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地獄系事後


「……まぁ色々あったけどさ……」


「大丈夫デス!園歌なら間違いなくデートに来てくれると信じてマシた!」


「……そうか。ごめんな、俺が言わなかったせいで……」


「これからはちゃんと言ってくだサイよ?……その時は私も一緒デス!」


やっぱいい奴だよなぁルーは……あっちなみに今はディナー中です。ワインは飲めないんで高級グレープジュースです。なおルーはと言うとワイン飲んでる。平気な顔して。いやまぁあっちの法律的に言えば大丈夫なのか?わからん……


「ふはー……もう一杯いただけます?」


「かしこまりました」


いや本当にぐびぐび飲んでる。瓶一本開けてるし、今二本目開けてる。しかも結構高そうな奴。アレ本当にぐびぐび飲んで大丈夫なの?美味しいの?グレープジュースは普通に美味しいけど……


「旨いわコレ……」


「デスね!」


しかしコレ何の肉なんだ?牛か?一番いい奴って頼んだからよく分かんねぇんだよな。メニュー。まぁ旨けりゃいいか……何気にサラダが普通に旨いんだよなこの店、もう出てこないけど。


「デザートはティラミスデス!」


「ティラミス……」


コレ高級な奴なの?いやティラミスコレ何円?あっ普通に旨い。生地もクリームも良い物使ってんのかなぁ……店で頼んだら何円だ?さてお会計だが……


「カードで」


「かしこまりました」


まぁこれだから全然考えてないんだよね金の心配は。さてとこの後は……ホテルか、ホテルに泊まるのは二年前くらいに妹と一緒に行った時以降無いな。


「……手を繋いで……いいデスか?」


「……いいぞ」


ホントにかわいいなこいつ。……しかしもう夜だな、予約したホテルが遠いし、この辺に泊まってもいいのかもしれん……あっここホテルだ。……けどなんか変な色してんな……まぁいいか。


「今日はここに泊まるか」


「おぉうマジですか!?」


「いやホテルだからな!」


「もちろん分かってマス!」


しかしどんなホテルなんだ……?こんなところにあるホテルとか高いんじゃねぇの?知らないけどさ。装飾ビカビカだし無駄に高いし……えっちょっと待って高くね!?


「フルタイムで一万二千円となります」


「高っ!?」


「ではカードで!」


「ルー!?」


「タマには私に払わせてくだサイ!」


まぁそう言う事なら別にいいか……ってかなんか全体的にピンク色だなここ……なんでこんなにピンク色なんだ?おかしくないか?普通のホテルじゃないな……?でもホテルなんだよな……


「ここか俺らの部屋は」


さて入ってみるか……なんだこの部屋?!明らかにホテルとは思えない装備が大量にあるんだが!?と言うか今なんか変な音が……


「ねぇ、カギ閉めた?」


「YES♡」


「……朝まで俺の童貞は奪わせねぇぞぉ!」


今日は眠れない夜になりそうだぞ!

____________



「じゃぁチェックアウトデス!」


園歌に恋人だと言われて、本当にうれしかった。けど流石にまだ肉体関係は早かったかなぁ……。全力で抵抗されちゃった。まさか朝まで粘られるとは……


「……」


「そろそろ生き返ってくだサーイ!」


「足……動かねぇ……」


うん、やっぱりやりすぎましたね……反省しないと。けどもう既に周囲に恋人であると言ったのだから問題ないのでは?そういう問題ではない?


「そう言えばもうすぐダブルス戦デスよね?」


「あぁそうだな……」


「私メール来てないんデスよね」


恐らく今回のダブルス戦は面白い奴ばかりを集めているのではないでしょうかね。私の戦い方は控えめに言っても面白くないですからね。それに対して園歌は毎試合結構面白い試合を見せてくれますし、世界一位ですから出さない理由が無いよね。


「そうなのか?」


「と言う訳で……私とペアになりまショー!」


「……いいぞ。ところでお前名前はどうすんの?」


「もちろんジョン……あっ」


そう言えば名前をどうするか考えていませんでした……不覚!しかし実際どうしましょうかね……別にジョンでもいいんですけど……ここはあえて……


「ラブ・プレイヤーでどうでショウか!」


「……マジで言ってるなら俺は否定する」


「エーッ!」


良い名前だと思ったんですがね……まぁそうじゃないならもう一個案はありますんで別にいいですけど。


「では名前は……」


~仙台空港にて~


「ついた」


遠かった日本。よく分からなかったけどなぜか遠かった。よし。とりあえずカエンの家に行こ。


「……」


「ねぇ見て、子供が歩いてるわ……」


「可愛いわね……」


なんだか邪な視線を浴びせられているような気がする。別に構わないけど。……そう言えばこの辺にVRゲームの本社があったんだったっけ。色々あるよ。もちろん今やってる奴も。


「ここか……大きいな」


凄い大きい。少なくとも地元にあるビルよりデカい。入ってみたいけどよく分かんないから止めとこ。


「お?ちびっこがなんでここにいるネー?」


「……誰?」


「っと!私は『ウォンチュウ・ニァ』ネー!まぁ気軽にウォンでいいネー」


「……了解。私はディドリー・ワ・シー。シーって呼んで」


「分かったネー!」


……おかもちだ。凄い初めて見た。出前の帰りかな?


「そうだ、もしかしてホテルとか探してる?」


「ん」


「了解!ならウチに来るといいネー!」


……まぁ別にすぐにホームステイする訳じゃないからいいや。


~飯屋~


「タイショー帰ったネー!」


「遅いぞ!もう店じまいだから片付けしとけ!」


「了解ネー!」


……凄い怒ってる。ま、別に気にしなくてもいいや。お邪魔しますっと……


「ところでその後ろのちっこいのは何だ?」


「今日泊りたいって言ってるネー」


「そうかい。……まぁ見ての通り寂れてる飯屋だが好きに泊まってきな。俺らは気にしねぇからよ」


「……分かった」


結構良い人そう。



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