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乙女チックなエセパリピ

「お母さんいってきま〜す!」


そう言ってアカリは元気よくドアを開けて、登校した。


颯汰君の部屋まだ明かりついてる。

学校に来ればいいのに!


なんて思いながら自分も遅刻しそうなので慌てて自転車を漕ぐ。

学校に近づくにつれ、「おはよ〜」「学校休みてー」など、聞き慣れた会話が飛び交い今日もいつもと同じに日々だと実感する。


教室に入ると、やけにテンションの高い男子が後ろに固まって大騒ぎしたり女子はやたらと手鏡を見ている。


チャイムが鳴り先生が教室に入ってくると自然と教室は静かになり、出席を取り始めた。


「久我颯汰ー...は今日も休みか。」

先生も分かりきってる表情で次の人の名前を呼ぶ。

他の生徒も慣れたのか昔みたいに詮索はしなくなった。


私はいつも隣にいるはずだった颯汰君の席を見て、少しため息をつく。


「いつになったら来てくれるのかな。」


誰にいうわけでもなく1人で呟いた。


そんないつもと変わらない日常が嫌だった。


「早く颯汰君に学校来て欲しい」


多分このクラスで颯汰君に学校来て欲しいと本気で思ってる人は私1人だろう。

きっと皆は中学の時の颯汰君を知らないから、なんとも思わないんだろうな。


頬に手を付き、ぽけーっと窓の外を見て

昔を思い出した。


中学の頃は、誰よりも学校生活を楽しんでて

友達も沢山いたし見ててこっちも楽しくって

仲良くしたいなっていつも思ってたな〜。


高校も進路先一緒にしたくって、レベルが高い所だったけど頑張って勉強したし合格した時はとても喜んだりしたっけ。


自分の事を見てほしかったから、春休みに化粧の練習もしたし今度こそ仲良くなろうって思ったなぁ。


だけどいざ来てみると...


「颯汰君がいない!?何で?!」


一瞬進学先が別になったのかと疑ってしまった。

慌てて先生に聞いてみると、『不登校』。


その一言で混乱した。


「何で?あんなに元気だった颯汰君が不登校?」


理由は両親が亡くなったからと聞いて少し戸惑った。

けどすぐに

何か私に出来ることはないのかなって考えた。


いつも笑わせてくれたし見ていて元気をくれた颯汰君に今度は自分が、元気をあげたい!


そう思い考えた結果、颯汰君の家に直接訪問する事にした。


意外にスグ顔を出してくれてちょっと驚いたけど、顔を見ると中学の頃と全然変わってなかった。背がちょっと大きくなったかな?って印象だった。


颯汰君は私の事を覚えててくれてホントに嬉しかった。

心の中で

「キャーーーーー!覚えてくれてるなんて!!!

嬉しすぎて死にそう!!!」

と発狂したぐらいに。


話をするにつれどんどん楽しくなってきてついつい調子に乗って顔を近づけた時は

ホントに死ぬかと思った。


「えっ!私なにしてんの!?なんで顔ちかづけたりしてんの!?颯汰君の顔が目の前に...

キャーーーー!」


あの夜は最高に楽しかったなぁ。

思い出しただけでもニヤニヤしてしまう...


そんな事を頭の中で考えてたら、「あかりー!あかりってば」との声が聞こえた。


「もー、あかりってば!次の授業移動だよ!

何でそんなにニヤニヤしてんのよ〜。もしかしてまた颯汰君の事考えてたの?」


同じクラスメートで一番仲の良いリサが

わざわざ呼びに来てくれたようだ。

リサの事は信用してるので颯汰君の事も相談に乗ってもらってるから、よくいじられてしまう。


「え?!ニヤニヤしてたっ?最悪!。ただこの前颯汰君と少し話できた事を思い出してただけだよっ!」


私はアワアワと手を振りながらリサに

「からかうなっ!」といい肩を叩いた。


「もーアカリってば、ホントに可愛いなぁ。

ホントは恥ずかしがり屋なのに颯汰君にだけ積極的じゃん!颯汰君って人は幸せよね〜」


リサはニヤニヤしながらほっぺをつついてきた。


「この前家に行ったら会話してくれたんでしょ?ならもうちょっとしたら学校にも来てくれるんじゃないの?連絡先も交換できたならコッチのもんでしょ!」


リサはなおも人差し指でほっぺつついてくる。

私はその一指指をペシッと叩いて席をたった。


「もう!リサにはまた今度ゆっくり相談するから!早く移動しないと遅れちゃうよ!

次の授業の先生怒ったら面倒臭いし!」


私はホラホラと手で押して、教室を出た。


「ホントっ。アカリがそこまで尽くしてあげるなんて、颯汰君って子も幸せ者ねぇ〜。私も今度会ってみたいくらい。」


リサはテンション高すぎて颯汰君、今はあってくれなさそうだな...

アカリは困った顔でアハハと笑いながら答えた。


「リサもいつかね!大丈夫だよ。これは私が好きでやってる事だから。」


「ふーん。アカリって颯汰君の事好きすぎてホントに見てて可愛い!頑張れよ〜〜!!!」


瞬間に顔が赤くなるのが分かった。


「好きじゃない!...好きだけど...そーゆーのじゃない!」


リサをバシバシ叩きながらリサよりも早歩きで

廊下を歩いた。


「あっちょっとまってよ!」


リサの声も聞かずに私は心の中でこう思った。


「今日も、颯汰君の家に訪問しよう!」


リサの自然と笑顔になった。


最後まで読んでくださりありがとうございます!

ココ最近は個人1人の、話でしたが

次からは沢山出しますよ〜


そろそろあたらしい人を出そうかなと...

まぁそれは置いといて笑


ブクマ30突破し、総合ポイントも100こえましまたー!

これはホントに皆さんのお陰で私もやる気が出るのでありがたいです!!

これからも頑張るのでよろしくです!


(*´∇`)ノシ ではでは~

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