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ババアその二とラジオ


「おぉ殴ってこいよこの野郎!」


「えぇい喧しい今度はもう許さぬからな!」


「……」


外に出てまで殺し合いですか……?真面目に。と言うか普通にボコボコにしあってるじゃん二人とも……。気になるところは沢山あるからネカに聞いてみよ。


「何であんなに仲が悪いんデスか?」


「あぁ。いやその……一方的に兄さんが祖母ちゃんを嫌ってるってだけだから……」


「それにしてはマジで殴ってる気がしマスが……」


「だよねー。でも正直殴られても文句言えないからねー」


「何でデス?」


「まぁ簡単に言うと……親関係だね」


_______________________


兄さんが凄いアレを嫌ってるのが分かる?


まさかとは思いマスが父親……デスか?


そう。簡単に言えば私達一般的にネグレクトって奴を受けててねぇ……私と兄さんと母さんでしょ?三人分の生活費を稼がないといけないんで色々忙しかったんだよね。でまぁ母さんが死んじゃってさぁ……うん。


……結構重いデスね。


ま、もう終わった事だけど!そんで祖母ちゃんが謝りに来たんだけど、死んでから来たせいで……もう兄さんブチ切れて顔面に思い切りグーを叩き込んじゃったの。


えぇ……頭おかしいデス……。


それからはもう、殺し合いだよね。祖母ちゃんも黄金銃も持ち出すしさぁ……もうめちゃくちゃだったなぁ……。


それでどうしたんデス?


その後はなんかやって来たアレが二人を動画に取ってたんだけど、それにキレた二人が二人でアレをぶち殺しあってさぁ……まぁ、うん。その結果まぁ目が合っただけで殺しあうような仲じゃなくなった。


アレで?!


アレで。


_______________________


「んじゃおら来いよオラァ!」


「黙れ!縛るぞ手!」


「うるせぇんだよ!」


「あぐら縛りで調教されたいか!(ガチギレ)」


「じゃあ死ね!」


凄い殺し合いだ。しかしなぜロープを持っているのだろうか。分からないがとりあえず激しい戦いをしているという事は確かである。と言うか普通に首絞める気じゃん……。


「なんだあの彼女はよぉ!えぇ!?お似合いじゃねぇかさっさと結婚しろよぉ!」


「うるせぇんだよお前はよぉ!するに決まってんだろボケ!今はまだ……黙れ!」


「んだと!?孫の顔はいつ見れるのかなぁ!?いい結婚式場教えてやっから結婚しろやオラァ!」


「るせぇんだよババア!孫の顔はすぐ拝ませてやるから今日はもう帰れよ!」


「あぁ分かったよ帰ってやるよ!次来る時まで結婚式を上げろよ!」


「うるせぇんだよババア!俺は六月に結婚式を上げたいんじゃボケ!」


「あぁそうかい楽しみにしてっから待ってやるよぉ!」


……ねぇ、ホントに喧嘩してる?

_______


『はい今日も始まりました!』


『だなぁ……今日もディグとロメジュの二人でお送りしていくぜ』


『そう言えば嬉しい事にね、お便りが届きましたんで!それを読んでいきましょう!』


『へー……えーまずは東京都にお住いのラジオネーム『チャゲミ&ダスカ』さんから』


『ありがとうございます!』


『えー『シュールストレミング実況でファンになりました!ロメジュさんは正直に言って中々近寄りがたい気配をしていたのですが、あの一件以降割とバラエティー番組でもやっていけそうだと思いました!』との事ですね、なんにせよファンになってくれるのはありがたいですね』


『実際あの一件以降マジでファン増えたの?』


『まぁ……以前よりは気さくに話しかけてくる奴が多くなった気がするな。実際問題なんか以前は気難しい奴だの何考えてるんだか分かんないだの言われたなぁ……』


『まぁ、顔に出ないのは確かだよね』


『言うなよ……あっお前にもお便りが届いてんぞ』


『ホントかい?』


『あぁ。宮城県にお住いのラジオネーム『赤べこの舌タン』さんから。『まさかディグさんがゲテモノ好きだとは思っていませんでした。イタリア生まれなのにイギリス飯を普通に食べられるんですね。まぁ人の事好みとかは人それぞれですから気にしません!』との事だが……』


『弁明させて?あくまで僕が好きなのは彼女が作ってくれる料理であって、普通にゲテモノ料理は嫌いだし、イギリス飯をそんな悪く言うのは止めて?』


『じゃあイギリス飯で何が好きなんだよ』


『スコッチエッグ』


『後は?』


『……』


『はい』


『待って!待って!そう言う事じゃないの!いやホントに……ほら!あるでしょ!』


『と言う訳で今日はお前用にゲテモノコーナーがあります』


『ちょっと待って』


『はい!ウナギのゼリー!』


『帰る』


『おっと帰れねぇからな?残念だがお前はここでこのゼリーを食うまで帰れないんだよ!』


『キミが食べればいいじゃないか!』


『えっ普通に食ったけど……内蔵以外であれば大体食えるし……まぁ煮凝りみたいな感じ?』


『うそでしょアレを平気な顔して食ってる……』


『うん、スタッフも食えよ。おいお前ら何嫌な顔してんだよ食えっつってんだよおら食え』


『スタッフが逃げ出そうとしている……』


『まぁスタッフとかどうでもいいんだ。メインはお前だからな……』


『ヤバイ!いやこれ誰が作ったの?!』


『あそこにいるイギリスから来たスタッフだ』


『なんでこんなの作っちゃったの!?あっ待って止め』


CM入り~


_______________________


「……あいつも苦労してんだなぁ……」


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