表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/103

状況が悪いよ状況が


「デートプランはこんなもんで良いとして……後はいつあいつにこの事を言うかだ……」


そもそもこういうのはあいつのやってることだからな……問題はいつ切り出すか、だ。少なくとも誰かと一緒にいる時は駄目だな勘違いされるかもしれない……となると……


「今度デートに行かないか?」


「え?」


今でいいか。


~視点変更『ルー』~


???????????


「えっ?」


「だからだなぁ……今度デートに……って……思ってだな……」


「もちろん行きマス!日程は?!行く場所は?!あぁ服も新調した方がいいデスね!」


「そ、そうか……日程に関してはそうだな……一週間後とかでどうだ?」


一週間後……何にもないから問題無し!しかし園歌からデートに誘われるとは……正直そんなこと言われると思ってなくてフリーズしちゃいましたからね……まぁ特に問題でもないでしょう!さて服を買いに……ネカと行きましょう!


「と言う訳で服を買いに行って来るデース!」


「そ、そうか……じゃぁ俺は色々やることがあるから……」


~視点変更『園歌』~


あー言っちゃったよ遂に……!あいつ凄い楽しそうだったな……。今から俺も早速予約を取るとするか……。


「しかし案外いい感じのデートプランだな……あいつ以外にやるのかもしれんな……」


うーんこの店結構いい値段だな……ま、金はあるから問題ないが……流石に一週間後は無理があるか?……出来たわ……出来るのかよ……ホントに大丈夫なんだろうな?あいつ曰くいい店って聞いたけど……まぁあいつは信用出来る人間だけど友達にはなりたくないタイプの人間だからな……


「……こうしてみると俺街すらホントに何にも知らねぇんだな……」


今度街探索でもしてくるか?真面目に……その時は……まぁ、うん、ルーと一緒にな?あとネカもついでに連れていくか……うん。


「って今はデートに集中しろよ!」


えぇい雑念が入る!邪魔だ邪魔だ!やっぱ他人任せじゃだめだ!何かを自分で考えなけりゃダメだ!えぇいどうにかできないか……。


「さて……そう言えばなんかあいつデートプランの最後にホテルに誘うって書いてるが……」


ホテルって……なんだ?普通のホテルでいいのか?ただコレに関しては普通のホテルって書いてないようだが……普通のホテルじゃないホテルって何?まぁこれは気にしないでいいか……流石にこんなとこに行かないと思うだろうし……


「……よし。これから忙しくなるなぁ……!」


っと。なんかメールが……あぁ?!


「い、一週間後に世界大会の予選……!?」


ちょっと待ってキャンセルするか……!?いやしようキャンセルしよう!流石に……。いやでも世界大会だぞ……?予選だぞ……?!


「いや待て!これ午前中だけだから即終わらせて向かえば……」


なんとか出来るか……?ちなみにそれとなくあいつに仕合あるか?と聞いてみたところ、あいつには何もメールは送られてこなかった。で、よくメール文面を見てみると日本代表戦だからね……そりゃいないよね……


「まだ大会が午前に開催されるってだけマシな状況だが……予選は三位まで大会進出だろ……?じゃぁいけるか……?」


……これを話しておくべきか……?いや、あいつにそういう事を言うといらない気を使わせかねない。そうなるくらいなら三位になるまでぶっ飛ばして直後自害すれば……いける!幸いバトルロイヤル形式だからいける!


「よし!いける!」


「うっおどうしたんアニキ?」


「あっネカか。悪い悪い、何でもない何でもない」


聞かれてたか……?流石に大丈夫だとは思うだろうが。ともかくバトルロイヤルなら間違いなく早めに勝てて負けられる!よし大丈夫大丈夫。


「ふーん……イチ言ってくけど、ウチはいつでもアニキの味方だからね?」


「……ありがとな。こんな駄目な兄貴で」


「んな事ねーっすよアニキ。……今度のデート楽しんでコイっす!」


よっしゃぁいくぞぉ!


「デ、何か問題デス?」


「うわぁ何でもないって言ってるだろ!」


「ふーん……なーんか怪しいデスね……」


出待ちですか……?何か察したのか?こいつ案外察しが良いからな……考えてるだけで察されかねない……よしどっか行って考えるか!


「と言う訳で俺外出してくるわ」


「どういう訳!?あっ待ってくだサイ!」


さーてどこに行くかな……なんで俺は神社の前にいるんだろうな……神社とか何の為に行くんだって話だし……せっかくだしなんかするか。賽銭箱に金を入れてっと……


「やぁ!」


「う わ ぁ ぁ ぁ ぁ っ !?」


「しゃぁっカネ!」


なんだこいつ!?ここの神主さんですか……?いやまぁ変な事言ってるけどさぁ。なんだコイツ?


「あっ、お客さん……どうも。アレは気にしないでください」


アレ……いやホントに何あれ?あっ一人の首が飛んだ。いくら何でもそれはひどいんじゃぁ……。


「そうそう、アレは死んでも死なないんで気にしないでください」


「何それ?」


どういう事?あっ首が復活してる……えっどういう事……?


「我が名は骸」バリッバリッ


「はぁ……」


「さぁ金を使うならそこに!今ならお守りも付けて合計千円!」


「えっいらない」


「じゃあもう一個付けよう!」


「いらねぇって言ってんだろ?!」


「でも兄ちゃん今恋愛で悩んでない?」


なんだよこいつキモいのに的確に俺の事を知ってんのか?!そもそも俺は神に祈った事なんて金輪際無いし今までも一切ない!なーにがお守りじゃいそんなもんより行動するわ!


「ま、ちょっと俺ちゃんに付き合ってもらうぞ?なお拒否権は無い!」


おいやめろこれは拉致だよこれは!


㊙情報:園歌はきのこの山とたけのこの里どちらかと言うとたけのこ派である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