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二日目:決着と再会


「んじゃぁぶちのめさせて貰うぞ!」


盾にしていたKENSIの体をイナリへ投げつつ、その後ろから蹴りを……いや決めきれねぇ一旦退避!やっぱり面倒だなあいつの銃さばきは……しかし弾丸を弾けないという訳じゃない、ただ隙が無いってところだ、俺の腕じゃ精々十発からニ十発程度が精々ってところだろう。……あいつは俺が弾いている間中撃ち続けてくるだろうからな……問題はそう言う事だよ!走れねぇ!


「遮蔽物も少ねぇしさぁ!」


だがしかし一度退避!まだ少ないながらも銃弾を避けられるってんならまだまだ……まぁこっちに確実に来てるけどな……いやなんか嫌な予感がするよぉ?ねぇなんだろうか……


「あっ手榴弾」

_______________________


流石に今のは当たらなかったか。まぁアレは普通に牽制みたいなもんだ、出てきたところを撃ち抜けばいい。……あぁそう言う防御を……


「悪いな!」


「いや、そう言うのを考えていなかった俺のミスだな」


「ついでに食らえ!」


鉄板で防御しつつそれを投げてくると。流石に分かってるな銃弾の防ぎ方も。しかし次の手を打つのは……俺の方だ。

_______________________


『あぁ!?イナリ選手が銃を落としましたよ!?』


『ミスったか……?』


『火焔選手それには全く動じない!』


『いや、罠だな。見ろ奴の袖を』


『あっよく見ると袖に新たな銃を仕込んでいます!という事はアレで撃つつもりなんでしょうか?』


『でもそんな分かりやすい事を……するかな?』


『確かにな、だからもう一個くらい布石を用意してんじゃねぇのか?』


『はぁ……?』

_______________________


イナリが銃を落とした……?あいつが銃の使い方をミスるとは考えにくい、なぜ落としたんだ?ミスリードか?……まぁいい、俺のやる事は今も昔も変わらない。……まっすぐ行ってぶっ飛ばす!


「行くぞイナリィ!」


「来い火焔!」


銃撃……いや、落とした銃を撃ったのか?!まさかとは思うがこいつ……隠していた銃すらも囮か!?だが今更落とした銃を拾ったところで一体どうなるって言うんだよ?


「悪いな、あいにく負けられねぇんだ」


「!」


成程……俺の事を完全に見越した作戦って訳だな?俺なら突っ込んでくるだろうと……そう思ってたわけだな?……正解だよイナリ。だがそれはそうとして……この距離で俺が弾丸を掴めないとでも!?


「なっ」


「あばよイナリ!」


『……ど、どうなりました?』


『まぁ見ての通りだな……火焔の勝利って事だよ』


『第一回初心者オンリー大会……優勝者は!碑矩火焔選手!』

______



「さて終わった訳だが……」


なんというかなぁ……久々にルーに会いに行きたくなって来たぞぉ?と言う訳で早速会いに行こう。まぁ断られても知った事じゃないって感じで。確か止まってるホテルは……


「ここか」


しっかしデカいホテルだなぁ……よし早速入場。さて部屋にいるだろうか?まぁレインを飛ばしておいたから一応行くって事は伝わると思うが……どうだ?いるかな?とりあえずドアをノックして……


「ハーイ」


「よっ」


「……にゃぁ!?」


おっ可愛い声出すじゃん、しかしやっぱ部屋の中にいたか。ちゃんと言っておいたからね。……さてどうするか……完全にノープランで来たから何するか考えてなかったわ。


「と、とりあえず……入りマス?」


「んじゃ、お邪魔しますよ……」


……入ったはいいが何を話すか全く分からない……どうしよ。


「……あの」


「な、なんだよ?」


「……明日、一緒に散策しマショう?」


「いいぞ!……完全に二人きりでな」


……アレコレってデートじゃない?まぁいいや明日が楽しみだなぁ!

_______________________


「あー!あー!」


全然喋れてないのぉ!もっと話したいこといっぱいあったのにー!うぅ……でも明日デートする口約束を取り付けたから結果オーライ!……だと良いんだけどなぁ。本気で戦う事になったらそりゃ戦うけどさぁ……だからってなんで別居したんだろう私……


「と、いうより……こんなに私寂しがりやでしたっけ?」


前にも同じような気持ちにはなったことあるけど……その時は全然大丈夫だったのに。……やっぱり園歌の事が好きだからかな?好きだから離れるのが嫌なのかな。……よく分かんないや。


「入るぞ」


「だ、ダディ!?」


「久しぶりだなルー」


「どうしてここに?」


なぜ父さんがここに?一体何の用があってここに来たんでしょうか……


「まぁ……なんだ、お前には会社を継がせようと思っていたが……」


「しっかりしなさいお父さん」


「……あぁ、妻よ。済まない。……もう大人なんだ、キミは。だから自分の幸せは自分で決めなさい!そして……それに後悔するな!」


「?」


「あーなんだ、簡単に言えば……」


「あなたたちの結婚を許可します。……彼はちょっと抜けてるところもあるけど、それでもあなたが一緒にいて楽しい人なんでしょう?」


「ハイ……」


「その答えが出たなら、私はもう何も言いません。……幸せになりなさい」


……え?それってつまり……結婚してもいいって事!?


「本当!?」


「えぇ。……それはそうと息子か娘の顔は早く見たいです」


「あっそれは割と早く見せられそう」


「なんだと!?やはりあいつ一発殴ったほうがいいかもしれん!」


「まぁまぁ、年頃なんですから、そう言う事の一回や二回平気でしてますよ」


「しかしだな……」


「それに、もう決めたではないですか、私達が二人の仲に口を出すのは」


「……あぁ、そうだな。後言っておく」


「なんデス?」


「勝つなら、キチッと勝ってこい!」


「……ハイ!」


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