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俺の日常

四月の中旬、殆どの人が様々な想いを巡らせ新しい環境へと飛び込む機会が多いと思われる季節だ。沢山の変化を迎えつつも徐々に慣れていきそれが日常となっていく。


これはそんな人達との日常とちょっぴり違う日常送っている高校生の話である。



「あー...今何時だ...もう夕方の4時か...」


「丁度いい時間かな...」


そっと呟きながら、TVゲーム機の電源をつける。

この生活にも慣れてきたな。そう思いながらクシャクシャな髪の上からヘッドセットつけて画面に向き合った。


俺の名前は久我颯汰。高校一年生だ。何故高校生なのに学校に行っ てないのか?と思う人もいるかもしれない。

俺は『引きこもり』なのだ。


こうして引きこもり生活を始めたのは高校生になってからだ。

理由は学校に行ける状態じゃないってのもあって

行く気が無いって所かな。


「あー今日は何のゲームしようかな〜。FPSでもやろうかな

久々だから物凄い下手になってそう...」


そう言って俺はガサガサとゲームソフトを漁りディスクを入れた。


ゲームは俺にとって中学を卒業してずっとハマってる数少ない趣味だ。オンラインゲームだからネット上のフレンドも沢山いる。

色々支えられた事もあり今じゃ大切な居場所だ。


「んー、まだクラメンはinしてないな〜、、enjoyクランだからしょうがないか、、おっフニさんがinしてる!」


そう言って俺はフニさんにパーティチャットへ招待した。


フニさんは俺が一番信頼してて仲の良いネット上のフレンドだ。俺がゲームを始めた理由はこの人に誘われたからでもある。


「タコー今起きたばっかりなのに招待してくんなよ...

あーもっかい寝ようかな。」


あくびをしながら言うせいで「タコ」とだけしか聞き取れない。



タコと言うのは俺の事だ。小学生の頃からのリアルでのあだ名で

ネットでもタコと名乗っている。


「そーやって〜ホントは嬉しいくせにぃ!ほらほらー

さっさとゲームしましょーぜー。

1人だと暇で暇でしょうがないすわ。」


「まー、まってって。顔洗ってお茶とってくる。」


そう言ってフニさんのマイクからは音が聞こえなくなってしまった。


「はーいはい、それよりも早く一緒にやりましょうよ...1人だと連携取れません...」


「タコぉ待てよ〜もう少ししたらシノノメもくるらしいからさ」


「え!?ノメさん来るんですか〜。いやー久しぶりですから楽しみすわ〜」


いやー久々に大人数でゲームができるぞー


俺はテンションをあげ背筋を伸ばした。


ピロンッ♪


ん、誰かパーティ来たな、、? ノメさんかなー。


俺はスッと画面を見た。


ん!ハルさんとユウナ?メンバー全員揃ったじゃん!


「あ、タコくんお久しぶりっ!またこんな時間からゲームしてるの?元気だね〜羨ましいな〜」


ハルさんは優しい声で俺に話しかけてきた。


ハルさんは相変わらずお母さんみたいな人だな...

まぁそこがいい所でもあるんだけど...


俺がハルさんの声でほのぼのしているとヘッドセットから嵐のようにうるさい声が流れてきた。


「フニ君がいるから2人で出来ると思ってパーティ来たのに

タコもいるなんて最悪...タコはパーティ抜けてよー。」


ぬぁぁぁあ!相変わらずうるせぇ女だなコイツ。ホントに俺と同い歳かよ。テンションたけぇし口悪っ!


「まぁまぁユウナ落ち着きなってタコも何か喋れよ?」


フニさんはすこし笑いながら「まぁまぁ」となだめるように口にした。


「いや、ハルさんはいいんすけどユウナが来ると毎回俺調子悪くなるんすよね。今日俺もう寝ようかな...」


「あははははっ!どうせさっきおきたばっかなのにまた寝んの?ならさフニ君私と2人でゲームしよっー?」


うぁぁ怖ぇえイケメンに媚びる豚だな。性欲の権化じゃねぇか。いや性欲を人にしたらこいつになるのかな。


そんな事を思いながらオズオズとゲームの電源を切ろうとしたら


ピロンッ♪


ん、またパーティに誰かきたな...

電源を切るのを躊躇い画面みた


「よぉぉお全員揃ったのは久しぶりだなぁ。イツメンってのは良いもんだなぁあれタコはどうした?静かじゃね?」


ノメさんは「オラオラー!」と勢いよく声を上げパーティに乗り込んできた。



ノメさんが来たことで俺はテンションが上がり

俺はすぐにヘッドセットを付けた。


「ノメさん〜〜!久しぶりっすね!いやぁノメさんきたら元気100倍だぁ!よっしゃゲームやるぞ!」


「うわぁタコキモちわる。あんたさっきまで私が来て萎えてたくせにノメさんくるとテンション上がるとかホモかよ...」


ユウナはマジトーンで拒絶してるようだ。


「相変わらずタコとユウナは仲いいなクラマスとして嬉しいぞ〜〜」


「「は?」」


てゆか、ハモってんなんよ...


それに俺とユウナが仲いい?傍から見るとそんな感じなのか

女の子は好きだけどユウナだけは絶対無理だ...怖い...


そんな事を思いながらも仲のいいクラメンが揃って少しだけ嬉しかった。


俺が最も大切にしてるフレンドでやるゲームは最高だな

ユウナはまぁついでって事で...


などと考えつつ俺は皆と楽しく会話していた。


ここが俺の居場所でこれが俺の日常。

少し変わってるかもしれない。でもこれが俺の最高の日常だ。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

第1作品目で粗末な部分もあると思うので

ご指摘を貰えたら幸いです。

これからも作品を書き続けるので応援してください。

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