二人の視点と濡れ風呂場
どうも、園歌です。ゲームのジョンが女性でした。……それで今、俺は風呂に入っています。と言うのもピザ食った後にジョじゃなかった。ルーがいきなりコーラを振り回してもうびっしょびしょになってしまったからですね。それで今どういう状況かと言うと……
「どうしましたカ?エンカ」
「ナンデモナイヨルー」
「ホントデスか?」
なぜか今、俺はルーと一緒に風呂に入っています。いや、本来は俺一人で入ろうとしたんですよ?けどなんか一人で入る旨を伝えたらルーがいきなり
『日本ではハダカのツキアイと言うモノがあるらしいデス!私たちもハダカのツキアイするデス!』
と言ってきて、
『流石にそれはまずいよ!婿入り前に裸を見せるのは流石にダメ!』
と返したら、
『では水着にシマス!それならモンクはありまセン……ネ?』
と言われ。
『うっ』
まんまと言いくるめられた俺はルーと共に風呂にはいることになったのだが……いやまぁうん、胸がさ……当たってるっていうか……凄いね柔らかいね背中越しでもすっごい分かるんだけどねぇやめてくれない?!わざとやってない!?
「何やってんの!?」
「ニホン伝統のカラダのウォッシングと聞きマシタ!」
「薄い本がお前の教科書か!?」
クソッ誰だこいつにそんなスケベな事を教えやがったのは!?ありがとう!なんてそんなこと言ってる場合じゃねぇ!このままではホームステイ一日目から勃起したクソチビとなじられかねない!えぇい別の事を考えて気を逸らすんだ俺!
「……」
「ン?」
そう言えば次のアプデからダブルス的なルールが追加されるんだったか……となるとやはり強いスキルは機動力に優れた『ジェット・パック』か、それとも広範囲に爆弾をばらまけるバカ力の『Gボム』か?いやこのルールなら意思疎通が可能だった場合、視界をジャック出来る『アイI愛』も中々……
「ヘーイ」
となるとフレンド達を集めて一回全スキルで対戦してみるのもいいかもしれないな……ただこのゲームスキルを使うボディも重要になって来るから、キャラメイクからやることになるんだよな。となると他の奴に同じスキルを付けてもらうように指示してやるか……?
「……」
とりあえず明日試してみたいのは……『O・パーツ』と『ディカルドル』の組み合わせっておぉう!?ちょっとルー!?どこを掴んでんの!?あっ俺の愚息を……
「こっちも洗いマスヨ?」
「そこは駄目だろ!?」
「?」
嘘でしょ!?知らないって訳じゃないよね流石に!あぁもう駄目だ抑えられん!こうなれば俺が出来ることはただ一つ敗者には敗者なりにプライドってもんがあるんだよ!小さい体なめんな!
「逃げる!」
「アッ!ウェイト!」
「バカ野郎俺は逃げるぞ!」
もう今日は風呂入らなくていいや!シャワーは浴びたしな!部屋に鍵かけて俺は寝る!お休み!寝るね!なんか無駄に疲れたね!
~深夜~
「……?」
なんだ……?なんか柔らかい物が手に……俺はぬいぐるみとかを抱いて寝る事はしないから少なくともそう言う物では……無い……がって。
「オー……御目覚めデスか?」
「なんで俺の部屋にいるんだよ!?と言うか……服を着ろ!」
「私基本裸デスヨ?寝るときはいっつもこうデス!」
何!?貞操観念ゆるゆる過ぎない!?こんな状況で俺に耐えろと言ってくるのか!?えぇい落ち着け俺!ここでしっかり言い返してちゃんとダメだと言う事をルーに伝えなきゃ彼女が心配だ!他の男にこんな事をするなと言わなきゃ!
「それで……私をダキマクラにしても……いいんデスよ?」
「毎日お願いします」
何言ってんだ俺。最低だ……俺って。
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一通り探索してみたけど、園歌の家は一人で住んでるには大きいような気がしますね……明らかに他に誰かが住んでいたような気がします。それにしてもピザねぇ……なんか薄くない?あれっ気のせい?いや気のせいじゃないや、これ素手で食うタイプのピザだ……シカゴ風じゃないのか……。
「コーラも買ってきたけど飲む?」
「はいデス!」
あーコーラか……。私そんなにコーラは好きじゃないんだよね……あっそうだいい事を考えちゃった!とりあえずコーラを手にして……思い切り振る!
「ちょっとぉ!?」
「ワーッ!」
なるべく園歌に当たるようにコーラをぶっかけて……ふふ、こうなってしまえばもう後は風呂に入ろうとするしかないよね!
