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勉強会2

なんでユウナから電話かけてきてんだよ。

いや電話いいんだけど、アカリと直接話して欲しくは無かったんだが...


ユウナのハッキリとした声に驚いたせいで

わざわざ買って来たジュースがこぼれて閉まった。


アカリは俺の携帯を起きオロオロと慌てた表情でハンカチを手に取った。


「あぁ床がビショビショだね。早く拭かないと...」


高そうなハンカチだな...


「大丈夫だって。2階からタオル取ってくるからハンカチで拭かなくていいよ。」


アカリは「ホントに?」と言った表情で俺を見てきた。

たかがジュースこぼした位でそんな心配そうな顔してんじゃねーよ。可愛い顔で見てくんな。

俺は口に出さずタオルを取りに行った。



ーーーーーーーーー「これで取り敢えず吹き終わったな。」


吹き終わったのは良いものもユウナがまだ残ってるからなー。

ボス倒したのは良いものの最終形態に変化してそのままバトル続行並にキツイ。


フリーザと戦ってる時のクリリン達もこんな気持ちだったんだろうな...


俺はユウナと話すべく携帯電話を手に取った。


「なんでユウナが電話かけてきてんだよ。

確かに俺も頼んだけど...それよりアカリと何話した。」


ユウナはクスクスと笑いながら口を開いた。


「だって気になるじゃーん。タコが女の子と2人きりって。それに下の名前で呼びあってるし

もしかして...?」


あーこーゆー奴中学とか良くいたよなー。

付き合ってないって言っても話聞かないし

挙句の果てに俺と噂された女の子が泣いて

何故か先生に怒られるし...


なんで泣かせたんだ!とか言われて

好きになったら泣かれました

って言った時の先生の顔な。

笑ってんじゃねーよ、慰めろや


俺は少し昔の事を思い出し腹を立て怒鳴り気味に答えた。


「ちげーよ。勝手な勘違いやめろ。

そんなことよりアカリに余計な事いってないよな?」


ユウナは悪びれる様子もなく笑っている。


「ま、タコはチキンだし有り得ないよねー。

心配しなくてもいいってー!自己紹介したぐらいだから!」


良かったー...ユウナが電話かけてきた理由とか聞かれたらまずいしな。


俺とユウナが話をしてたら後ろから「わっ!」

とアカリが肩に手をかけてきた。


「2人だけで話すなんてズルイ!颯汰君〜私も話したい〜!」


俺は少し戸惑ったがそれ以上にユウナが戸惑っている様子だった。


「なっ...アカリちゃんすごい積極的じゃん。

マジでタコの事好きなんじゃないのこれ。」


ユウナがぼぞぼそ呟いていたが、アカリも携帯に顔を近づけていたため聞こえたらしい。


「私って颯汰君と中学の時から知り合いで最近仲良くなったんですよー!ユウナさんは颯汰君とどういう関係なんですか?」


アカリは、俺が手に持っていた携帯に近寄り

すこし大きめの声で答えた。


なんか煽り気味じゃね?


ユウナも同じ事を感じたのか少し挑発する様な口調に切り替えた。


「あ、私とタコはゲームしてて知り合ったんですよ〜。なんか頻繁タコが私の事誘ってきて〜ずっとゲーム一緒にやって上げてるんですよね〜。」


なんでユウナも煽ってんだよ。

てゆか頻繁に誘ってねぇ!


俺が会話に割って入ろうとしたが

すかさずアカリが口を開いた。


「へぇ〜...あだ名で呼び合うほど仲がいいんですね。ユウナさんってもしかして颯汰君のこと好きなんですか?わざわざ電話かけてきたりしてますし。」


するとユウナは舌打ちをし「オイ」とドスの効いた声を出した。


ユウナさん?ブチ切れですか?大人気ない真似はやめて!


俺は急いで止めようとしたがユウナはお構い無しに口を開いた。


「はぁ?何勝手に勘違いしてんの?

今日だって電話かけた理由なんてね...」


ユウナさん!落ち着いて!言わないで!


キレたユウナに俺の思いも伝わるはずもなく...


「タコがアカリちゃんと二人きりになったらエロい事しそうになるから

私にそうならないよう電話をかけてっていったんだよ?ハッ!勘違いもいいとだわ」


アカリは「えっ」と小声で驚いた様子を見せ

俺の方を見た。


終わった。完全に終わった。コッチを見ないでくれ。俺をまるで性犯罪を犯した奴見たいな目で見てるんだろ。なんならココで性犯罪者になるのもありか...?


