではない。分離した2つの眼球がレーザービームを飛ばしてきた。私はすかさず、バリアーを張った。このゴーストバリアーは相手が放ったビームの力を利用して、核融合を起こし、核爆発で相手を木っ端微塵にする技だ。


チュドーン。


世界は放射能と死の灰にまみれた死の世界になった。


私は悲しみに暮れた。


「ああ、みんな死んでしまった。どうして?彼らが何か悪いことでもしたの?どうして神様?」


一通り悲しみに暮れた後、私は歩きだした。


まだ誰かが生き残っているかもしれない。希望を捨てるのは早すぎる。私は生き残るわ。そして必ず元の世界に帰るの。


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