「あーあ……」
「すみまセン!ちょっとテンションが上がっちゃったデス!」
「そう……。耐水用のルンバ買っててよかった……濡れてない?先に風呂入ってていいよ。俺今からここ掃除するから」
……やっぱり日本人奥ゆかしいね!んもぅ、服もスケスケになってるはずなのに一つも反応が無いとちょっとアレな可能性を考える必要があるよ。……こうなれば手段は選ばない!
「日本ではハダカノツキアイと言うモノがあると聞きましたヨ!」
こう質問することでまず絶対に日本人がダメだと言うようなことを言う……まぁウチでも付き合ってない奴と風呂に入るのはだいぶ顰蹙を買うけどね。
「流石にそれはまずいよ!婿入り前に裸を見せるのは流石にダメ!」
はい来ましたよ考えていた質問!そこで今度はそこそこ難しい問題をぶつける!
「では水着にシマス!それならモンクはありまセン……ネ?」
人と言うのは無理難題を浴びせられた後に言われたことは簡単にOKと言ってしまう事が多い。……つまり全裸じゃないから大丈夫!と言う訳でしょ!
「うっ……ハイ」
大丈夫そうだね!いやー……水着持ってきてよかった!ほら見てマイクロビキニ!これで園歌を悩殺して……後は既成事実でも作って結婚!と言う流れに持っていこうじゃんか!
「ふっふっふ……」
そう言う訳でお風呂にやって来た訳だけど……園歌も水着を着てるね。流石にしょうがないか……でも小柄な割にアソコは大きいみたいね……水着の上からでもクッキリハッキリ見えるよ。
「じゃ体洗いマスネ!」
そしてここで胸で洗う!これでもう園歌の理性はボロボロだね!ふっふっふ……もはや襲う事だけしか考えられまい……さぁ襲ってこい!私はいつでもバッチ来いって感じだよ!
「その、止めていただけるとありがたいのですが」
「エー?なぜデス?」
ふーむ……奥ゆかしいと言う次元ではないのかもしれないね。でも性欲がない訳でもない……と言う事は、単純にそういう事をしたい気分じゃないってだけかな?ちょっと確認してみよ。
「コッチも洗いマスヨ?」
「そこは駄目だろ!?」
「?」
このまま無知な振りを続けて折れれば……あっ逃げ出した!まさかとは思うけど……やっぱりそういうケの人!?いや違うかそうじゃないか……やっぱり詰めすぎたかな……段階を踏んでいかなきゃ……。でも私一回も彼氏出来た事ないし……どうすればいいんだろこういう時。
「ん-……そうだ、友達に聞いてみよう」
こういう時は友達に聞いてみるのが一番だよね!えーっと……よし電話……っと。出るかな?
『どうしたのルー?急に電話なんかかけてきて……』
「えぇ久しぶりね『シャロ』!実はかくかくしかじかで……」
『へー!好きな人が出来たの!……マジで?あんた確か身長は150㎝以下じゃないと無理とか言ってなかったっけ?』
「うん、でも私が行くことになった家でそれに合う人がいたの!」
『あぁうん……どこまで進んだ?キス?』
「キスはしてないよ!……まだ」
『まぁそうだねぇ……一緒に寝るとか?毎日一緒に寝てれば仲もよくなっていくでしょ』
……と言う事らしい。だがしかし一緒に寝るとは……中々凄い事を言うねシャロは。やっぱり彼氏持ちは違うなぁ……よし寝よう!でも鍵かかってるはず……ってあら開いてるね。
「じゃぁ一緒に寝るね」
寝るとき基本的に服脱いで寝るけど……まぁいいか!それじゃあお邪魔するね……園歌の体温あったかいね。
……ん?なんか言ってる。
「……母さん……」
「……」
「俺さ……母さんともっと一緒にいたかったよ」
「……私がいますよ、園歌」
大丈夫だよ園歌。……私が一緒にいるもん。絶対に悲しませないからね。もっと楽しく生きよう?……これから。
設定集:『ルー・フェルラドル・ルーア』
金髪ムチムチ巨乳のテンション高い表情豊かなアメリカ系美少女。身長が高いしケツもデカい。
アメリカの大企業の一人娘。つまりはめちゃめちゃいい所のお嬢様なのである。しかし友人は多い模様。恋愛に関しては園歌を見るまで一切ないと思っていたが見た瞬間運命の人であると確信した。ゲームの腕はアメリカ一と呼ばれているが全国二か三位くらいの強さである。と言うのも一番は園歌だが二番目以降は中々順位付けが難しいので今のところ全二呼ばわりされている。なお園歌は全一を競うなら彼女以外いないと思っている模様。恋をしたことがないので恋した相手には猛アタック全力投球。なお母親が既成事実婚なせいで自分もそれを真似すればいいやと園歌に同じように接した。実際は割と寂しがりや。




