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ろく

ようやく話が少し進み出します

とりあえず、この世界のこととか知ることができたらいいな、あとご飯情報。

衣食住はとにかく大事だからね。


「ありがとうございます。先程も名乗りましたが、ひとみといいます。お名前を伺ってもよろしいですか…?」


まずは少年少女たちの名前を聞けたらいいな、だめかな。


「ヒトミ、といったか。俺たちには名前はない。そんなことも分からないのか。」


…ん!?名前がない?ということは、異世界おなじみのあれですか、名前をつけたらテイムできちゃうとか契約系のそういうやつ。というか少年、かわいいなー。私の息子も反抗期になったらこんな感じになるのかしら。


「すみません、恥ずかしながらこちらにきたばかりで、何もわからず。よければ、名前がない理由を教えていただけませんか。あと、ここがどういうところなのかも。すみません。」


「む、こちらにきたばかりの人族?もしや違う世界からやってきたか。しばし待て、母を呼んでくる。」


少年がどこかにいってしまった。

他の子たちはおろおろしてる。彼がリーダーだったんだよね。

カメラ掲げないとまったく見えないんだけど。このまま見ててもいいんかな。

便利なようで不自由だ。妖精かなあ、ちょっと浮いてるんだよね、精霊ってやつかな。

違いがわからないけど、あ、ここで鑑定を使ってもいいのかな、いや、失礼だよね。

勝手に色々みるなんてプライバシー問題だし、まず初対面だもんな。


にしても、帰ってくるまで暇だし、話しかけてみようかな。


「あのー、すみません。少年のお母様はいつ頃こられるんでしょうか。」


あっ、めちゃくちゃ驚いている。そうだよね、話しかけられるとは思わないよね、ごめんね。

ただおばさん暇だし、お話相手に飢えているのよ、お話しておくれ。


「お母さんはすぐにくる。それよりもヒトミは遊び人なの?」


「遊び人…?それって違う世界からやってきた人のことを指すのかな。そういうことならそうだと思うよ。」


というか遊び人って呼ばれるんだね、ここの世界では。どういう意味なんだろう。

アシスタントに聞いてみてもいいけど、ここは大人がくるのを待っていたほうがいい気がする。

というか少年少女たち可愛いなあ…


・・・・・


「おまたせしました。ヒトミ様、ようこそこの世界においでくださいました。私はモークの森の母(森を管理する者)になります。人族でいうところの精霊に近い存在でしょうか。色々とお話を聞きたいところですが、現在、遊び人の方が複数確認されているため、少々お時間がかかってしまいました。」


少年のお母様がきた。お母様だと思ったらお母様ではなかった。何をいっているか分からないと思うが、私も分からない。

だって、だって、少年のお母様だと思ったら普通は少年みたいな人だと思うじゃん!?

それが、まさか、木だったなんて。しかも動くの。ぬるぬる。

顔はないんだよ、なのに表情が豊かだ。大丈夫、私も何をいっているのか分からない。

本当にどういうことなの。


「あの、ひとみです。ご丁寧にありがとうございます。すみません、色々と混乱をしていまして、、この世界にきて洞窟で住んでます。この世界のことについて、教えていただけませんか。」


何について聞いたらいいのか、ちょっと驚きすぎて何も浮かばないんだけど、、

ざっくりとした質問になってしまったけど大丈夫かな。


「この世界のことについて、ですか。申し訳ありませんが、私達からお教えすることはできません。遊び人の方は自らの目で見て、耳で聞いて、楽しまねばならないので……」


木に顔はついてないのにめちゃくちゃ申し訳無さそうなのが伝わってくる…すごい……

というか、


「遊び人って何なのでしょうか。立ち位置とかも教えていただけたら…」


「そうですね、この世界を管理する神々が世界が停滞しないために違う世界から生命体を喚び隠せる(連れてくる)のですが、そうした生命体の方で意思疎通ができる者たちを私達は“遊び人”と呼んでいます。世界では数十年から数百年に一度、遊び人の方がきます。たまにくる旅行者という位置づけになります。」


なるほど。他にも事例があるってことだよね、あっそういえば、他の人もいるというお話をしていたような?


「そうなのですね、ありがとうございます。質問ばかりで申し訳ないのですが、他の方もいるのですか。」


「いえいえ、違う世界にやってきたばかり。疑問に思うことはたくさんあるでしょう。他の遊び人もいますよ。ただ、こちらもお教えすることはできません。それを知るのも楽しむうちに入るということなので…」


なるほど、というか“楽しむ”ってなんなんだ。停滞を防ぐってことだから、動き回ればそれでよし、ってことなのかな、わかんないけど。

メールにも特に指示があったわけでもないし、楽しめばいいのかな……


「ありがとうございます。あの、魔法について教えていただけませんか。」


「えっ、魔法を知らないの!?」


お、少女が驚いてる。スマホ掲げてないから顔が見えないのが残念だけど。

声がめちゃくちゃ驚いている。

というよりも、見えないから忘れてたけどいたんだ……


「こらっ、、、……申し訳ありません。魔力というものはご存知でしょうか。魔力を身体に巡らせて力を放出するような形で魔法を使用することができるそうです。私達精霊は魔法とは別の力を使用しているため、実際に魔法をお教えすることが難しいのですが。こちらの世界の住民は魔法は誰しも使用することができるため、「だったら私がおしえてあげる!面白そうだし!!」」


おおお?さっきの少女かな、えっと、お母様?のお話の途中だったのでは…


「……はあ、重ね重ね申し訳ありません。精霊は、自由な子たちが多いものですから。少し長く話すぎましたかね。雲行きが怪しくなってきました。ヒトミ様はそろそろお家に帰ったほうがよさそうです。その子をつけますので、どうぞよろしくお願いしますね。あと、こちらをどうぞ。」


そういって、ふわりと葉っぱを1枚飛ばしてきた。

不思議な色合いのする葉っぱで透かすとキラキラしている。


「これは、遊び人の身分証明書みたいなものになります。なくさないようにもっていてくださいね。では」


「うわあ、とても綺麗!ありがとうございます。」


キラキラの葉っぱ、めちゃくちゃ綺麗。なんか人(?)と久々に話せたし、ルンルンで洞窟に帰ろう。

洞窟に帰る途中で食べられるものを手に入れるのを忘れないよ!


・・・・・


「ただいま〜。」


洞窟にようやく到着。なんか濃い1日だったなー。


「ちょっと!私のこと忘れてない?姿が見えなくなっちゃたのかしら」


……あっ、忘れてた。

区切りをどこにするか迷ってしまった…

まだまだ精霊のターンが続きます

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