表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ふわふわポッケ  作者: いと
7/11

面接


面接は雑談から始まった。

そして、ひと通りの質問に答える。



面接官:初めて会った時から思ってたけど、笑顔で雰囲気がいいね。



マナ:あ、ありがとうございます…!



––初めて言われた。



面接官:やっぱ、サービス業の賜物かな?



マナ:…いえ、本当は、もっと堅くて形式ばったことしかできなくて…。いつも、もっと素直にって言われてきました。…でも、少しわかった気がするんです。今まで、怒られることがこわくて取り繕って…自分のことばかり考えてたから、ダメだったんだなって。…あっ、すすすみません!えと…えと…!



面接官:いいよいいよ!続けてみて。



––本当に続けていいのだろうか…。ちょっとは良いこと言わないと…。



––モゾッ。



––!…うん。



マナ:…でも、気付き始めたばかりで、答えが出ていません。これからは、いろんな人を見て、いろんな人の立場に立って考えて、何が間違っていたのか、何が私らしさなのか、見つけていこうと思っています。



面接官:うん、そうか。



––ダメ、だった…?



面接官:うちは、人柄重視の会社なんだ。人の力があってこその会社だからね。特に、技術職は柔軟性と素直さが大事。柊さんは大事なことに気付き始めてる。とても良いと思うよ。柊さんはまだ若いから、これからもっとたくさんのことに気付いて、成長できると思う。よく気付けたね。素晴らしいと思うよ。



マナ:…ぅ…ありがとう…ございます…。



思わず涙が出た。



面接官:いろいろ苦労してきたんだね。でもまだ一歩踏み出したところだから、これからも苦労することがあると思うよ。



マナ:はい…!それでも、私はこの気持ちを大切にしたいです…!



面接官:うん、いいね。じゃあ、うちで働いてみる?



マナ:…え?



面接官:つまり、採用ってこと。実は僕、ここの社長です。



マナ:え、あ、え!?



社長:ごめんね、黙ってて。



マナ:あ…いえ!本当に、いいんですか…?



社長:うん。しっかりフォローしていくけど、初めての作業がたくさんだと思うから、最初はちょっと大変かもしれないけど…それでもいいなら。



マナ:はい!頑張ります!ありがとうございます!



社長:こちらこそ。よろしくお願いします。




仕事が決まった。






マナ:ありがと、ぼん。



ぼん:きゅ!



帰りに高級スーパーに寄り、高級イカソーメンを買った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