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ふわふわポッケ  作者: いと
6/11

第一志望


本当に入社したいと思える求人を探した。

そうじゃないと、取り繕いそうだから。



マナ:…あ、ここいいかも。



求人資料を家に持ち帰る。



マナ:ねぇ、ぼん。ここいいなって思う。



文字も何もわからないだろうけど、ぼんに見せる。ぼんは、ちゃんと興味津々で見てくれる。



ジュエリーの加工の仕事。

私は、今までジュエリーを売る仕事をしてた。

ジュエリーは特に興味なかったけど、やっぱ綺麗だなって思ってた。削る人は、ほんとすごいなって。



マナ:…もっと強い志望動機じゃないと、ダメかなぁ…。



ぼん:きゅきゅ!どっぼ!んーん!



マナ:…あ、また取り繕ろうとしてたね。ありがと、ぼん。



ぼん:んきゅ!



マナ:よし、決めた。ここ受ける。もし受かったら、ぼんに高級イカソーメン買ったげる。



ぼん:きゅわわぁあ!



ぼん、嬉しそう。







面接の日。



女性:こちらで椅子にかけてお待ちください。



マナ:あ、はいっ!



案内の人が部屋を出て、時計の音だけが響き渡る。



マナ:…ふぅ。



緊張してきた。



––モゾッ。



マナ:…?



ぼん:…ぷっきゅ!



ぼんが、スーツのジャケットのポケットから顔を出した。



マナ:!ぼん…!来ちゃったの?



コソッと声をかける。



ぼん:んっきゅ!



––わかった。こいつ、高級イカソーメンのために全力なんだな。



マナ:…ふふっ。緊張ほぐれたかも。ありがと。



ぼん:きゅ。



ポケットに戻った。



––ガチャ。



面接官:こんにちは、お待たせしました。



マナ:こんにちは!柊真実と申します。よろしくお願いします。



面接が始まった。



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