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深夜の密会と~


「ねぇ園歌」


「んだよ?」


「シー、寝ちゃったね」


「……だな」


起きてます……眠れません……。さて何を言い出すんでしょうかねこの人は……


「じゃあヤります?」


「お前旅館だぞ?」


「まぁまぁ、それならお風呂場でしまショウよ」


「無理」


もしかして二人ってもう出来てる?毎日のようにいかがわしい事をしてるけどさ、隣でなんか分かんないけどうるさいんだよね……マジで。そのたびにネカの部屋に逃げます。でも今日は逃げられないかもしれない。


「ダメだぞ」


「フフ」


園歌が風呂場に連れていかれた。一応防音的な物はあるが……それでもダメでしょ。あぁほらもうおっぱじめた二人が……よし温泉に逃げよう。あそこは深夜五時までお風呂に入れるんだって。


「……」


一時間くらいいれば大丈夫でしょ。さてと……温泉に来ました。温泉があるのになんで部屋に風呂場があるんだろう……分かんないけどそう言う事なんだろう。知らないけど。


「お風呂気持ちいい……」


これであの二人がイチャイチャしてなければいいんだけどね。しかし誰もいないね、今深夜零時だもんねしょうがないね。別に入ってこなくても構わないけど……夜中に歩いてると襲われるかもだし外に出ないようにしよ。


「……」


サウナはもう閉まってた。残念だけどしょうがない。……あの二人、全国大会でもし戦うことになったら……戦えるのかな?気になったんだけど。私は問題なく戦えるけど……あんなんで大丈夫なの?


「でも二人共、案外ガチで戦う時はマジだし……」


戦うと二重人格なの?ってくらいに性格とか言葉とか変わるからなぁ……ジョンがあんなやつだと知った時は正直うわぁ……って思ったけど、多分アレ演技入ってると思う。特に語尾をなんか英語っぽくする感じが。


「……」


戻ろ。


_______________________


「ふぅ……」


ルーが今シャワーを浴びながら体を洗っているので俺は風呂に入りに行きます。ルーの奴が誘ってきやがったからな!何とか拒否したけどな……。


「さてと……」


そういやシーはどこ行った?トイレか?トイレかもしれんな。まぁ気にしないで風呂に入りに行くとするか……っとその前に夜食を購入しましょうかね。ほらなんかあるじゃん。


「ミニラーメンと……」


食いたいもん適当に買って……と。そう言えばルーはなんか食うだろうかね?……しかし、結局の所俺らは全国大会で戦うことになるんだろう。……その時俺はルーを殴れるのか?


「……ま。その日になってから考えますか」

______


~翌日~


「そう言えばお前、凄い昔にガキが飛び降りた事件知ってるか?」


「いや何?今旅行中なの見えない?」


なんか三人でくつろいでたら骸(死装束)の方が話しかけてきた。なんなんだよコイツマジで……。今人が楽しんでるのが見えないのか?


「うん見えるね、その上で話しかけている」


「と言うかなんでいるんだよお前は……」


「あの日の事件に終止符を打つために来た」


……。いやその、あの日の事件って何ですか?俺、知らないんですよその事件を。少なくとも碌な事件じゃないんだろうとは思うけどね。


「お前の親についての事件でもある」


「……何?」


「お前の父親が唯一まともに隙を見せた事件だ」


「どういうことだ?アレが何をしたって言う?」


ハッキリ言ってあの……親に関して、俺は何もしてきてないし何もされていない。そして今奴は社長として碌な事件も起こさず生きている。……そんな男が隙を?


「……今から十五年前、どっかのガキが飛び降りた。警察はそれを事故として扱い、今まで事件性もないと隠そうとしてきたのさ。……だが俺にはお前がいる」


「確かに奴とは血縁関係だが……」


「だからDNAを寄越せ」


……いや、一応血縁関係なんですけど。確かに一回も検査したことは無いけど……それにそもそも俺は徹底的に奴が親であることを隠して生きてきたからなぁ……。本当に親なんだろ。多分。


「注射器はあります」


「……えっここで?今?」


「うん。血ぬくから腕出せ」


えぇ……。こんなんで何が分かるってんですかね……。


「何やってんの?」


「よぉルー。まぁ見ての通りだ」


「……薬物?」


「打ってねぇよ!今血液検査しようとしてんだよ」


なんで薬物が一番最初に出てくる選択肢なんですかね……。ちょっと怖いですよ俺。っと終わったみたいだけど。


「んでどうするんだよそれ」


「まー詳しい検査はウチでするとして……。そっちのチビも一応検査していいか?」


「や」


「うるせぇ!」


あぁ髪の毛取られた……。一本で検査とかできる物なのか?俺医学系の事何にも知らないけど……。


「うぅ……」


「この野郎よくもシーの髪の毛を!」


「悪いな!んじゃ帰るから」


何しに来たんだよこいつマジで……。とっとと帰れってんだよ真面目に。はぁ……、どうせ検査したってまともな何かが出てくる訳もないのに。


「アレ何?」


「知らん」


「そう……」


「変な人でしたネ」


……と言うかさ、気になったんだけど死装束の方がなぜやって来たんだろうな?普通警察である普通の着物の方が来ると思うんだが……。うーん謎が謎を呼ぶぜ。


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