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互いの思い


さて……奴との決着はついたが、次の決勝戦で戦う事になるのは一体どちらになるのか……。という訳でシーVSディグだな。そういや何気に俺らだけ一戦多かったな……。ま、いいか。それより問題になるのは……


「なんで俺解説席にいるんですかね?」


「いいだろ、この女だけだと正直場が持たねぇんだよ」


「俺解説とかできないけどいいの?」


「まぁいてくれるだけで十分ありがたいしな……それに、どうせ見るならこっちでもあっちでも同じだろ?」


「……かもな」


という訳でロメジュと共に俺は観戦兼解説をすることになったのである。さて、まず今二人は何をしているかと言うと……キャラ選択ですね。


『さて後半戦!実質第三位決定戦ですけど……どうみますかカエンさん!』


『そうですねぇ……色々言いたいところはあるけれど、二人共強さは互角です、相方が今回の対決のキモになりそうですね』


『さて今回あいつらが選んだのは……ペンスが『メルト』ランスが……っとぉ?『デスクライド』……って待て、誰だ?』


『あぁデスクライドか……。分かんなくても仕方ない奴だね、正直ほとんど使われていないから俺も分からん』


『そ、そうなんですね……確かキャラ紹介には火力が凄いと書いていましたけれど……』


『なるほど。さてディグとウォー・ハーミッジは……ディグは『ナ・ポレオン』を使用、まぁわかるが……ウォーの方は『メジュ・ナ』だな?』


『あぁあの……一時期ランク戦を荒らしに荒らし回ったあいつか……』


『本当に俺あいつ嫌い。何度爆殺された事か……』


『待ってください、何が爆発するんです?』


『あ?レーザーだよレーザービーム。とにかくメチャクチャ飛び回って好き放題レーザービーム撃ちまくってやりたい放題って言うもう地獄絵図になったからなぁ!』


『あの時はマジでメジュ・ナ対策が色々あったけど結局『シロデスー』でぶっ飛ばすのが一番だったな』


『待ってアレお前使ってたのか?』


『あの、シロデスーって……なんですか?』


『あ?ほら、確かフェスの外で普通に歩き回ってる……アレだよアレ』


『いつ見ても狂気的なデザインだよな……白いポニーテールにどう見ても着ぐるみ姿っていう奴が謎の参戦を遂げたからな……なおティア上位な模様』


『えぇ……そうなんですか?』


『少なくとも俺実はヤブサメが出るまで使ってたからな?そのおかげで付いたあだ名が『シロい死』だからな……』


『ダッサ』


『俺もそう思う』


『と言うかそろそろ始まりますよ!ほら見ましょ見ましょ!いやスマホ出さないでください!』


『え?』『あっごめん』

__________


そろそろ始まるね……なんだか急に怖くなってきた……ホントに私がここに立ってもよかったのかな……?


「どしたの?」


「な、なんか怖くなってきて……」


「心配しないで。私が選んだ相棒だから、信じてるよ」


「……」


そう言えばそうなのかもしれないね。私は私に出来る事を全力でやるだけ!そして……楽しむだけ!今回使うキャラは誰からも見向きされなかったキャラ。……昔の私を思い出すけど、だからこそ使いこなしてぶちのめしたくなる!


「行くよ」


「うん!」

____________


全く……僕が戦うべきは彼女じゃないんだけどね……。けど今回、何か嫌な予感がするんだ。ペンスは知ってるけど、あの隣にいるランスの方さ。奴は……凄まじい才能がある。それが気になるんだ。


「どうしたよそんなクソみたいな顔をして」


「ふっ……キミ以外の子にお熱みたいなんだ」


「あ゛?」


おや、嫉妬かな?まぁいいや、それよりも今回のキャラは……出来れば使いたくなかったんだけど、負けるよりはいいか。よろしくな『ナ・ポレオン』。


「聞くけどポレオンってよぉ、私が使うキャラに合うか?」


「メジュ・ナだろ?大丈夫、背中に乗ってさえいれば機動力問題は消えるさ」


「ドナーフされたからなぁメジュ。いや真面目に」


そりゃ君が大暴れしたからじゃないかな?世界一位があのシロい死を使うくらいだからね……いやあのキャラ初見殺し過ぎるんだよねちょっと。あんなふざけた見た目から即死がビュンビュン飛んでくるんだから怖いよね。しかもまだ無名の時。


「でもなんでシロデスーを使わなくなったのかな?」


「そりゃお前、あいつにゃヤブサメが合ってたんだろ」


「そうだとは思うんだけどね……」


……ま、僕が考える事じゃないか。彼は結構気分屋だから、暇だからって理由で『オーガスト』を使ってバトルロイヤルを荒らしたことがあったっけ……。オーガストとかよく使えるなぁって思うよ。そして……何よりも、初めて使うキャラでも平気で勝利できる、それが怖いんだ。


「……さて、何はともあれ僕らには僕らが出来る事をしようじゃないか」


「だな、おうさっさと行くぞ」


「あぁ!僕らの勝利を刻もうじゃないか!」


「へーへー。ポエムはもういいぞ」


さぁ、僕らを本気にさせてみてくれよ?……ペンス君!


『そうそう、こいつがシロデスーで大暴れした時代の動画は普通に存在する』


『あーあほら見てこれ、俺の初陣』


『やっぱこの見た目だと油断するよなぁ……そこから放たれる足が曲がらない回し蹴り』


『何の話をしてるんですか!?』

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