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四日目のその前に


「そう言えばなんですけどー」


「んだよ?」


「いや、食我さんについて何ですけどね?」


「あぁ、社長がどうしたって?」


「いえ……前にちょっと仕事で一緒に食事したことがあったんですよ」


「はぁ、それで?」


「……その時にこの会社を立ち上げた創始者が三人いるって言われたんですよね」


「あぁ、ウチの社長の『食我』と社長の親友の『骸』って奴と……ちょっと表には出せねぇんだけどな?」


「なんです?」


「いや、これを言うと社長だいぶ機嫌悪くなるからさぁ……言いたくないんだよね」


「はぁ……教えてくださいよ」


「えー……でもなぁ」


「何話してんの?」


「ゲッ社長!?」


「やぁ、で。何の話?」


「いえこれはその……そうです大会についてですよ!」


「へー。設備担当で呼んで悪かったね」


「いえいえ……食我さんには恩がありますから」


「悪いね、いっつもこんな仕事ばっかり頼んじゃって」


「ははぁ……」


「それでさっきの話は?」


「それは……」


「……」


「ご主人様。次の仕事が舞い込んできました」


「マジぃ!?まぁ今日はいいや。んじゃまた!」


「……はぁ……食我さんと話してると怖いんですよね……たまに」


「俺もそう思うよ。……っと、そうだな……さっきの話、聞かなかったことにしてくれない?」


「それがいいんでしょうね……」

_______________________


今から十年ほど前の話。とある二人が次元を超え別世界に行っていました。


それが先ほどの話に出て来た『食我』と『骸』だったのです。


彼らは持ち前の身体能力で敵をバッタバッタと薙ぎ払い、世界を股にかけて楽しんでいました。


そんなある日の事です。二人はとある少女と出会いました。彼女の名前は『=====』と言う名前で、二人は彼女と仲良くなりました。


彼女の夢は至極簡単な物でした。人と魔物の垣根を超え、ただ仲良くしたいと、そう願っていました。二人は不可能だと思いつつも、その夢を否定することはしませんでした。


ですがある日、彼女が死体で見つかりました。


彼女が仲良くしようとしていた魔物が裏切ったのです。


ふたりはそれからそいつをなんどもなぐりました。


げんけいがなくなるくらい。なんどもなんども。


なんにちたったでしょうか。ふたりのてはよごれてしまいました。


そして彼女が最後に残した手帳だけは手にする事が出来ました。


そこには一つの世界が残っていました。


二人はその世界を作ろうとして、それを機械の夢で再現したのです。


その夢は誰の物だったのでしょうか。


「……そろそろ、君が望んだ世界が作れるよ」


世界で一番のゲームを作ったと言われても、そんな物はどうでもよかったのです。


すべてはかのじょのゆめをさいげんするためにつくられたのですから。

______


『さぁ来たぞ!全国大会開幕だ!』


『一回戦!『ザ・世界王者』ことこの男、『カエン選手』と!』


『『王者への叛逆者』世界一位にも平気で喧嘩を売りに行くこの男は……『ロメジュ選手』だーッ!』


『二回戦!『孤高の鬼』世界ランク新八位!『ニューオーダー』!初世界大会、一体どのような活躍をするんでしょうか!?さぁそれと相対する選手は……』


『こちらも新五位!つまり新人同士のバトルだ!『純粋な狂人』『我謄緒怺ガトーショコラ』!世界五位の実力を見せつけることは出来るのか?!』


『ここで公判だ三回戦!まずは世界三位の『ペンス』から呼び名を変え……『北国の女王』『シーズ選手』!名前を変えても実力は変わらない!』


『そして相手になるのは世界四位のあの男……『イタリアの全三』こと『ディグ選手』だ!既にイタリアの全三と言う名前は返上したみたいですね。まぁ普通に大丈夫じゃないんですかね?』


『そして四回戦!まずは世界新九位、『データマン』『プルマッチョ選手』!九位とは言え中々のやりて!実際この全国大会の舞台に立てるだけで十分強いんですけどね?』


『そして新世界七位『ラッキーセブン』『クリブリック選手』!と言うより今回の世界大会は上位勢以外のほぼ全てが新しい選手となっております!』


『そして……世界二位!『ザ・筋肉』!『ジョン選手』!!前大会で世界二位の実力はいかほどか!?』


『それに対するは新世界六位、『お米大好き』『マッシブ白米選手』!世界六位と言う実力を発揮できるでしょうか!?』


『これで全種類の選手が勢ぞろいしました!……ですがまだ一つあります』


『今大会は三日間に渡り行われるのですが、今回は初めての試みを行います』


『それはレベルシステムを採用したという事です』


『以前まではスキルを好き放題使えていましたが、今回の大会からはランダムに登場する敵を倒さなければスキルを使う事が出来なくなります!』


『それに伴いスキルも追加されましたので大会の前に確認していただけると幸いです!』


『……残り半分を切りました。このイベントも終わりに近づいてまいりました』


『ですが!残り半分のこのイベントをぜひ!ぜひ楽しんでいただけると!』


『……我々も最大限このイベントが楽しかったと心から言えるように頑張っていきますので、最後まで楽しんでいってください!』


「……マジか……」


えっ今回の世界大会……レベル制なの?



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