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先生に質問
「ねぇ、先生」
「なぁに?ナナちゃん」
「質問……」
「どれ?」
先生が、私がやっている宿題を覗く。
でも違う。聞きたいの宿題の事ではない。
「朝、お兄ちゃんが変だったの。なんでだと思う?」
「どんな感じに変だったの?」
どんな、だっただろう?私はシャーペンを机に転がし、考えた。
「うー…ん。なんか、表情や雰囲気が違う。それに、停学処分になったことも忘れているみたいだった……」
「そんな大事なこと忘れないわよ。それって朝の事?」
「うん、朝」
「寝起きでボーとしてたのよ。きっと」
「そうかな?」
だといいけど。私は転がしたシャーペンを手に持って、宿題に目を通した。
「それでも、変だった気がするんだ」
呟いた声に、先生は何も答えなかった。
その次の日、お兄ちゃんはいなくなった




