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違和感(1日目)
11/2朝、俺は目を覚ました。ベッドから起き上がってパジャマのまま部屋を出た瞬間、なんとも言えない居心地の悪さを覚えた。何かが可笑しい。違和感。「おはよう」と挨拶をされた。妹のナナだ。明るく、元気だけが取り柄の妹。だが、今日はまるで機械の様に、眉一つ動かさない。醸し出す雰囲気がまるで違う。食卓に、朝食らしきものが一つも用意されていない。「あれ、朝飯は?」俺が聞く。ナナは答える「冷蔵庫の中だよ。ご飯は自分でよそって。いつもの事でしょ?」そんな筈は無い。いつも母さんがキッチンにいて、暖かい朝食を作ってくれていた。「母さんは?」「仕事でしょ」ナナは即答する。もう訳が分からない。意味が分からない。「母さんは専業主婦だろ?からかっているのかナナ」そうとしか思えなかった。笑わない妹。冷たい朝食。仕事のある母さん。それは俺の知っている"日常"ではない。
ここは何処だ?
走って部屋に戻る。カバンから生徒手帳を引っ張りだす。高校一年生三組.平成八年.五月生まれ.高田タケル.間違いない。俺の事だ。だがそのカバンには勉強道具が何一つ入っていない。勉強道具なら昨日用意しておいた筈なのに。
「一体何が起こった?」




