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昨日の記憶
整理する。昨日まで俺は、どこで何をしていた?朝六時三十分に起きて、母さんの作った朝食を食べて、弁当も鞄に入れた。歯を簡単に磨いて、寝癖直して。まだ朝食を食べているナナと、母さんに「いってきます」を言って、玄関で靴を履いていた父さんと一緒に家を出た。コンビニのすぐ近くにあるバス停で、いつも同じバスに乗る幼なじみで同級生である優介と会う。優介はいつも俺より先にバス停でバスを待っている俺は「よう」と一言挨拶をする。小説を読んでいた優介は本を閉じて俺の挨拶を笑顔で返す。話す内容は別に、大したことじゃない。「昨日妹がー」とか「この前ドラマでー」とか、そんな暇潰し程度の話し。季節はもう秋だ。鳥肌が立つほど肌寒い。「寒いね」優介が苦笑い気味に言う。「だなー、早くバスに乗りてえ」「だねー」その5分後に、バスが来る。バスの乗っている人は俺と同じ学校に通っている生徒ばかりだ。
そして、そして。そこから先の記憶が曖昧な事に俺は気付く。「確か、優介と話しながら…バスが着くのを待って…」確か学校には普通に着いたんだ。でも、その後の事がよくわからない。砂嵐のように記憶が見えないのだ




