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僕と君の決着1


「よしあいつらが見えた!もう隠れる気はねぇようだ!」


「じゃあ突っ込む!?」


「当然」


あぁ来たね園歌。……本気で殺しに来てくれると思ってたよ……だって、キミは本当に強くて……いつだってボクの憧れだった。それこそ目の前が見えなくなるくらいに。でもあの日……ボクらの全てが変わった。


『ボクね……大きくなったら……戦う事しかできないから強くなって……強くなる!』


『何言ってんだお前は。……でもまぁ、それで良いんじゃねぇの?俺なんか夢なんてないんだからな。ま、とりあえず暇そうなら付き合ってやるよ』


『よーし!じゃあ行くね!』


『あぁ……おい!』


『え』


あの日。ボクは一度死んだ。体の半分が吹っ飛んでいたらしい。普通なら当然死んでいるはずだけど、ある博士がボクを修復してくれた。……半分機械で。それ以来ボクはキミと距離を置いた。ボクが近くにいると……キミは多分、ボクの事ばかり気にするだろうから。


「だから全力で潰すよカエン」


今でもなお、キミがボクの園歌であるのなら……勝てるよね?ボクに。


____________


「行くぞ炎!」


その前に全弾ぶっ放させて貰うけどなぁ!派手に行こうじゃねぇかよ!


「……撃て愛!」


「了解!」


やっぱ飛んできたか!メロンはルーに任せる、俺はただ……こいつをぶっ飛ばす事に集中すればいい!それが一番重要だろうが!


「『炎神……全界』ィ!」


「切れ!『斬場』!」


飛んで避けたか!なら俺も飛ばせてもらうぞ!


「悪いルー、ちょっと飛ぶぞ!」


「気にしないで!」


「『爆瞬歩』!」


もう食らうスリップダメージとか知らねぇよこのまま蹴っ飛ばさせてもらう!喰らえ爆瞬歩キック!


「ぐぅっ……!」


「おらぁぁぁっ!」


よし先手は俺が取った!だがこれで喜んでちゃダメだ、今すぐ追うぞ!奴が着弾した場所は……デカいビルか。奴にとって有利な場所であるが、このままぶっ飛ばさせてもらうぞ!


「三分以内でケリ付けてやるよおッ!」


『カエン選手の強烈な蹴りが炎選手に命中!あれは痛い!』


『だが落ちた先はデカいビル、炎神にゃ割と有利な場所って訳だ。……さてどうなる?』


『そして残った愛選手と茶々丸選手も戦い始めたぞーッ!』


「とりあえず……もし、もし仮にカエンが炎を倒せなかったら、逃げられたら間違いなく面倒くさくなる。負けないとは思ってるけど、……それでも、最後まで立ってた方が勝つルールだ、お前を倒しておけば少なくとも有利にはなる」


「だよねぇ、考えることはどっちも同じ、だったら殺しあうしかないよね……。一応言っておくけど……強いよ、私は。じゃあ来い」


『おっとカエン選手が炎選手を追っている間に愛選手と茶々丸選手の戦いが始まったぁ!』


『どちらも武器次第のキャラですからね……残弾が勝敗を分ける戦いになりそうです。特に剣を見せびらかしていますが明らかに嘘でしょうね、わざわざ武器を見せる必要がありませんから』


「オラオラオラオラオラ!」


「だぁッもう面倒くさい!」


一応こっちは空を飛べるのでそっからバカスカ撃てばいい話ではあるんだけど……うん、やっぱ逃げられてるね。近寄らないと当たらないっぽい。しかも厄介なことに一部だけを透明にして見づらくしてくるのが本当に厄介……


「ロケラン!」


「おいバカ止めろ!」


止めろと言われて止めるバカはいないんで!おらっロケラン!さっきみたいな爆発起こしてやろうか!?


「けどッ!」


「!」


なんかが飛んで……ッ!明らかに銃弾だった!しかも普通の銃弾じゃない、どちらかと言えばそう、ただのアルミ弾みたいな……レールガンか?!当たったらヤバいじゃねぇか!


「けど一発撃ったら見えるの地味に厄介だよなぁ!」


「うーわ最悪……」


明らかにこっちを待ってた感じだね……まぁ幸いな事に園歌は別の場所に飛んでいったからこっちだけに攻撃を集中させる事が出来るんだけど。けどね、明らかに武器の数ならあっちが上!


「クソヤバいってこった!」


『おっと!茶々丸選手は既に罠を仕掛けていたようです!』


『そりゃぁな……アレだけ隙があれば普通に考えたらしてるよな……隠れることをやめた時点で気付くべきだっただろうな』


『でもカエン選手と炎選手は吹っ飛んでいきましたけど……』


『まぁその辺は……カエンの勝ち?偶然かもしれねぇけどな。とは言え今対面有利なのは圧倒的に茶々丸だ、この差を覆せるかな?』


うーん飛んでるままじゃ死ぬね、となると……やっぱり接近?いやオウルは接近びっくりするくらい弱いんだよなぁ……いやほら、こっち羽があるせいで動きづらいんだよね……


「だけど今の状況じゃぁ近付くしかないよね!」


「そう来るよなぁ!」


とりあえず二階下に着地!どうもここらには武器は無いようだけど……少なくとも銃は装備しておかないとね。今あるのは片手で撃てる奴だけ……。


「……さてと」


まず間違いなく上にいるよね、罠もメチャクチャ仕掛けてるよね。けど、それだから何?こっちは既に覚悟して来てるんだ、……じゃあもう戦うしかないよね!


「お邪魔させてもらうよぉ!」


「マッ……ジかよ正面から来やがった!」

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