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昨日の事は無かったかのように


結局骸帰ってこなかったな……何がしたかったんだあいつ?いやまぁ普通に帰ってこなくていいんだけどさ。そう言えば警察の方は結構昔に出会ってから全然あってないなぁ……


「ん?」


なんかスマホにメールが来てる……レインじゃないって事は結構厄介な物か?……差出人は骸(着物)の方か……。えっなんで?なんでいきなりやって来たんだ?まぁいいかとりあえずどんなもんか……。


「あー……なんだこれ?」


ネカ……の写真か?あいつ家にいるんじゃないのか?一応仕事場に確認してみるか……


「あぁすみませんネカの兄の園歌と言いますが……」


「あぁ園歌さんですか?ネカの奴が来てないんですけど……知りませんか?」


「何?仕事場にいないのか?」


「は、はぁ……朝から電話してるんですけど全然でなくて……」


……もしかしてだが、メチャクチャヤバい事件に巻き込まれている可能性があるな……!どうする?俺が言ったところで何が出来るよ……仕方ない、奴に頼むとするか。


「よぉナク、話があるんだが……」

____________


「結論から言うと無理だ」


『なぜだ!?』


「落ち着け。俺が無理なだけで……食我が動ける」


えっ俺?と言うか誰と話してるのナク……。


「まぁ……聞いてただろうが、ネカが行方不明になった。という訳で探してほしい……と言う事だ、適任者だろ?」


「それもそうだな。よーし任せておけよぉ!」


と言っても確実に探せるという訳じゃ無いんだけどなぁ……。しかし出来る!なぜならウチには博士がいるのだからなぁ!


「という訳で作ってくれ」


「いいよ~」


「ちなみにコレは爆弾だ、持っていけ」


「いらない」


四五分もあれば確実に出来上がるだろうがな、いや爆弾いらんって言っただろうが!執拗に持ってくることを進めるんじゃねぇ!なんでそんなものを……えっもしかしてだけど俺に対しては何してもいいと思ってらっしゃる?


「まぁ持ってってやるよ……で、出来たか?」


「うん!人工衛星から地上にいる生物のデータを抜き取って教えてくれる凄い装置だよ!」


「うーんgoodだハカセ!んじゃ行ってこよう!」


では早速……っと、この位置は……確か大金貴賎とかいう奴が運営している会社の場所だな?なぜそんな場所にいるのかは知らないが……。とりあえず行ってみるとするかな。


「この会社か……」


結構上位レベルの会社なんだが、どうも悪い噂が絶えない会社だ。ちょっと行くとするかな……アポ取ってないが入らせてもらおうか。


「よぉ。入らせてもらうぞ」


有無など言わせないがな。

______


「ところでネカの様子はどうだ?」


「凄く反抗しています」


「だろうな……。なら少しばかり痛めつけてやっても構わん」


「了解です」


深夜2時。ネカは捕まっていた。目隠しと猿ぐつわを付けられ、手も足も縛られていた。スマホの類は既に回収されており、破壊されていた。そんな中骸はと言うとロッカーから抜け出せていた。


「クソッ!とりあえず社員の一人をここに閉じ込めておいて……」


社員を気絶させ社員証と服、そして顔を奪い進んでいく骸。顔は変装技術によってコピーしたものであり、別に剥がして付けているわけではない。そんな中下の階では食我が床を掘り進めながら上がってきていた。


「まぁ奴らも警察に言う事は出来ないだろうな」


自分もいかがわしい事をし続けてきたんだからな、そう続けて床を掘り進めて行く食我。そして偶然にも二人は出会ってしまう。


「ん?」


「あ?」


こんなところで出会う以上、間違いなく味方であることは察した二人、まずは互いに質問を始める。


「ネカって奴を助けに来たのか?」


「そうだ、お前もか?」


「俺は偶然見かけてな……。んで園歌に咄嗟にメールを送ったんだ。あいつは返信してこないからな」


そして大体互いに同一人物を助けに行っていると言う事は分かったので、場所を教えてもらいつつ早速向かう事に。


「なんだお前たちh」


「はいごめんね黙っててね」


部下と思われる一人を適当に気絶させ、ネカを担ぎ上げる。ネカはと言うと何が起こっているのか分からないおかげで暴れだしてきた。


「ちょっ暴れるなよ!?」


「面倒だこのまま降りるぞ」


そして窓ガラスを割ると、即座に二人は飛び降りる。深夜帯であることと、路地裏のような場所であったが故に人はおらず、二人は無事に着地する事が出来た。そしてネカの拘束具を外していく。


「で、大丈夫か?」


「大丈夫!あっ兄さんの友人!」


「俺友人って呼ばれてるのか……。一応親的な感じではあるんだがな」


「そうなんだ。とりあえずあのクソ野郎は絶対にぶっ飛ばす!」


「まぁ落ち着け、それをするのは俺たちの仕事。お嬢さんが手を汚す意味は無い」


そう言うと二人は会社に戻っていく。貴賎が既に帰っていった社長室、既に警備の兄ちゃんを気絶させているので問題ない。


「さてと……一分以内でケリ付けるぞ」


「了解」


やることは一つ、徹底的な家探しである。とにかく事件の証拠になる物は片っ端から回収するだけ、ひたすら関係のありそうなものを探していくだけである。


「もうすぐ一分」


「了解」


そして一分を迎えたところで、即座に逃げ出す二人。先ほどの窓から飛び出しそのまま走りさる。これだけやったにもかかわらず、貴賎が全てを理解するのはその翌日の事であった。


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