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ゲームで知り合った奴がホームステイに来ると言うので泊っていいって言ったら凄い奴が来た~俺とあいつとの恋愛模様とVRMMO格ゲー~  作者: 常闇の霊夜


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アプデ内容と朝食


「とりあえずアプデ内容確認するか」


「デスね。……新キャラは何体増えマス?」


「二体だな。まぁどんな奴かは分からんが……どっちもオリジナルキャラ。名前は『ニトロ』と『J・K』だ」


「ニトロはなんとなくわかるけどJ・Kって……?」


「その辺はもう分からん。ガワも一応ある事にはあるが……ほぼないに等しい」


「これじゃ分かんないデスね……」


や、まぁ……分からんでもないのはある。このニトロってキャラは多分爆破を得意とする系のキャラなんだろう、だってニトロだし。それはいいんだ構わない、しかしマジでJの方は何?多分名前は別にあるんだろうと思うんだ、それが分からないだけで……


「とりあえず寝ようぜ」


「フム……そうデスね。先程気になったところがあるのデスが……ここデス」


「あっヤブサメのスキル軒並み弱体化してる!」


「そりゃ暴れに暴れたからねぇ園歌……逆に今までよく修正が一つも無かったってくらいデス」


「ぐぬぬ……まぁいい、それ以外もあるからな。……明日は遅いけどさっさと寝ようぜ」


「何で明日に限って試合が午後からなんデスかね?」


_______________________


「……」


「うーむ……」


「……どうしたの?」


「あっ、ごめん……実はね、私ちょっと考えてて……」


「何?」


兄さんはやっぱりゲームが上手いんだよね。……私が知らないだけで、ずっと激しい戦いを繰り返してるんだ。そして私はそれを知らないまま、ずっと兄さんに任せきりだった。


「……私、本気で兄さんに勝ちに行こうと思うんだ」


「そう……なんで?」


だからこそ、私は兄さんと戦いたい。きっと負けるかもしれないけど、それでも私は戦ってみたい。世界一位の兄さんに。他の誰でもない、『カエン』に。


「……兄さんはね、強いんだ。……とっても。それで思ったの。このままでいいのかって。何も知らないで今まで試合を見てたけど、いっつも厳しい戦いをあんなに人がいる中でやってるんだって思った」


「……」


「全部兄さんに押しつけちゃって、私は何も知らないまま。……それで良いのかなって思って……。だから、本気で殺しに行ってやる」


「……じゃあ私は愛と戦うね」


「いいの!?」


「だけど、負けたら怒るよ」


「うん!」


絶対に兄さんに一矢報いてみせる!私も一人で戦えるって事を……見せてやる!

_______


「しかし今日日本食セットなんだな」


「鮭とノリと卵と米、美味しいね」


何というか、普通だ……普通の朝食だ。それなのに決勝戦で戦うんだよなこれから。……なんだか実感がわかねぇ……。なんでだろうな?


「あぁそうだな……で、なんでシー、お前がいるんだ?」


「暇だから」


「そう……」


____________


ども。ごはん食べてます。でもここの朝食味薄い。もう少し味濃いの欲しい。でも文句言っても変わらないからダメ。そう言えば今日の戦いは結局午後から戦わないといけないみたい。


「午後なんだね」


「だな」


「……」


「いやお前さぁ……人から話ふっといて次の言葉無いのキツくね?」


「話題無いし……」


ゲームの事ならいくらでも喋れるんだろうけど。普通の話じゃ続かないね。


「じゃあ今日の戦い、互いにベストを尽くそうじゃん?」


「ん」


もうお腹一杯。ごちそうさま。とりあえず戻ってネカと特訓する。ネカは凄い。私からどんどん強さを吸収していっている。その内私でも勝てなくなるかも。


「そうだ」


「んぁ?」


「今度から家に行く」


「アッそう言えばそう言う契約になってたっけ……」


_______________________


「ヤッベいざこざがありすぎて忘れてたな完全に……まぁいいや家は無駄にあるし。そんなことより問題なのは今だ」


と言うのも……うん。今そこで倒れてるのがルーです。何があったかって?いやまぁさっきちょっと寝ててな?うん、なんかムカついたんで奴の口にワサビを叩き込んでやったんだ。そしたら気絶しちまった。


「悪かったって……」


「死ぬぞ」


「いや本当に悪いと思ってる」


えっなんですかこのわさびは。


「やれ」


「はい」


_______________________


なんで兄さんあんなところで死にかけてるんだろ……隣にルーも寝っ転がってるし……でも兄さん楽しそうだからいいか。今まではずっと私たちの為に働いてたから笑顔とか全然無かったから。


「……そう言えば、兄さんが笑うようになったの、あのゲームを始めてからだったっけ」


兄さんには色々迷惑をかけて来たから……ね。これが私の最後のわがまま。最後の最後まで……私に付き合ってもらう!そして勝つ!


「で、どう?」


「今の私で勝てるとは思えない。……けれど最後まで戦ってみるよ。……兄さんは強いからね!」


「……そう。じゃあさっさと戻って修行」


「だね!」


____________


「ご主人様、粗茶です」


「ほいどうも。……なぁ白桃」


「なんでしょうか?」


「今回の戦い、お前ならどういう勝敗予想する?」


「そうですね……やはりカエンと愛選手が勝つかと思われます」


「そうか。まぁそう思うだろうな普通の奴は」


「喧嘩します?」


「えぇなんで!?とにかく今回に関しては色々とあるが……白桃、ゲームに感情は載ると思うか?」


「分かりません」


「だよな!……本気で勝つと考えてる奴が、本気で勝てると思うか?」


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