怪談落語 リア充(狂
はい、リアル充実というのがリア充でございます。
おばっけとかホラァ!!とかではなく現実の生活が充実している事にございますがこれ、怪談落語にございまする。
はい、陰陽師。(おんみょうじ
あれです、式神を使って悪い鬼退治したり、おばっけ、妖怪変化と話ができるすごい退治家!!
まさか?
まさか?
これは最果ての日本国内で起きた小娘如きの出来事でござい。
何かのきっかけで酷く陰陽師に憧れてしまった数奇な娘の話でございまする。
娘、アニメに書かれている陰陽師を丸ごと信じてしまったんです。
そう、大馬鹿でございまする。
娘は二十代になっても陰陽師への夢が捨てられず、神棚の前でとんでもない言葉を口にしちまいます。
娘 霊能力を下さい、神様!!
いやぁ、多分、これを聞いていた神様は困ったでしょうねぇ。。。
いや、しかし、娘の願いは叶っちゃいました。
この娘、神を含めた声が聞こえる体質となりました。
戒めを含めた意味だったのでしょう。
こんなことは普通絶対願ってはいけません(笑
娘は七転八倒して授かった霊能力をコントロールできる様になりました。
娘はある霊能者に会って話を聞きますが全てに対して何の解決にもならない事を悟りやがて離れます。
その娘、7年後に問題が起こります。
この娘の母親の拘束が酷く、自由意志をあまり娘は尊重されてなかったその上、母は男の言いなりになって娘を精神病棟に強制入院させたんですね。
・・・・・
娘は精神科から出て来た後、何と本当に神隠しに会います。
いっぽう、現実の空間ではドッペルゲンガーというものが現実界に現れていたんです。
ドッペルゲンガーというものは人間や動物が摂理の割に合わない事をやったらそれの埋め合わせとしてスカスカな分身が出来上がるのですがそれでございます。
ドッペルゲンガーのスカスカ娘、本人の記憶が定かでないままトラックに身を投げたそうにございます。
皮肉な事に、スカスカドッペルゲンガーの狂言自殺が暴君の傲慢を挫いたのでございます。
ドッペルゲンガーは母に意思がある事を見せつけたらしく母は娘の自由意志に対して恐怖を覚え、そのまま憤死して帰らぬ人となるのでございます。
娘は気がついたら病院におりました。
そして、怪我も大したほどではなく、やがて娘は歴史に詳しいとある師匠の所に弟子入りを果たします。
娘はそこで衝撃の事実を聞きます。
憧れていたおんみょーじ!安倍晴明は地味な目立たない国家公務員!!
空を見て天気予報をする気象予報士や地味に暦をつくるのがおしごーと!
娘はこれを聞いて愕然とします。
なんだってェエ?!
・・・・
え、じゃ、私が見て来た変怪変化とかは???
安倍晴明の子孫が笑いながら申しておりました。
いや、安倍晴明は国家公務員のお仕事をしておりました、現在でいう星を見たりする気象予報士です。
なんとまあ!!
昔でいう雨が降るか降らないかは重要な生死の分かれ目でする。
リアルな天候だけをみて地味に淡々と仕事をしていたのが安倍晴明でござい。
・・・
本物のリア充でござい。
・・・
んでもって娘は謎の真実をみたリア狂でござい。
お後がよろしくて。