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朝食を食う


このベッドメチャクチャ気持ちいいな。今度ベッドを変えるのも視野に入れてみるか……。後デカいベッドが欲しい。具体的にルーと一緒に寝れるくらいの。さて今は朝食を食いに来ています。


「WAO!これ食べ放題デスか!?」


「らしいな。好きなだけ食えよ」


朝食はビュッフェ形式。ルーは大喜び、俺は普通。他の選手とかこのホテルに泊まってる奴も続々集まってきてる。さてその前にあいつは……あぁいるな。ちゃんと飯食えよ。


「やぁカエン」


「おっペンス!本当に話し合うのは初めてまして……か?」


「だね。ちなみに名前はディドリー・ワ・シー、シーって呼んで」


「了解。それでネカ」


「んん……あー兄さんおはよう……。ごめん眠いからちょっと戻るね……」


……こいつ朝だとギャル語は言わないんだな。実際俺と同じで死ぬほど朝が苦手だからなぁ……うん。俺は最近マシになってたけど。さてどうするかねぇ、ルーはもう既に飯に食らいついてるし……そう言えば負けた奴らもういないのか?


「よっ園歌!」


「あっディグだ」


流石にこいつはいるか……でも他の奴らはもう見えないって事は……帰ったのか?それ以外だと……うわ炎だ……関わらんとこ。それ以外だと……残った奴だな、何て名前だったかは忘れた。多分どうでもいい事だから気にしなくていいか……


「園歌!凄い美味しいデス!」


「あぁそうか、っておい食ってる時にこっちに来るな!」


「うー……」


うわルーと入れ替わりでディグが来やがった。帰れ帰れ。来るな来るな。


「アレからどう?楽しくやってる?」


「そうだな、それでそっちはどうなんだ?」


「まぁ彼女がまるで僕に対して告白もしないでね……そろそろ言われても答えられるんだけど」


ハァ帰っていったぞ……。今度はシーが来た。しかし可愛いなこいつ……なんか肌がもちもちしている。ずっともちもちしていたい。何をしたらこんなにモチモチするんだ?


「むー……」


「そう言えばシー……って、アニキなんでもちもちしてるの?」


「いやネカもやってみ?なんか癖になるんだよね」


「……あっコレ癖になる奴……」


やはりもちもちは正義……可愛いね。まだルーも来ないししばらくこのまま……。


「何やってるデスか園歌」


「あっ」


「別に気にしなくていいデスが……ねぇ」


うわぁ怖い!こう……何も言わないのが本当に怖い!ここはネカに任せて俺は退散するとしますか。色々話したいこともあるだろうしな!


「んじゃまた」


「また会おうじゃないか園歌!」


「お前じゃねぇよ!」


~五分後~


散々食った後、俺らはホテルの部屋に戻って来た。しかし奇妙な物が部屋の中に置かれていた。それは……一般的にコンドームと呼ばれる物質であった。なぜあるんですか?


「なんでこんなのあるんだよ……」


とりあえずゴミ箱に突っ込んでおいて……全く、こういうのは流石に文句言っておかなきゃ……アニメティって言うんだっけ?こういうのは……


「……なんか悪寒が……」


ちょっと逃げよ。なんだか嫌な予感がするよ俺は。


~三十分後~


逃げてた俺はルーに捕まった。何かされるのかと思ったが、以外にもルーは上機嫌であった。逆に怖いけど言わないでおこう。


「今日は近くの朝食屋に行きまショウ!」


「いや飯はさっき散々食ってただろ」


「まぁまぁ……それに園歌は途中で抜け出したからほとんど食べてないデスよね?」


そりゃそうだが。今日は午前十一時から開催だったか……今の時間は午前八時、飯食って準備してでまぁ間に合うか……にしてもホテルの近くにそんな場所があるのか?


「ここデス!」


「ちょっと待てなんだこの店」


えっすっごい……何?古そうなんだけど……と言うか店かどうかも分からないんだけど……えっしてんの?店やってんの?行くの?あっ行くんだ……。


「ヘイタイショー!やってマスかー!?」


「んだよ客か……客ぅ!?っとすまねぇ今準備するからな!」


……大丈夫かなぁこの店……色々……見てほら今更ブラウン管テレビだよ……凄いなレトロってレベルじゃないよ時代錯誤だよもはや……本当に大丈夫なんだろうか?


「さて、何にするかなお客さん!」


「私はシャケの塩焼き定食でお願いしマス!」


「じゃあ俺は……しかし色々あるなぁ……おすすめってあります?」


「おぅ兄ちゃんツウだな!おすすめなら……そうだな今朝取れたマグロの刺身丼でどうだ?」


「じゃあそれで」


大丈夫なのかよ本当に……気にしすぎるとハゲるって言われてるからまぁ気にしなけりゃいいか……うん。旨けりゃいいよな!


「そう言えばどこでこんな店知ったんだ?」


「アー……そう言えばなんかヘンな人が教えてくれマシたね」


「何それ……?」


誰だよ変な人って……特徴とか無いのか?それだけじゃ誰なのかもわからないぞ。もっとないのか……。


「確か……そうデスね、なんか隣にメイドがいましたね」


「……食我かぁ?」


えっ食我?でも間違いなくメイド連れ歩いてるのなんて食我くらいしかいないしなぁ……だとしたらなんでここに来てるんだ?まぁ金持ってるし……あいつもホテルに来ることはあるだろ、気にしなくても大丈夫か。


「あいよ塩焼き定食お待ち!」


「オゥ凄い大きいデスね!」


「なぁに今朝取ったばかりだからな!」


凄いなコレ……普通の店なら千円くらい平気で取れるくらいの奴じゃね?となると気になるのは俺の方だが……


「はいよマグロ丼!ワサビは勝手に付けてくれよ!」


「おっ旨そう!」


普通に良い感じの奴じゃん!中々脂がのってていいなぁ、醬油は……っと、これだな。こいつをかけてワサビを付ければもうね、もう旨い奴でしょこんなの。


「はい勝ち」


もうねぇ……これヤバいって本当に。旨いよホント……うん。ちょいと甘辛い醬油タレがマグロに合うな。ワサビもいい感じに合うよコレ。うんこれで五百円ってんだからちょっと異常じゃん?


「これホントに五百円でいいの?」


「良いんだよ!いいから食いな!」


うーん……今度食我にお礼を言いに行くか。

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