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日常回って奴?


「ヘイ園歌ぁ!早速賞金でBBQでもしまショウ!」


「まぁ今日は止めとけ。そう言えばディグの奴はどこ行った?」


「呼んだかい?」


はい出た。呼べば来るのがこいつだ。後シーはどこに行った?あぁネカと一緒にいるのか。あいつ結構ネカの事気に入ってる感じだな。とりあえず話しかけに行こ。


「おいシー」


「あ、園歌。よろしく」


「よぉよろしくな」


「……ん?」


あぁそう言えばルーには伝えて無かったなぁ……まぁ今から喋っても構わないだろ。


「実はシーな?俺の家に来ることになったんだよな」


「へー……えっ?なんて?」


「うん、シーがウチに来ます」


「……」


えっ何その顔、あっなんか凄い嫌な予感がする……具体的に俺の体が再びひどい事になる気が……


「園歌、来い」


「あっその……」


「来い」


マジじゃん、ルーが遂にカタコトすら言わなくなってんじゃん。最初から結構言わなかった時あった気がするけど。うーんコレから俺は無事に生き残れたらいいなぁ。このままじゃ俺は死ぬかもしれないね!


「別に彼女が来ようが私はそんなに気にしていまセン」


「そう……」


「しかし。それを言わなかったのはムカつくのデス。と言う訳で明日は一日中私に付き合ってもらいマス」


「アッハイ……」


「何の話?」


「シーちゃん。こっち来て」


「ん?わかった」


な、何とか死ななくて大丈夫なようだ……大丈夫か?安請け合いじゃないのか?


「そう言えばお前ギャル止めたんだな」


ウチの妹がギャル止めたみたいだ。あの一戦以降一切ギャル系の行動をしなくなった。俺は別にいいんだけど。


「まぁね……正直辛かったし……私の素ってこれだしね」


「そうか。……で、ギャルモデルはどうするんだ?」


「あぁそのことに関してだけど……簡単に言うと色々あって普通のモデルになった」


やっぱり?俺の妹ギャルじゃなくても普通にやっていけるポテンシャルがあるんだぞ!今までの奴は見る目無しだぞ!


「へー……まぁ俺の妹は可愛いからな!どこに行っても問題ないだろう!……後は……そうだな、厳しくなったらいつでも帰ってきていいぞ?俺の家に」


「うん。そうするよ。……後言いたくなかったんだけど……」


「なんだ?」


「あのクソ親父が私の前に現れた」


「……マジでぇ……?」


冗談じゃねぇぞあのクソ野郎。俺の妹に関わろうとしてくるじゃねぇよ真面目に……。今まで父親らしい事しなかったくせに俺らが有名になったらこれだ。


「うん。けどクソ親父の野郎はボロクソに言ってやって追い払ってやった」


「そうか……とりあえずスマホ変えたか?いやがらせされなかったか?」


「大丈夫。よし!じゃBBQしよう!」


「待ってそう言う事ある?」


「おーいルーちゃんもやろ!」


「もちろんデス!ではココストに行きまショウ!」


「元気そうで何よりだネカよ……」


はぁ……それにしてもマジでクソが妹に接触しやがったか……もし次顔でも見せようものならペンチで爪を剥してやる。


「そうだ一つ言わせてくれ」


「なんだよディグ」


「キミの家にちょっとお邪魔していい?」


「……俺のぉ?あいつらいないから暇だと思うけどいいの?」


「うん。まぁ彼女達はみんなココストに行くみたいだからその間にちょっと言いたいことが……ね」


いやー……それにしてもディグの野郎は黙ってりゃ普通にイケメンだと思うんだよね。喋ったら全部無駄になるけど。言論の自由を奪ってやればマシになるかな?


「実はね、ちょっと面倒なことになってね」


「何が?」


「うんお金だよね」


「知らんよそんなの……」


「幸い僕の彼女は今イギリス飯屋台で稼いでるみたいだけど……僕はそうもいかない」


「待って今なんかもうバカみたいなこと言ってなかった?」


イギリス飯で金なんか稼げるのか……?いやスコッチエッグ専門店ならいけるのかぁ……?少なくともハギスとか言う物は売ってないよな?アレ食って俺はなんだか嫌な感じになったからな?


「お前の彼女って何作ってんの?」


「え?そりゃ鰻ゼリーとかフィッシュアンドチップスとか……」


「……下味付けてる?」


「……下味……?」


あぁダメです!これはもう駄目そうです!なんで下味って言う簡単な概念すら分からないんだ!?そして誰に売れているんだ!?誰に需要があるんだ!?


「実際誰が買うのそれ……」


「あぁ、よく分からんがイギリス飯を食いたい奴が一定数以上いるらしくてな、何やら紅茶をキめてるらしい」


「もうそれは事実上の英国面なんよ!」


ダメだね~駄目よ~駄目なのよ~ウ~ウ~


「まぁ生きていけるならいいんじゃない?」


「だね!」


「それで?俺の家に住みたいのか?」


「うんまぁそうだね。今の問題は国に帰れないって事だから……」


「そりゃしょうがないな。じゃ、物置部屋使っていいぞ?」


「物置部屋……」


「まぁ物置って言っても何にも入ってないんだけどな……」


ホント、あの部屋何のために存在してるんだろうな……物置部屋って言ってるけど物何にもねぇし……いやあったらあったでそこに行けって言ってないけどさ。他はもう別でいいよ別で。


「ベッドは俺が使ってねぇ奴あるからそれ貸してやるよ。後ルーから何言われても気にすんなよ?」


「はぁ……」


「それと、もう一つ。もし俺がいない時に俺の父親を名乗る奴が来ても反応すんな。絶対だ。絶対だぞ?」


「えぇ……どうしてだい?」


「そうなるよな。簡単に言えば……クソだからだ」


「……君って結構人に対して暴言を言うタイプじゃないと思ってたけど……」


「そりゃそうだ。あのカスは言われてしゃあないレベルの事をしてるからな。ま、もし何か言われても出るなよ?」


「分かったよ……」


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