俺は恐る恐るアカリの顔をみた。


しかし、アカリは性犯罪者を見る目で俺を見てはおらず頬を赤らめながら上目遣いで俺の方をじっと見ていた。


「そっ、颯汰君も男の子だもんねっ!そういう想像するのも悪くないとおもう。」


アカリはあたふたと目を泳がせながら早口で俺に伝えてきた。


「で、でも私もそんな準備できてないていうか

その、下着...地味だし。いやいや!そんな事じゃなくて!もっとちゃんとした雰囲気っていうかなんというか...」


アカリは顔を真っ赤にし手でバタバタと表現しようとしている。


下着が地味って!想像させんな!

もーちょっと色々やばい。

俺もうパンクしそう。あ、いや変な意味じゃなく...

とりあえず弁明だ。アカリに謝ろう。


「そ、そうだよね!俺だって普通の高校生だし。

アカリが可愛すぎて万が一俺の理性がぶっ飛ばない為に色々相談してたんだよ!別に変な想像はしてないから!多分!」


俺は思いつく言葉を並べ焦りながらもなんとか釈明した。


「あ、だよね!分かってる分かってる。

それに可愛すぎるって...ありがとう...

嬉しいな颯汰君にそんなこと言われて...」


アカリはモジモジとペコリと頭を下げたままずっと下を向いてしまった。


俺告ったみたいやんけ...いやでもこれで解決だ!

俺は腰を下ろした。

しかしユウナお嬢様はまだプンスカしている様子で文句を言ってきた。


「何であんたらイチャイチャしてんのさ!

だいたいタコは誰にでも可愛いって言うし〜

私も可愛いって言われことあるもん!」


もん!じゃねーよ。負けず嫌いかよ。

てゆかアカリとなんで仲悪いんだよ。

とりあえず仲直りじゃないが感じ良く終わらせるか...


俺が仲介に入ろうとしたが、アカリは俺の携帯を持ちユウナに向けて静かに声を出した。


「ユウナさんも可愛いんでしょうね...

もしかしたら私達似ている所があるかもしれませんし連絡先、交換しませんか?」


するとユウナも堂々とした口調で答えた。


「えぇ、私とアカリちゃんなかなか気が合うし

これから仲良くできそうだね。後でタコから連絡先もらっといてよ。今度は2人でお話しようね。」


「じゃ私疲れたから電話切るわ。タコ後でアカリちゃんに連絡先渡しといてよね。んじゃ。」


ドガッ!と言う何か破壊したような音と共に電話を切られた。


アカリ大丈夫かな...


俺はアカリの方をチラッと見たがアカリは身支度をし帰宅する準備をしていた。


「あ、颯汰君。勉強そんなに出来なかったね。

でもでも今日ホントに楽しかったよ!ユウナさん共知り合えたし!」


アカリは笑顔で俺の方を向いて来た。

俺は申し訳ないと言う表情をしながらも口を開いた。


「ホントにか?まぁユウナも悪い奴じゃないから...良かったら仲良くしてやってくれ。

今日は勉強できてないしまた来週にでもやろう。



するとアカリは嬉しそうな目をして


「颯汰君から誘ってくれるなんて嬉しいな!

大丈夫。ユウナさんとは仲良くできると思うし。後で連絡先送っといてね!」


アカリはそう言いながらドアをあけ、俺にペコリとお辞儀をした。


「それじゃ!お邪魔しました。」


そう言ってアカリすたすたと玄関に行き外に出た。

俺も「んじゃまた」と言い家に鍵を占め部屋に戻った。


疲れた...てゆか最近疲れたって思う事増えてね?

なんで家にいるだけなのにこんな疲れてんだよ。

あ、ユウナの連絡先送っとくか。


俺は携帯を手にとりアカリ連絡先を送ると

1分も立たずして返信が来た。


早っ!流石パリピ...返信早い奴ってたまにいるよな。コッチが3時間毎に返信しても2秒で既読ついたりする奴もいるしどんな生活してんだよ。


俺はアカリからの返信を開いた。


「ありがとう!今日は楽しかったよ〜。

次は勉強頑張ろうね!それに...下着も可愛いの着けてくるからっ!なんてね〜。おやすみ♪」


次からアカリの既読だけは2秒でつけよう。

俺はそう誓いながら、自分のタンスから

カッコイイパンツを探しに行った。

最後まで読んで下さりありがとうございます!


投稿の間隔が空きすぎてすいません...

夏休み前のテストやら受験勉強が忙しくて時間が取れませんでした(´Д` )

今日からまた投稿するので応援よろしくお願いします!!

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