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現実
逃げた
逃げた
逃げた
家を飛び出し宛もなくひたすら走った。停学中なんだから本来外には出れないけど、そんな事は昨日の事を考えればもう今更だ。
山中さんは呟いた後、俺の事を不審な目で見て「本気で言ってるの?」と聞いてきた。
だから俺は正直に答えた「本当の事しか言っていない」と。自分の記憶を辿って、正直に答えただけだった。それなのに山中さんの目は一層険しくなった。そしてその後、俺に衝撃を与える一言を山中さんは言った
「でも、貴方のお父さんはもう……亡くなっているのよ」
気が付けば山中さんを一人おいて、俺は家を飛び出した。その一言で現実へと呼び戻されてしまった。




