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五日目:終わりとディグラジ


「さてと……」


マグナゲートを相手取る場合……普通ならスピードが高いキャラを選ぶ。けどね、私は今回このキャラを徹底的に極めて来た。……園歌のヤブサメみたいにね。昨日だと対策されかねないから……今日、使わせてもらう!


「さてまずは一人倒して自傷を得ないと……ね!」


よし自傷ゲット!そして続いて自傷をHPが最低値になるまで使い続ける!必殺技?まぁ必要ないよ、ハッキリ言って……今のままでも十分強いし。……それに何より園歌に必殺技を見せるわけにはいかない!


「と言う訳で……切らせてもらう」


「来た……かっ!?」


「遅い」


一発でも殴られたら即死と言う状態の中、ひたすら相手に対して攻撃を与えていく……!やっぱ素の攻撃力低いってこのキャラ!なんでこんなに低いの!?マグナゲートは確かに防御力あるしHPも高いのは分かるよ!……けどそれ以前の問題だよ!やっぱ!


「筋肉は鋼だ」


「あっもう視認されてる!」


「ハァイ」


「チッ!」


一旦撤退!このまま攻撃しすぎると死ぬ!悲しいが回復するしかねぇ!マジで!


「……逃げたか」


まぁどうせ来るだろうけどさぁ!あいつ筋肉ですぐに飛んでくるから……おっ早い!うっ回復アイテム!そして自傷!ついでに回復アイテム!


「何度も自傷!」


「こいつヤバいな」


「流石に早いな……!」


やっぱ殴って来るよね……!けどねぇ!こっちは殴られる覚悟を決めてたんだよね既に……!


「マグナゲートの攻撃力は一発につき二割……!」


「……成程、受け止めたか」


「そう言う事!」


自傷より他人からダメージを喰らった方が火力の上がり方が違う!と言う訳でぶった切る!


「まぁなんだ。……お前の勝ちだ」


「ありがと……ね!」

_______________________


『ジョン選手の一撃により我謄緒怺選手敗北!これにより……決勝戦は世界一位『カエン選手』と世界二位『ジョン選手』による戦いが確定しました!ちなみに三位決定戦はその前に行われますのでそちらの後に決勝戦をお送りします!』


『しかしあのキャラ割と使える方ですね……ほぼ即死ゲーになるのと火力低いのを除けば』


『それは致命的と言うのでは?……まぁ気にしませんけど……』


「まあ流石に勝つと思ってたよ」


相変わらず火力ひっくいけどな、マジで。


「にしてもブライデッドで来るのは流石に予想外と言うか。対策はするんだろ?」


「いや、今回は……対策はしない」


「え?」


「ルーも一度も俺と戦っていない。どっちも新キャラ同士だ。……だから俺はこのままでいく」


鋼も、ブライデッドも、NPC相手じゃ全力で戦える相手じゃない。対策を講じても無駄だし、何より俺は既に必殺技もスキルも戦い方も見せつけた。なら俺は何が来ようが真正面からぶちのめすだけだ。


「……そう。でも勝つんでしょ?」


「まぁな。ルーにゃ悪いが……俺の世界一位と言う称号。奪い取れるものならやってみろって話だ」


「だね。……じゃ、僕は一足先にホテルに行くよ」


「あぁ。了解」

______


『今日はディグラジ出張編です、イベント中の皆元気だったかな!?』


『まさかイベントの中で出来るとは思ってませんでしたね』


『実際先程までイベントラジオありましたからねぇ』


『今日はもう終わってしまいましたけどね……明日はなんと生放送!テンションが上がってきますよ!』


『えー質問コーナーにしようかと思いましたけどね、まぁ世界一位と戦ったディグさんが今から来ますのでちょっとお話聞いてみようと思います』


『あっ俺はさっき負けた我謄緒怺だ!よろしく』


『……それ本名なんですか?』


『いや全然?俺の本名忘れちゃったからとりあえずその名前で呼んでる。ま、別に何て名前でも気にしないけどな!』


『はぁ……あっディグ選手がやってきましたよ!』


『どうも。いやー……負けたな!』


『流石に世界一位と相手取って勝つってのは中々厳しいだろ!かく言う俺も世界二位にボコボコにされたけどな!いやー……虚を突かれるってああいうのを言うんだろうな!』


『だね。実際問題どう?アレ』


『あー……言い方悪いがマジの雑魚が多少雑魚になったってレベルの差異だ。だがあのジョンとか言う奴がそれを使った場合……もうヤバいんだなんか』


『実際斬られたもんねぇ最終的に』


『ありゃ完全に全てのダメージ計算を頭の中でやってるからできる芸当でな?俺らにゃ無理だ、一朝一夕で身につくもんじゃねぇのさ』


『あの……そろそろディグ選手のお話に思ってもいいでしょうか……?』


『あぁ、悪かったな!んでディグ、実際どうだった?』


『まぁやっぱり世界一位は違うよね……ハッキリ言って兵士を十五体出した時は確実に勝った!って思ったよね。……まさか完全に対応されちゃうとはね……』


『そりゃ厳しいな。実際必殺技で召喚した兵士はちょっとAIが有能なんだろ?』


『そ。それをあいつは純粋な暴力で叩き潰したって事よ……』


『確か鋼だったっけ?あのキャラ強すぎるから使えないとか言う意味不明なレビューが付いてたけど実際どう?』


『それはあると思うよ……とにかく気を付けないといけないことが多すぎる。一番ヤバイのは重力操作だね』


『と言うと?』


『アレを何か考えながらするのはかなり厳しいんだよね……普通の奴なら重力操作するのでいっぱいいっぱいだからね?あいつ飛びながら次の行動まで考えてるみたいだし……』


『ちなみにしくじるとどうなるのっと』


『重力で潰されて死にます……』


『うわぁ……そりゃ厳しい。ところでこの後はどうするんだ?』


『まぁいつものコーナーでもしましょうかね、と言う訳で今日のお便り紹介コーナー行ってみよう!』


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