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男はつらいよ

「な...タコが女の子と2人で勉強...?」


ユウナはまるでこの世の終わりだと言うふうに驚いている。


え、俺ってそんなにヤバイ奴なの?


「いやそんなことはどうでもいいんだよ。

ただ女子と2人だと勘違いで軽い性犯罪やりかねない。だからフニさんと欲を抑えるための方法を考えてたんだ。」


って女子2人にこんな事言ったところでなんだよな...


と俺が半ば諦めていたら「はいはーい」とチャラい声が聞こえた。


「タコさーん。それって女子の方から誘ってきたんですよね?それならメチャクチャにしてもいいと思いますよ~!!」


やけにテンションが高いアユは熱心に俺を説得してきた。


「ん...なんでそうなんの?」


するとアユは「アハッ」と小さく笑い、答えた。


「だって〜もし私がタコさんの事好きで〜2人きりになったらメチャクチャにされたいですもん...」


何でそんなアダルトな声だせんの?

ハッ!これがギャップと言うやつだな!

確かにドキドキする...


「確かに互いに好きなら問題ないがまだ相手が好きって決まった訳では無いだろ。

アユは好きでもないやつにメチャクチャされたいか?」


フッ。完全論破だな。

大声で「それはちがうよ!」と叫びたい。


俺が勝ち誇ったふうにしていると、負けじとアユも反論してきた。


「タコさんの事好きじゃなかったらわざわざ家で勉強教えたりしませんよ〜。

それに...タコさんって面白い優しいから好かれやすいと思いますし...」


アユは最後の部分だけ何故か照れくさそうにゆっくりと言った。


「あ...いや...ありがとうございます。」


何だこれ。別に告られた訳でもないのに俺の心臓が悲鳴あげてるんですけど。可愛いすぎる...


俺とアユが話題そっちのけで良い雰囲気になっていたのだが眠れる獅子が目覚め、咆哮の如く口を開いた。


「あんたら何イチャイチャしてんのキモッ。タコがモテるわけないでしょ。ナルシストですぐ勘違いするし...どうせその家に来る子も罰ゲームか何かでしょ。」


ユウナは冷めた声色で早々と口を動かした。

怖いですよ、ユウナさん。


「あるよなー。小学校の時とか罰ゲームでロッカーに手紙いれられたりあったなー。

俺が一人で待ち合わせ場所いったら誰もいないしよ。」


しかも一回騙されたら普通に告られた時もうたがってしまうんだよなー

俺そんなにコクられてないから疑う機会少なかったわ。うん。


「タコさん〜。そんなに真に受けない方がいいですよ!ユウナさんはタコさんのこと大好きだから嫉妬してるんですって〜!」


アユは「ユウナさん可愛いぃ〜」とからかいケラケラと笑っている。


いつの間にこんなに仲良くなってんですかねぇ。

仲良きことは美しき事かな!


ユウナも黙っているはずもなくすかさず反論をし始めた。


「私は別に何とも思ってないし!アユだってタコに媚売りばっかして気持ち悪いんだよ。タコはそれでデレデレするし生理的に無理。」


なんで2人の言い争いに僕が巻き込まれてるのだろう...


「アユは媚びてませんし〜。もしかしてアユとタコさんの仲にもヤキモチ妬いてるんですか??

タコさん2人でまた今度ゲームやりましょー!

ユウナさんは来ないでくださいね♪」


アユ大好き!!結婚しよう!

ユウナは嫌い!ペッ!


いやいやそんな事はどうでもいい。

本題に戻そう。誰も考えてくれなさそうだけど。

いやコイツらに聞くよりもネットで調べた方がはやそうだな...

クラメンに相談して得たことなんか一つもないなー。

アユが可愛すぎるって事が分かっただけマシだな。

うんアユとは2人でゲームしよう。そうしよう。


俺は本題とは全くかけ離れた決意を固め2人の会話に割って入った。


「いやー2人とも仲いいっすねー。私そろそろお風呂に行きたいので落ちてもいいいでしょうか??」


すると俺が丁寧に話したのが気に入らなかったのかユウナは「まってよ」と俺を引き止めた。


「タコは女の子が来る時にエロい事しないためにどうすればいいかって言ってたよね?

私が電話であんたらの会話聞いといてあげる。それならタコも変な事できないでしょう。」


ユウナは不承不承に答えた。


なんだユウナ地味にいい考えするんじゃんか。

確かにそれならメチャクチャしないだろう。

多分...


「OKーじゃ家に来たらユウナに連絡するわー。

あっまた今度アユも二人でゲームしようね!」


俺はアユが「ハイッ!やりましょう!」という可愛い声を最後まで聞いてゲームの電源を切った。


はぁー、疲れたー。

風呂沸くの待ってる間に部屋の掃除でもするかー。っても特に掃除することないなー。


ヨタヨタと歩きながら換気をするためにベランダのドアを開けた。

すると目に入ったのはアカリが住んでいるマンションの部屋だった。


俺がこんなに苦悩している間アカリは何思ってんのかな...案外アカリもメチャクチャされない為の対策考えてたりして...

アカリ驚かせるために余分に勉強しとくか。


俺はフッとマンションから目を離し

机に突っ伏しながらペンを持ってダラダラと数学の教科書を開いた。


最後まで読んでくださりありがとうございます。

投稿が遅れてしまって申し訳ございません。


これからも頑張りますので応援のほどよろしくお願いします!



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