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勉強会

「お邪魔しまーす。」


そう言ってアカリは靴を脱ぎ揃えた。

相談した日から特に何も意識せず生活したらあっという間に日がたってしまったなー。


俺はちらりとアカリに目を移した。


白のスカートと青のシャツが彼女の短い黒髪に似合っている。

首元の汗がエロい...

てゆか、さっそく下心しか出てねーじゃねぇかよ!


俺は平然を装いアカリを部屋まで連れていく。


「颯汰君の家っておっきいね〜。私も一軒家が良いな。」


アカリは「ほー」「へー」と言いながらキョロキョロと当たりを見渡す。


これが噂によるキョロ充って奴か?てゆかそんなに俺の家珍しくないだろ。



部屋についた俺は適当にイスを引っ張り、「座れば」と言いエアコンの電源をつけた。


「ありがと。それよりさ部屋めっちゃ綺麗じゃない?!私の部屋よりも全然綺麗だし!友達の家って汚いから皆汚いのかと思ってた...」


何でそんな興奮して部屋の隅とか見てんの?

もしかしてエロ本探してらっしゃいますか?

残念ながら今の時代はデジタルなんでね!

そんなものありません!


「当たり前だろ...部屋が綺麗じゃないと生活したくないしな。

掃除ってのは部屋を綺麗にするためだけじゃないんだよ。」


俺はドヤ顔でアカリの方を見たがアカリは俺の話に全く聞く耳を持たず尚も部屋を見ている。

どんだけエロ本探してるんですか!


するとアカリは俺の持っているゲーム機に視線を移した。


「颯汰君ゲーム沢山持ってるね〜。もしかしてゲームオタクだったり??」


アカリは笑いながら振り返り俺の方を見てきた。


「あーそうだな。それがないと俺は生きていけないし俺が学校にいきたくない理由もそれにあるな。」


引かれたか?まぁゲームばっかしてるってだけで

避難されることなんか良くあるし実際ヤバイ奴が多いのも間違いないけど...


がそんな事は杞憂だったらしくアカリは先程と変わらないテンションで口を開いた。


「そんなにハマってるのー!?また今度一緒にゲームしたいなぁ。でも学校はちゃんと来ないとね!」


どうやらアカリは人の趣味についてあーだこーだ言う奴じゃないらしい。

ホントに良い奴だなコイツ。

それにお前は保護者かよ。


「まぁまた今度ゲームでもやればー

そんな事より早く勉強おしえてくれよ。」


あ、そーいやユウナに連絡しとかねーとな。


俺は携帯をだしユウナに一応メールをし

机に教材を広げた。


「おー颯汰君やる気だねー。じゃーまず数学からやろー?宿題できた??」


アカリは椅子に座らず立ち上がり俺の横にきて

俺の顔の横に顔を近づけプリントを見てきた。


近い近い!汗かいてるのに何でこんないい匂いすんだよ...首元と服の隙間から下着見えてんすけど!うわぁお水色やんけ...


てゆかねこうゆう事されると勘違いするんですよね。

世の中の男子は簡単に勘違いするんですよ。

俺なんか好きな子にメールが1秒で返信されたりするだけで勘違いしてたからな。


自分の下着を見られているとつゆ知らずアカリは

教材を開いた。


「宿題全部できてるし!やっぱし颯汰君賢いね〜。なら発展問題でもしよー私もわかんない所あるんだけど...」


ダメだ。アカリはこんなに真剣にやってくれてるのに。俺も真面目に勉強するぞ!


俺は最後にしっかりとアカリの下着を目に焼き付けペンを持った。


「発展問題っていわれても俺基本しかしてねーからそんな分かんねーよ。普通に問題解いて行こーぜ。アカリ課題あるんだったらやっとけよ。」


俺は少し大きい折りたたみの机をだし「座れば」

と言って椅子に座り直した。


しかしアカリ何か不満だったらしく俺の背中を叩いてきた。


「机大きいし同じ場所でやろーよ!

質問し合うにはそっちの方が楽じゃん〜。」


そう言ってアカリ俺の教材を運び

「はやくはやく」っと机をパタパタと叩いてる。


行動が可愛いんだよ...ホントに襲いそうなんだけど。

ヤバイヤバイ心を無にしろ。

集中!集中!


「よしっ。じゃあ勉強するかーとりあえず1時間は問題進めよ」


そう言って俺達は淡々と問題を解いていった。



---------「あー疲れたーめっちゃ集中したわ。一回休憩しよー」


集中したとか言ってるけどちょくちょくアカリの顔見たんだよなー。

耳に髪かけるシーンとか神だったなー。

髪だけに!


「颯汰君凄い集中してたねー。私途中で集中力無くなって颯汰君の方チラチラ見てたの全く気づかなかったし!」


アカリはそう言うと手を挙げ背筋を伸ばした。


いや背筋伸ばすの辞めてもらえませんかね。

ナニとはいわないけど二つの小さい山が主張してますよー。

それに何での方チラチラ見てんだよ。

それで目とかあったりしてたら俺気絶してるわ。


「喉乾いたから自販でジュースかってくるわ

なんか飲みたいもんある?」


あー、俺優し。


「颯汰君と一緒でいいよ!後でお金払うね。ありがと!」


俺は「ん」とだけいい1階まで降りて自販機へと向かった。


いやー俺頑張って耐えてんなー。てゆかユウナ全く来ねーじゃん。

まぁアイツがこなくても何とかやれてるしな。

むしろ邪魔になるし...


ウダウダと考え事をしながらジュースを2本買い軽い猫背になりながら家へと戻った。


ドアを開け靴を脱ぐと上から声が聞こえた。


ん、アカリ誰かと電話してんのか?


俺は疑問に思いながら階段を登ると

「あーそーなんですねー」

「はいそーです」

と声が聞こえた。


敬語?誰と電話してんの?


俺はドアを開け「ジュース買ってきたぞ」とアカリに渡さそうとしたが俺を迎えた声は予想外の人物だった。


「ちょっとタコ!なんで私よんでないのさ。

変な事してないでしょーね?」


思わずビビった俺は手元からジュースを床に落としてしまった。


落ちたジュースは炭酸を吹き出し床をビショビショにした。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

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