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大会とデート場所とあと筋肉


「ふんふふ~んふん♪」


「どったのおねーさんウキウキじゃん」


「今日は初デートの日なのデス!と言う訳で遅れないように早く行きマス!」


「へー……アニキと楽しんで来なよ?」


「もちろんデス!」


と言う訳で出発したけど……園歌大丈夫かなぁ?なんか凄い忙しい感じだったし、朝からもう凄い焦ってて……。先に出発してるとは言ったけど……見てるこっちが焦りそうになっちゃうくらいだったもんね。もしかしたら遅れる……なんてことも……


「いやいや!園歌に限ってそんなことありまセン!絶対絶対間に合わせる人デス!」


そうだ着く前に時間がありマスからプレゼントでも買って行きましょう!何がいいかなー……服とかはそんな興味無さそうだし……となると置物系……?でも置物系って渡されても反応に困るし……


「ねぇおねーちゃん一人?俺らと遊ばね?」


「うわなんデスかこいつら……」


関わらないほうがいいんだろうなこういうのは……でももう囲まれてるし!?うっどうしましょう……?


「ねーねー何とか言ってよ゛っ゛!?」


「あぁ!?誰だお前……は……」


ひ、一人がビンタで外まで吹っ飛んでいった……しかも目の前にめちゃめちゃマッチョな人が!凄い怖い!


「……」


「は、はは……お、俺ら、何も見てませんから!すみませんでしたぁ~!!」


一睨みで一蹴って……私も腰が抜けて動けませんけどね。次は私の番って訳ですか……あぁもう駄目だ園歌……


「……」


「なぁ大丈夫?お嬢ちゃん」


~カフェ~


「その……」


「ん?あぁ、こっちの兄貴は気にしないで!俺『金山(かねやま)(ぎん)!』んでこっちが兄貴の『金山 (ごう)』!よろしく!」


「……」


「はぁ……」


どうやら助けられたみたいですね……マッチョが全然喋らないのはちょっと不気味ですが……いやマッチョが凄いのよ、身長三メートルくらいある。アレで吹っ飛ばされた男死んでるんじゃないの……?


「んでお嬢ちゃんはなんでここに?」


「その……デートデスね……」


「デート!?彼氏さんはどこに!?」


「午後からデス」


「へー……まだ午前なんだけど……。どんな彼氏さん?」


「その……小っちゃくて可愛いけど、格好いい人デス!」


「そうなんだ。で何、初デート的な」


「……そうデスね……。付き合ってから初めてのデートなんデス」


「へー……じゃあ気を付けなよ?ここスラムに近いからバカが勢揃いしてるから!ま、時間になるまで俺らとお茶でもしてれば問題無し!……あぁ、お嬢ちゃんに俺ら興味ないし……」


「そうデスか……」


良い人だとは思うけれど、面と向かって興味が無いと言われるとちょっとムカつく……私に魅力がないみたいに言わなくても……。やっぱり身長が180㎝以上ある女はモテないんでしょうか?


「……」


「ところで兄貴、何見てんの?」


「……」スッ


「あぁ、今日開催してるゲームの大会?兄貴こういうの見るの?」


「……」コクコク


……大会?今日大会があるなんて聞いてないですが……まさか園歌、大会に行ってるとか……な、無いよね?


____________


残り人数は大体十人くらいか、とりあえず範囲縮小までここで待つか。正直、流石に前に出すぎた感はある。HPがもう後二割しかないんだが。その辺は回復アイテムがある。問題ない。……ただな、やっぱ負けらんねぇわ俺は……一位以外に価値は無い、まだ一時間もあるんだ、……いけるだろ?


「さてと……縮小が始まった」


こっから芋ってる奴は皆殺しにされる、ついでに漁夫の利を狙おうとする奴も大概これで死ぬ。このゲームの縮小壁はまさかの即死だからなぁ……遅いから問題ないけどさ、そんな即死壁に当たる奴とかいるわけ……


「うわ即死壁で死んでんじゃん!バカじゃねぇの?!」


マジかよ俺としてはまぁありがたいけどさぁ!……と言っても流石にそういう訳じゃないな、たぶん誰かが即死壁に無理矢理叩きつけたんだろうと思うぞ?でなけりゃ……


「死ぬ訳ねぇもんなぁ!」


「読まれて……!?」


「お前が当たれよ」


これで二人……あと八人、どこにいるんだ?気になるのはあのバカがいるからなぁ、まず間違いなくあいつは俺を殺しに来るだろうな。……あいつ日本一になるって毎日のように言ってるからな。


「さてと……来るか」


……ほらね。やっぱり来やがったからな!むしろ来なかったらどうしたんだろうとか思ったわ!


「よぉ俺の最大のライバル……なんか焦ってるけど何かあったか?」


「何にもねぇよ。……来るなら来いよ。ぶっ飛ばしてやるからな」


「そうかい……そうそう、他の奴らは既に始末してる……俺とお前だけだ」


うーわ確かに残り二人になってるわ。って事は別に今死んでも問題ない訳だが……こいつとの戦いで自殺ってのはあり得ない。仮に予選だろうとなんだろうと、負けたくはない!


「……お前の操作キャラなら……出来るだろうからな?」


「じゃぁ……あいつらの首で開戦の狼煙としますかぁ!」


『うぎゃぁカエン選手とロメジュ選手以外の全ての選手の首が……吹っ飛びました!』


『ロメジュ選手の使っているキャラである『バッド・O』のメインスキルですね。触れた場所に爆弾を仕掛けるというスキルですが……一点集中すると首くらい普通に吹き飛びますね』


『し、しかし何というか……』


『血じゃなくて良かったですね。血だったら今頃大惨事ですよ』


「いや待って何強化入ったのかお前!?」


腰に下げてる釘が平気でコンクリート砕くくらい威力ある爆弾なんだが!?切れるから問題ないが……明らかに俺を狙ってる前提じゃねぇとこんなことしねぇだろ!少なくとも剣で切れるだけマシ!


「それでもこのキャラと相性最悪……!」


「なんでお前が今日に限ってそいつを使ってるかは知らねえが……!取らせてもらう!日本一の称号!」



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