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分からない
「あれ、高田じゃん?」
「は?宮野?学校はどうしたんだよ」
「風邪ですけど何か」
「元気じゃねえか」
髪も切り、ちょうど昼時だったからコンビニで弁当を買う所(家の冷蔵庫に食べ物が残っていたが食べる気になれない)、話し掛けて来たのは同じクラスの宮野 アケビ(みやの あけび)女子の中では頭が悪い方だと思っていたが、バカでも風邪は引くらしい。
「今丁度治りかけなんだ」
「ふーん」
俺は宮野の話しを適当に流し、味噌カツ弁当をカゴに入れる。
「高田、さ」
「なんだよ」
「大丈夫?」
「は?なにが」
「え…いや。なんでもないよ。ははっごめんね」
なにがだよ。なんだその微妙な表情。なんだよその哀れむ目は。宮野言っている意味が、俺にはまだ、分からない。




