二日目:ガチだよこれ
「さっきから明らかにまだ視線を感じる……」
さて、まだ誰かいたかな……?いや、このよく分からない矢は……流鏑馬ってキャラの物だな。と言う事は……!
「喰らえよ」
「アブねぇだろうが!」
やっぱりワープしてきたか!しかしここの場所じゃぁこいつは戦いにくいはずだ、少なくとも……な。だが問題になる事はある、あの矢だ。前に戦った奴はそんなに強くなかったが……こいつは明らかに何か知っている方の奴だろう、少なくともやばいやつだ!
「さて……来いよ」
とか言いながら既に矢を放ってんじゃねぇかよ!クソッ言葉は半分聞く程度にしておいたほうがいいな……まず間違いなく騙される。そして厄介なことに……既に接近戦で攻撃して来てるって事だよ!
「おぉ中々やるなぁ」
「うるせぇ!」
クソッこいつの接近攻撃はかなりの威力なんだよ!俺前に見たがあのカエン?って奴も使ってたほどだしなぁ……ま、だがそれでも……腕がなまっちょろいんだよ!弓をわきで固めるようにして……そのまま折る!
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『あぁ!?流鏑馬の弓が折れ……!?』
『俺も初めの頃はよくやられたなぁ……いや、だが普通生身の人間で折れるような奴じゃないんだけど……何もんだあいつ?』
『と言うか確か……流鏑馬の弓にも弱体化入ってなかったっけ?』
『確かそうだったはずだ。……まぁ、それ以前の問題だろ?』
『確かに。それはそうとしてバルカンとそれを追うKENSI選手は二人の元へ向かっているようですね』
『マジ?それってつまり凄いことにならない?』
『なるやろなぁ……まぁ凄い事になる事は確定してるけどな』
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かなりしつこいなこいつ……いや、既に四人になっている以上敵は排除しておくべきだという事か?だったら逃げないほうが良かったかもしれねぇなぁ……けど、ともかくこの先広い場所があったからこの先に行けば……
「早く開かないかな……」
こういう時間が何とも言えない時間をしている……よしとにかく部屋に……
「?」
あれ?目の前になんだか二人もいるように見えるぞ?なんだこれは幻覚かな?いやこれ幻覚じゃないな戦ってるな……いやこっちに来るなよ!だがまだあいつよりはマシ……いや待て、そう言えば後ろからKENSIが迫ってきてるんだったな。
「あれこれもしかして……ヤバい?」
「うわ増えてる……」
とにかくだ……ここはガラスも防弾らしいから派手にやっても大丈夫みたいだな!
「だぁッこの野郎!」
「うるせぇぶち殺す!」
「おいおいなんだこの状況!?」
「もうとんでもないことになってんじゃねぇか!えぇい全員まとめてかかってこいよ!」
あーあ、もうめちゃくちゃだよ!イナリはやってくるしなんかついでにKENSIもくるしその上流鏑馬は復活させた弓から矢ぁ撃ってくるし止めろ!殺すぞ!おら投げ返す!
「えぇい止めろってんだろこの!」
「よし今の内」
「この野郎!」
「おいガチで狙ってきてんじゃねぇか!」
流鏑馬の意識があっちに向いた!よし今のうちに攻撃……あっっべ!斬撃放ってくるんじゃねぇ!回避モーション取れねぇんだよ今!行けイナリあの流鏑馬をぶち殺せ!あっ俺の方を向いてる。
「掠った!」
「そのまま死ねば良かったんだが」
「貴様!うるさいぞまず貴様から殺す!」
「おいお前ふざけんな!」
明らかにイナリだけは俺の方を向いてるな、まぁあいつは俺がやばいくらいわかってるだろう、それに単純に……俺もあいつの腕は知ってるからヤバい!と言うよりKENSIの方にタゲが集中してるよし今がチャンス!
「隙あり!」
後ろから流鏑馬めがけてドつ……あっ銃撃!おっもう数ミリ右にいたら死んでた!ざけんなこの野チッ流鏑馬も気が付いたかだが背中の矢全部抜いてやったぜ!これでもう矢は射てまい!
「あっこの野郎ジャ」
「じゃぁ死ね」
「切れ」
あっクソもう少しだったぞ!ちょうどよくワープしてきたところをぶん殴るつもりだったのによぉ……まぁ今攻撃すれば流鏑馬も俺も倒せるだろうから間違ってねぇのがムカつく。
「ホラホラ俺にだけ集中してるとひどい目に合うぜ?」
「お前もな」
「ゲッ」
ザマー見ろ!イナリナイスアシスト!んじゃ俺が……あそうはいかせてくれませんよね。そうですよね。うおぉアブねぇ!髪の毛吹っ飛んだ!しかも流鏑馬も狙って……
「おっとどこを見ている?」
「チックソが」
「生き残っぶねぇ!」
なんとか矢は命中しなかったがイナリが撃ってきやがった!ふざけんなよマジでぇ……いやしかし全員が全員を狙ってるせいで厄介なことになってるな……このままじゃみんな共倒れだぞ。
「……」(チラッ)
「……」(クッ)
よしイナリとアイコンタクトで流鏑馬を先に潰す事にしたぞ。……だができるかどうか……いや信じよう、いくら何でもこの状況はいい加減打破したいだろうし、それにこのまま長々とやっても面倒なだけ……なら一人を狙ってぶっ潰す!
「行くぞオラァ!」
「なっお前ら……!?」
「悪いな」
俺が流鏑馬の気を引いてイナリが撃つ。完璧な作戦だな。そしてそのままの勢いでKENSIに突貫!このままその剣ごとへし折ったる!
「よしそのまま死ね」
「させるかよ!」
へし折った後はこいつの体で銃弾をガード!完璧な作戦だぁ……さて、遂に一対一になったな?
「決着付けようぜイナリィ!」
「望むところだ火焔」